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イタリアのスーパーマーケット活用マニュアル

イタリア旅行では、スーパーマーケットを上手に利用しましょう。

長期旅行では、日用品の補充が必要になることもありますし、食品やお菓子のおみやげも、スーパーで地元の人向けに販売されているものが、断然お得です。

イタリア語で「スーパーマーケット」は?

イタリア語でスーパーは「supermercato(スーペルメルカート)」です。「スーパーはどこにありますか?」は「Dov’è il supermercato?(ドヴェ・イル・スーペルメルカート)」

このページではイタリアでのスーパーの使い方を徹底解説します。

スーパーの入店方法

イタリアのスーパー

イタリアには古い建物が多いですが、スーパーマーケットのほとんどは自動ドアで入ります。

「イタリアでの買い物は入店時に挨拶が基本」ですが、スーパーは入口に店員さんがいないのでそのまま入店します。

入口近くに買い物カゴやカートがあるので、なるべく使いましょう。

イタリアのスーパーは日本より万引きに対する警戒心が強いため、買い物カゴを使った方が無難!

イタリアでのカゴ・カートの使い方

イタリアのスーパーでカートを使う場合は、買いたいものを直接カートの中に入れていきます

イタリアでのカート・カゴの使い方

日本のように、カートに買い物かごを載せるスタイルではありません。

また、カゴの下に車輪がついていて、スーツケースのように引いて使うタイプのカゴもよく見かけます。

小~中型規模のスーパーでは、カートではなくこの「車輪付きカゴ」タイプが置いてあることが多いです。

イタリアのスーパーでの野菜の買い方

イタリアスーパーでの野菜の買い方

イタリアのスーパーの野菜売り場は日本と勝手が違うので、ていねいに解説します。

野菜はたいてい量り売り。レジに会計を持って行く前に、野菜売り場に置いてある秤を使ってセルフで量ります。

イタリアのスーパーの野菜売り場

野菜の買い方手順

  • 値段の近くに書いてある、その野菜の番号を確認
  • 備え付けのビニール手袋を手にはめて、野菜をビニール袋に入れる
  • 秤に乗せて、欲しい野菜の番号を押す
  • 値段がシールで出てくるので、ビニール袋に貼る
  • 最後にレジで他のものとまとめてお支払い

イタリアでは素手で野菜を触るのはNGです。備え付けのビニール手袋を使うのを忘れないようにしましょう。

秤の使い方がわからない場合は、近くにいる現地の人に聞けば教えてもらえるので心配しなくて大丈夫!

量り売りでないスーパーもある!

最近は量り売りではなくパック入りの野菜を販売するスーパーが増えています。パックに値段が書いてある場合は量る必要はないので、そのままレジに持って行きましょう。

イタリアの野菜売り場で見つからない野菜は?

イタリアで見つけにくい野菜は、きゅうり、大根、白菜、もやし、ニラなど。「小さな白菜!」と思ったら大抵チコリです。あとカボチャは日本のものより巨大で切り売りが基本。逆に、にんじんは小さいです。

肉・ハム類も量り売りの場合がある!

イタリアスーパーでの肉・ハムの買い方

イタリアのスーパーでパックの肉やハム、ソーセージを探すと、見つからなくてウロウロしてしまうかもしれません。

イタリアのスーパーでは、肉やチーズがパック売りではなく、カウンターで量り売りしていることが結構あります。

肉の買い方は、野菜より簡単!

肉が置いてあるケースの向こうにスタッフがいるので、何をどのくらい欲しいか、100グラム単位かキログラム単位で告げます。

そうすると秤で計量して紙につつみ、バーコードのついたシールを貼ってくれます。それをレジに持って行って他の買い物と一緒に支払います。

覚えておくと便利なイタリア語

牛肉manzo(マンツォ)
豚肉maiale(マイアーレ)
鶏肉pollo(ポッロ)
生ハムprosciutto crudo(プロシュット・クルード)
調理ハムprosciutto cotto(プロシュット・コット)
ソーセージsalsiccia(サルシッチャ)
ベーコンpancetta(パンチェッタ)
100gun etto(ウネット)
200gdue etti(ドゥエ・エッティ)
300gtre etti(トレ・エッティ)
500gmezzo chilo(メッツォ・キロ)
1kgun chilo(ウン・キーロ)

また、肉を切り分けてほしい場合は「Può tagliare la carne?(プオ・タギアーレ・ラ・カルネ)」とお願いします。

「覚えられない!」という場合でも、筆談や身振り手振りで何とかなるので大丈夫!

イタリアのスーパーでのレジ会計時の注意

イタリアスーパー レジでの会計方法

イタリアのスーパーでのレジ会計は、日本とは違うやり方になるので、手順を解説します!

会計方法

  • 各レジにベルトコンベアーが流れていることを確認
  • ベルトコンベアーの場所まで進んだら、前の人が買うものの後ろに仕切りがあるか確認し、ない場合は仕切りを置く
  • カゴから商品を1つずつ取り出してベルトコンベアーに置く。カゴごと置かない
  • 自分が買う分を置き終わったら、次の人の買い物と混ざらないように仕切りを置いておくとよい(仕切りが余ってない時はそのままで)
  • 順番が来たら、レジ係の人に軽く挨拶(ボンジョルノでもチャオでもハローでもOK)
  • レジ袋(有料)が必要か尋ねられる(「サッケット?」と聞かれることが多い)ので不要な場合は持参しているエコバックを見せる
  • レジ係の人が商品を入力し、入力済の商品をベルトコンベアーの進行方向へどんどん置く(軽く投げられることも…)ので、どんどん袋に入れる
  • お会計。よほど小さい商店でなければVISAやMASTERなどのクレジットカード利用可(JCBは使えない場合も)。イタリアのスーパーではチップは不要
  • 会計終わったら軽く「グラツィエ」と挨拶して終了

「ベルトコンベアーに商品を直接置く」「仕切りを使う」のが独特ですね。

ちなみに仕切りをレジの人が置き、そこに「Cassa chiuso」と書かれていたら、仕切りの前の人の会計でレジを閉めてしまうという意味です。

これを自分の前に置かれたら、他の列に並び直しです…。イタリアルールなので仕方ないっ…!

ちなみに、イタリアのスーパーではレジでの会計はものすごーく並ぶことが多いので、時間には余裕を持ってレジに行きましょう。

お客さんが山程並んでも、他の空いてるレジを開けないし、レジの交代時間になると、並んでる人がいても、レジを閉めてしまうマイペースぶり!

それでも文句を言うお客さんはほとんどいません。「客にも都合があれば店にも都合がある」という風で、お互いマイペース。

列への割り込みは経験したことないですね。イタリアはお客さんのマナーは悪くない印象です。

イタリアのスーパーは袋代が取られるのでエコバッグ持参で!

イタリアのスーパーでは会計時にビニール袋をもらうと、数セントと小額ですが必ずビニール袋代を取られます

ビニール袋は旅行中に便利なので購入してもよいですが、いらない場合はエコバッグ持参で行きましょう。

会計時にレジの人にエコバッグを見せればOKです。

ぼんやりしていると「どうせ旅行者はレジ袋持っていないだろう」と、自動的に袋代が加算されることがあるので注意!

日本と違って袋代を取った後は返してくれない可能性大なので、会計に入る前に「エコバッグ持って来たよ」とレジの人にアピールしましょう。

イタリア人の布製・ナイロン製のエコバッグ持参率はあまり高くありません。ビニール袋の再利用を持ってくる人がほとんどです。

イタリアのスーパーマーケットの営業時間は?

イタリアスーパー営業時間

日本の都心ではコンビニ並みの深夜まで営業しているスーパーもありますが、イタリアのスーパーはそれほど遅い時間まで営業していません

また、日曜日は終日閉まっていたり営業時間を短縮するスーパーが多いので注意しましょう。

営業時間の目安としては、朝7~10時くらいに開き夜は19時~20時くらいで閉まるお店が多いです。

朝は日本のスーパーより早くオープンする印象ですね

北部や中部イタリアの、人口の多い都市の人が集まるエリアにあるスーパーは、夜22時くらいまで開いていることもあります。

逆に小さな町の小さなお店は、お昼休みを取る場合もあるので注意が必要です。

イタリアのスーパー営業時間

こちらは中部イタリア、トスカーナ州の小さな町コルトーナにあるスーパーの営業時間。月曜から土曜は7時~13時半、昼休みを挟んで16時半~19時半の営業。日曜日は休みです。

イタリアのスーパー

「スーパーはいつでも開いている」という感覚でいると、イタリアでは買い物難民になってしまうことも。

スーパーで買い物をする予定がある場合は、営業時間を確認しておきましょう!

イタリアには外からだとスーパーに見えないスーパーがある!

イタリアのスーパーは、幅が狭くてその分奥行きが広いお店が多いです。

そのため入口が狭く、外からパッと見た感じではスーパーに見えないスーパーがあります

日本のスーパーの入口は、広々とした自動ドアがウェルカムって感じで待っていますが、その感覚でスーパーを探すと見つからないことがあるので注意しましょう。

スーパーを探すのに一番手っ取り早いのは、地元の人(できれば年配女性がよい)に、「近くにスーパーありませんか?」と聞くことです。

教えられた場所にスーパーが見当たらない場合は、そこらへんのお店のドアというドアをのぞいて確認しましょう。ビックリするほど小さなドアの向こうに、奥行きのあるスーパーが見つかることがあります。

イタリアのスーパーは入口と出口が違う場合がある

イタリアのスーパー

イタリアのスーパーは、入り口と出口が別になっていることがあります。

万引き防止用の簡易ゲートを通って入店・退店する場合は、出口のゲートを通った後は店内に戻れず、買い忘れがある時は、外に出てぐるっと回って入り口から入り直さなければならないこともあります。

入口と出口の見分け方ですが、青もしくは緑の矢印が書いてあるドアは入口です。

出口は、日本の侵入禁止のマークのように、赤いマルの真ん中に線がひいてあったり、赤い線だけがシンプルにひいてあったりします。

スーパーの出口周辺は注意!

スーパーの出口にはジプシーや物乞いの人が待ち構えていることがあります。中には強引なタイプもいるので、財布をしっかりバッグに閉まってからお店を出るようにしましょう。

イタリアのスーパーで買えるお土産のおすすめはお菓子!

チョコレート「NOVI」

イタリアのスーパーは、地元の人向けに安いお値段で売られているものが多いため、お土産をお得に購入できます。

スーパーで購入するお土産のおすすめは、何と言ってもお菓子類。

イタリアの有名メーカーのチョコレートやクッキーなどが、お土産屋さんよりもずっとお得な値段で見つかります。

他に、乾燥パスタや、乾燥トマト・きのこ、ペースト類、ヌテッラなど、イタリア人が日常で食べているものを購入するのもおすすめです。

オリーブオイルも安くで売っていますが、スーパーのものは普通の家庭向けなので、大きなサイズが多いため持ち帰りやすいサイズは見つかりにくいかも。

お土産用のオリーブオイルは少量で高品質なものがおいてある高級食材専門店で探すのがおすすめ!

また、中規模以上のスーパーでは、洗剤や歯磨き粉、基礎化粧品などの日用品も販売しています。

忘れ物があった場合や、フィレンツェ発の高級歯みがき粉「MARVIS」を購入したい時にはスーパーの利用が便利です。

イタリアのスーパーにないものは?

日本のスーパーにはあるけどイタリアのスーパーにないものは…

  • お惣菜類
  • 電子レンジ
  • 無料の使い捨てカトラリー
  • 無料の商品小分け用ポリ袋

…などです。

お惣菜は置いてあることもありますが、日本のように総菜売り場は充実していません

「ホテルで食べる総菜をスーパーで簡単に入手できる」とは考えない方がよいですね。

総菜売り場が小さいためか、スーパーに電子レンジが置いてあるのも見たことないですし、無料の使い捨てカトラリーもないです。ヨーグルトやプリンを食べる紙のスプーンならもらえることもありますが。

イタリア旅行中にホテルで食事したい場合は、日本から使い捨てカトラリーを持って行くのがおすすめです。

イタリアにはどんなチェーン店がある?

イタリアのスーパーマーケットは、大型店は郊外にあり、観光スポットが多いチェントロ(歴史地区・中心街)にはあまり大きなお店はありません。

私が観光中に街でよく目にするスーパーは、CONAD(コナド)、COOP(コープ)、SPAR(スパー:イタリア語では『スパール』)、carrefour(カルフール)など。

CONAD(コナド)はイタリアが本社のスーパーで、お花のマークが目印。フィレンツェのヴェッキオ橋の近くにあるCONADは青色ですが、黄・オレンジの看板のお店もあります。

イタリア コープ

COOPは日本にもあるので安心して利用できますね。なぜかヴェネツィアに多いです。

SPAR(スパー)は隣国オーストリアに本社があり、木のマークが目印。イタリア語読みだと「スパール」。「DESPAR(デスパール)」という名称の店舗も多いです。

carrefour(カルフール)はフランスが本社のスーパー。郊外にある大型店が多いですが観光地でも時々見かけます。

他にもEsselunga(エッセルンガ)はミラノやローマに店舗がある高級スーパー。

ドイツが本社のALdi(アルディ)、Lidl(リドル)は有名なディスカウントスーパーですが、郊外の大型店が多く観光ルートではあまり目にしません。

オーガニックスーパーのNaturaSi(ナトゥラスィ)は、ミラノに店舗が多いです。

まとめ

イタリアのスーパーマーケットについてまとめました。

日本とは異なる、下記のことに注意しましょう。

  • 入口と出口が別の場合がある
  • カートにはカゴを入れず商品を直接入れる
  • 野菜・肉は量り売りが多い
  • レジはベルトコンベヤーがあり自分で品物をカゴやカートから出して置く
  • レジはめっちゃ混む
  • 日曜休みが多いので営業時間に注意
  • 出口にジプシーが待ち構えていることがあるので注意
  • 総菜は種類豊富ではなく電子レンジはない

私はイタリアのスーパーは楽しく、つい長居してしまいます。ぜひお気に入りのスーパーを見つけて、イタリア人の日常感覚を楽しんでください!

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。