【目次】
私は今までの8回のイタリア旅行で、さまざまな人にさまざまなお土産を買ってきました。
その中にはとても喜んで使ってもらえたお土産もあれば、失敗談もあります。
ザックリした結論を言えば、成功するお土産は「消耗品」、失敗は「ファッション系」のお土産という傾向ですね。
またイタリア旅行のお土産選びは、単に喜んでもらえるかどうかだけでなく、持ち帰りやすいものを選ぶこともポイントです。
この記事では実際に差し上げた方に喜んでもらえたおすすめのお土産と、苦労して選んで持ち帰っても、あまり使ってもらえなかった残念なお土産を、それぞれご紹介します。
イタリア旅行のお土産でおすすめしたいもの
イタリア旅行のお土産で、失敗しないものと言えば、好き嫌いの少ない食品や、ボディ用のコスメなどです。
チョコレートはイタリア土産の鉄板!
イタリア旅行に限らず、ヨーロッパ旅行の鉄板のお土産がチョコレートです。
チョコレートが嫌いという人はあまりいませんし、ヨーロッパ製のチョコレートは、日本のチョコレートとちょっと味が違うので、喜ばれます。
個人に買って帰る場合は板チョコ、職場などばらまき用に買う場合は箱入りがおすすめです。
おすすめのブランドは、やや大人向けなら苦みのあるVenchi(ヴェンキ)、子ども向けなら甘いPerugina(ペルジーナ)。個人的に好きなのはcaffarel(カファレル)です。
Venchi(ヴェンキ)は大きな町の路面店や空港、Perugina(ペルジーナ)、caffarel(カファレル)はスーパーでも手に入ります。
イタリアのチョコレートブランドについてもっと詳しくまとめた記事がありますので、こちらもあわせてご覧ください!
良質で少量のオリーブオイル!
今まで買って帰って、必ず使ってもらえたのがオリーブオイルです。オリーブオイルはイタリア語では「Olio di Oliva」。
もちろんオリーブオイルは日本でも購入できますが、わざわざ買ってまで料理に使わないという方もいるので、ヘルシーな油として喜ばれます。
オリーブオイルを購入するお店としておすすめしたいのは、チーズや肉を販売している食材専門店です。
地元産のちょっと高級なオリーブオイルが、小瓶で置いてあることが多いです。小さいサイズだと、持ち帰りにも便利です。
観光客用のお土産屋さんでもオリーブオイルの小瓶は売っていますが、観光客用のものより、地元の人が購入しているお店で買う方が、味が確実です。
スーパーマーケットでは、オリーブオイルは大きな瓶で置いてあることが多いですが、最近は小さなボトルもよく見かけるようになりました。
スーパーではプチプチが用意されていないので、スーパーで買う予定の方はスーツケースにプチプチを押し込んでおくといいですよ!
オリーブオイルはイタリア全土で作られていますが、特に有名な産地は、フィレンツェのあるトスカーナ州、ナポリのあるカンパーニア州、アルベロベッロのあるプーリア州、シチリア島などです。
バルサミコ酢は瓶が小さいのでお土産向き!
オリーブオイルより瓶が小さいという理由でおすすめなのが、バルサミコ酢。
バルサミコ酢も日本で購入できますが、高級なモデナ産のバルサミコ酢が、イタリアでは日本より安く手に入ります。
オリーブオイルより、バルサミコ酢は用途が限られるので、料理好きの人に贈るのがおすすめです。
また、バルサミコ酢は、高級なものは、かなり高額です。
何か高級なお土産を購入したい場合は、高級ワインより高級バルサミコ酢の方が、小さくて軽いのでおすすめです。
ドライトマト・ドライきのこは軽くて持ち帰りやすい!
同じく料理好きな人に贈るのにおすすめなのが、乾燥食材です。
何と言っても軽いので、運びやすいです。
おすすめは、ドライトマトかドライきのこ。水で戻して使いますが、結構美味しいです!
スーパーでもすぐ見つかりますし、食材店や、市場でも売っています。
コスメのお土産はハンドクリームがおすすめ!
イタリアはオーガニックコスメの生産がさかんで、特にハーブ系のコスメ類は、品質がよく、値段が手頃なものが見つかります。
「erboristeria(エルボリステリア)」という看板を掲げているお店は、ハーブ系のコスメ類を扱うお店です。
街角で見かけて、地元の人も使っている風であれば、ぜひ入店してみましょう。
おすすめなのは何と言ってもハンドクリーム!
女性は季節問わず、いくつ持っていても足りないものなので、喜ばれます。お店にもよりますが€5~20くらいで購入できます。
最近は、男性にもハンドクリームは喜んでもらえる傾向にあります。
男性向けなら、見た目が女子っぽくなくて、香りがあっさりしている、オリーブのハンドクリームがおすすめです。
イタリア語でハンドクリームは「Crema mani」「Crema per le mani」などと表記されています。
コスメ系でおすすめしないのは、顔、もしくは髪に使うコスメです。顔や髪に使うものは、合う合わないの個人差が大きいので、避けるのが賢明です。
コスメのお店で、イタリア全土で展開していて、おすすめなのが「Bottega Verde(ボッテガ・ヴェルデ)」。
フィレンツェのあるトスカーナに本店があるチェーン店で、イタリア全土で展開していますが、まだ日本では見たことがありません。
ボッテガ・ヴェルデの商品は、値段がリーズナブルで外観がかわいい!
購入した際には試供品がもらえることも多く、気に入っているお店です。
お子様へのお土産にイタリア語の絵本!
子どもがいる人へのお土産で、喜んでもらえるのがイタリア語の絵本です。
もちろんお子様はイタリア語など読めないのですが、知らない言語に興味津々になる子どももいて、そこから「イタリアってどんな国?」と、温かい親子会話につながるそうですよ!
イタリアは、ボローニャの国際絵本見本市が有名なだけあって、絵本のクオリティが高いです。
書店も、絵本コーナーが広いお店が多く、選ぶのが楽しいです。
また、絵本は薄いため、スーツケースにも入れやすいです。
大きめの書店であればラッピングしてくれる場合もあるので、レジでお願いしてみましょう。
イタリア語の漫画は面白いお土産かも!
コミック好きの人、またはイタリア語を勉強している人に、買って帰ると喜ばれるのが、イタリア語に翻訳された日本の漫画です。
イタリアでは日本の漫画が、予想以上に人気があります。
ただし、日本ほどは豊富に置いていないため、お目当ての漫画を探すのは難しいかもしれません。
ワンピースなどが見つからず、マイナーなタイトルが置いてあるなんてこともあります。
注意したいのは、イタリアでは漫画は本屋さんでは売っていないということです。
イタリアではコミック類は、駅中の売店や町中の新聞スタンド店などに、雑誌といっしょに置いてあります。
また、古い漫画は、テント売りしている古本屋で、かなり安く販売されていることもあります。
男性へのお土産にサッカー関連グッズ!
イタリア旅行では、女性向けのお土産は探しやすいですが、男性向けのお土産を探すのは迷います。
サッカーが好きな男性には、イタリアのセリエAのクラブチームグッズを購入して帰ると、些細なものでも喜んでもらえます。
あまりサッカーに興味がないという男性でも、セリエAクラブチームのTシャツは、デザインが素敵なものが多いので、おすすめです。
スポーツTシャツであれば、自宅でも着てもらえるため、無駄になることはあまりないようです。
注意したいのは、適当な路面店で、まがいもののグッズを購入しないことです。
まがいものグッズは、質もデザインも悪いので、自分用に記念に買うならよいですが、お土産としてはおすすめしません。
観光インフォメーションで、公式グッズを売っているお店を教えてもらえるので、クラブチームが公式に運営しているお店に足を運びましょう。
工房の製品を選ぶなら小さなものがよい!
イタリアは、職人の手作り店が多く、革製品や文具品など、工房を兼ねているショップが多いです。
こういった工房の作品は、世界に一点物の手作りなので、お土産にはおすすめです。
ただし、選ぶなら、小さなものがよいです。
持ち運ぶのにも軽い方がよいというのもありますし、こういう手作り製品は、大きいものになればなるほど、個人の趣味に合う・合わないが出てきます。
革製品なら、バッグや長財布よりも、小銭入れ、カード入れ、キーホルダー、しおりが無難です。
ちなみに、革製品は名入れをしてもらえることも多いので、ぜひ記念に入れてもらいましょう。
手芸店なら、ポプリ(乾燥ハーブの入った香り袋)がおすすめです。
さっぱりした香りのものなら、男性にも喜んでもらえます。刺繍専門店なら、刺繍でイニシャルなどを入れてもらえることもあります。
【イタリア旅行のお土産のおすすめ!】
チョコレート、オリーブオイル、バルサミコ酢、乾燥食品(ドライトマト、ドライきのこ)、ハンドクリーム、絵本、漫画、革製品の小物
イタリア旅行でおすすめしないお土産
イタリア旅行で買って帰って、これは失敗したな…と思うものは、だいたい個人の趣味の差が大きいものです。
また、持ち帰るには重たい&取り扱い注意のものは、本当にそこまでして買って帰る意味があるかを考えましょう。
ファッション類のお土産は気に入ってもらえないことも
まず今までの失敗で、おそらく今後は、
頼まれない限りはお土産として買うことはないだろうな…
というのが、ファッション系のお土産です。
イタリアはモードの国なので、「オシャレなお土産を…」と思ってしまいますが、やはりファッションには個人の好みがあります。
高額なものを時間をかけて選んで買って帰っても、使ってもらえないことがあります。
今までの失敗例としては、ネクタイ、帽子、スカーフ、レギンスパンツ、バッグなど。
「帽子」は、デザインは気に入ってもらえたのですが、イタリア人と日本人は体型が違うこともあり、大きさを測って購入したにもかかわらず、実際に着用すると、サイズがうまく合わなかったそうです。
ワインは重たい&持ち運びに神経を使うのがマイナス
これは迷うところですが…私なら、イタリアからワインは買って帰りません。
とにかく重いんです。
また、イタリアは石畳のガタガタした道が多く、ワインの入ったスーツケースを引いて歩くのは気が気ではありません。
また、飛行機でスーツケースを預ける際、結構スーツケースは乱暴に扱われます。これも、気が気ではありません。
ワインのことばっかり心配するのも嫌なので、よっぽどのことが無い限り、今後もワインを持って帰国することはないと思います。
日本でも、結構マイナーな町のワインでも、飲める時代ですしね。
どうしてもお酒好きの人のためにワインをお土産にしたいという場合は、海外旅行のお土産を通販で購入できるサイト、JTBショッピングなどの利用をおすすめします。
こういったお土産通販サイトは、帰りの荷物を重くしたくないという人だけでなく、忙しい日程のツアーに参加する人にもおすすめです。
忙しいツアーでは、お土産をじっくり選ぶ時間がないので、急いでわけのわからないものを買うより、日本でゆっくり選んだ方が、買う方ももらう方にもよいのではないかと思います。
ハム・チーズ類は空港での持ち込み制限が面倒
イタリア旅行のお土産といえば、真空パックされたハム・チーズも定番に思われるかもしれませんが、肉類・乳製品は、空港での持ち込み制限があります(乳製品は2017年から開始)。
こっそり持ち込む人もいるようですが、あまりおすすめできません。
ハムもチーズも、日本で輸入品が手に入る上に、ずっしりと重たいです。
デメリットが多いので、私はイタリアのお土産として、ハム・チーズを購入するのは避けています。
美術館のブックショップでの購入は自分用だけにしよう
バチカン美術館やウフィツィ美術館…イタリアには世界に名だたる美術館が目白押しです。
各美術館には、たいていブックショップ(お土産屋さん)が併設されていますが、美術館のブックショップでのお買い物は、自分の記念用だけにとどめた方が無難です。
よっぽどの美術好きなら別ですが、自分で実際に見たわけでもない美術品のグッズをもらっても、あまり嬉しくないものです。
コーヒーの粉は避けた方が無難かも
イタリアといえばコーヒー。コーヒー好きの人のために、コーヒーパウダーを購入しようと考える人もいると思います。
ただし、イタリアでのお店で売っているコーヒーの粉は、イタリア人が、自宅で「モカ」と呼ばれる器具を使って、エスプレッソを作るためのものが多いです。
よく分からずに購入してしまうと、その粉を使って、日本でトリップ式にコーヒーを作っても、コーヒーが出来上がらないことがあります。
詳しい人以外は、コーヒーパウダーの購入は避けた方がよいです。
【イタリア旅行のお土産でおすすめしない】
ファッション類、ワイン、ハム、チーズ、美術館グッズ、コーヒー粉
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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