【目次】
ボルツァーノの上に広がるレノン地区にはレノン鉄道(Il Trenino del Renon)と呼ばれる、名物の高原鉄道が走っています。
このレノン鉄道を使って、レノン地区の玄関口ソプラボルツァーノから、レノン最大の観光名所、コッラルボの「ピラミデ」を見に行くことができます。
ピラミデとはレノン地区で見られる三角錐の土柱が並ぶ不思議な自然のオブジェのことで、コッラルボにあるものが最も有名です。
南チロル旅行で、このレノン鉄道に乗って、ピラミデを見に行ってきました。
レノン鉄道の鉄道旅自体がとっても楽しい体験でしたので、ご紹介します!
レノン鉄道のソプラボルツァーノ駅
レノン鉄道の起点となるのは、レノン高原の玄関口となるソプラボルツァーノという町です。
ボルツァーノからソプラボルツァーノまでは、4分間隔で出ているロープウェイを使って簡単に行くことができます→レノンの玄関口・ソプラボルツァーノ行きロープウェイの乗り方!
ボルツァーノからのロープウェイが到着するロープウェイのりばから、レノン鉄道の駅までは歩いてすぐです。
こちらがレノン高原鉄道のソプラボルツァーノ駅。
レノン鉄道の運賃・時刻表・乗り方
レノン高原鉄道の運賃は片道€3.5、往復€6ですが、ほとんどの観光客が観光カードや共通券を使って乗車するため、切符を購入している人は見かけませんでした。
私もリッテンカードを使って乗車しました。
片道や往復切符の売り場がどこなのかパッとわかりませんでしたが、駅のすぐ近くに観光インフォメーションがあり、そこで尋ねられるので心配ありません。
こちらがソプラボルツァーノの観光案内所です。
レノン鉄道は朝6時から夜11時台までの運行で、本数は1時間に1~2本程度です。
くわしい時刻表はこちらで確認できます→https://www.ritten.com/
乗車するときは、共通券や観光カードの場合であっても、こちらの青い刻印機の黒丸部分にピッとかざして刻印します。
車内では検札があり、刻印していなかった観光客が注意されていた(罰金は見逃してもらっていた)ので、注意しましょう!
レノン鉄道の列車は2種類!
レノン高原鉄道の列車は、2種類あります。
遭遇する可能性が高いのは、こちらの赤い車体の列車です。
2つの車両が連結されて走ります。
車内の椅子も赤いです。
もうひとつがレノン100周年の年から走らせているという、床が木製になっている1両編成で走る列車です。
木製の床だけでなく、全体的にウッディな雰囲気で仕上げていて、雰囲気たっぷりのレトロな車両です。
座席はこんな感じでチャーミング!映っている木の枝は、姉が杖替わりに使っていたもので、電車のインテリアではありません。
このレトロな記念列車は午前中しか走っていないそうで、確かに私が乗車したときも午前中でした。
時刻表を見ても、どの時間の電車がこのレトロ記念車両で走るのかわかりませんでした。
また、記念列車は1両編成で走行をするため、赤い電車よりも混雑します。
通常の赤い電車でもじゅうぶんかわいいですし、レトロ電車は遭遇できればラッキーくらいに考えておけばよいかな、と思いました。
レノン鉄道からの車窓
レノン鉄道は、路面電車に似ている雰囲気で、江ノ電のように狭い幅の線路をトコトコ走り、乗っているだけで楽しめます。
民家のすぐ横を走り抜けていく体験は、イタリアの鉄道では珍しいです。
車窓から見える一つ一つの駅も、いかにも高原鉄道という雰囲気の駅で、かわいらしい!
しばらく走ると進行方向右手の方に、ドロミティ山塊の雄大な景色が見えてきます。
ソプラボルツァーノからの往路は右手、逆にコッラルボから帰ってくるときは、左手の方の座席に座りましょう!
このドロミティ山塊の眺めは、午前中の方が晴れていてよく見える可能性が高いそうです。
確かに私が使った日も、11時台の往路の方が、14時頃に乗車した復路よりも晴れている部分が広かったです。
15~20分ほどで、終点のコッラルボ駅に到着します。コッラルボ駅もかわいい!
まとめ
レノン高原鉄道のご紹介でした。
最後に簡単に情報をまとめておきます。
- 運賃は片道€3.6、往復€6
- 共通観光カードを使って乗車する観光客が多い
- 切符はカードでも刻印が必要
- 記念のレトロ列車は午前中のみの運行
- 景色を楽しむなら往路は進行方向右側、復路は左側に座ろう
- 景色を楽しむなら午前中の方が天候が良い場合が多い
- コッラルボ駅までの所要時間は15~20分