【目次】
ブレッサノーネは小さな町だし、「滞在時間は1~2時間でよいかな」とタカをくくっていた私。
しかし、そんな私を
ヤバイ!ブレッサノーネすごい!時間が足りない!
と、焦らせたのがドゥオモの中庭にある回廊のフレスコ画です。
このページでは、ブレッサノーネのドゥオモ付属回廊のスゴさをご紹介します!
ブレッサノーネのドゥオモ付属回廊の場所
ブレッサノーネのドゥオモ(大聖堂)付属の中庭回廊は、ドゥオモを正面から見て右の奥にあります。
ドゥオモ入り口の右側にあるこの扉から入ります。
イタリア語で「回廊」は「キオストロ(chiostro)」です。
扉をくぐると、回廊に囲まれた中庭があり、回廊の天井や壁にフレスコ画がびっしり描きこまれています。
回廊のフレスコ画は質・量ともにスゴイ!
さて、このブレッサノーネのドゥオモ付属回廊のフレスコ画…想像以上の保存状態の良さ、数の多さ、絵の面白さで、夢中になって観賞してしまいました。
ほんの一部ですが画像でご紹介します。
キリスト教絵画の定番「東方三博士(マギ)の礼拝」。つんのめっている幼子イエスや、二番目に並んでいる博士など、人物表現が生き生きしています。
こちらはどこかの王が戴冠を受けていて、場面はわかりませんが、左端の若者がカワイイ!
場面はわかりませんが、木を運んでいる姿がいかにも山中のチロルの風景という感じ!南チロルで見られる中世のフレスコ画は、生活感が感じられて素敵なんです!
悪魔に憑かれた…というよりは表情を見ると病魔に憑かれた人かな?
右にはゾウのような動物がいて驚き!
ブレッサノーネには、16世紀にポルトガル王ジョアン3世がウィーンにいる甥っ子に送ったゾウが、インドからウィーンへの旅の途上で滞在したという記録があります。
その時に、象を連れた一行が2週間滞在したというホテルが、現在も老舗ホテル「エレファント」として営業しています。
このフレスコ画の作者はこの時に本物のゾウを見たのかな…?
と、想像がふくらみますが、こちらのフレスコ画はもう少し古い時代のものらしいので、可能性は低いかな。
キリスト教絵画では、デカい魚に食べられたり吐き出されたりする人がよく描かれますた、その多くは預言者ヨナのエピソードです。
真面目に描いた絵なのでしょうが、ヨナが魚に呑まれる図は、どこかコミカルな感じを受けることが多いです。
キリストの死を悲しむ図「ピエタ」。控えめながらも人物の感情表現が見事。
非常に保存状態のよい四福音書記者のシンボルを描いた絵。幾何学模様の装飾も美しい!
この辺りなんかメルヘンチックで、絵本の挿絵みたいです。本当にチロル地方のフレスコ画は親しみやすくて素敵!
すごく極悪そうな魚のエラからたくさんの人が吐き出されている…。
これは複数の人々が吐き出されているので、ヨナではなく、最後の審判で、魚に食べられてしまった人たちがよみがえっている場面だと思いますが…ヨーロッパではそんなに魚に食べられることが日常だったんでしょうかね…?(海難事故の比喩表現?)
ブレッサノーネ回廊見学の所要時間の目安は?
ブレッサノーネのドゥオモ府増回廊に描かれたフレスコ画をご紹介しましたが、ここで紹介したフレスコ画はほんの一部!
この回廊にはフレスコ画好きにはたまらないほど、たくさんの絵が描かれています。
私はドゥオモ付属回廊のフレスコ画がこんなにスゴイとは思わず、ブレッサノーネの滞在を短く見積もった計画を立ててしまい、かなり気がせいた観賞になってしまいました。
このドゥオモ付属回廊のフレスコ画を落ち着いてゆっくり楽しみたいなら、30分くらいは時間を見ておくことをおすすめします。
フレスコ画好きの人は、細部まで見まくっているうちに、あっという間に時間が経ってしまうと思います!
ブレッサノーネではぜひ回廊のフレスコ画まで楽しんで!
ブレッサノーネのドゥオモ付属中庭回廊のフレスコ画をご紹介しました。
この回廊は無料で見学できますが、ドゥオモを見学した後、この回廊まで見学していた観光客が意外に少なかったです。
見学せずに去るにもったいないフレスコ画の質と量ですので、ブレッサノーネのドゥオモを見学するときは、忘れずに回廊の方まで行ってみてください!
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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