イタリアでサッカー観戦というと、座席は指定席であっても、どうせ現地のイタリア人はテキトーに座っているだろうと思っていました。
ですが、一部のカオス的なスタジアムや(Nのつくクラブ)、よっぽど観客席がスカスカでなければ、皆、正しい自分の座席に座っていました。
座席がわからない時は、係員か、周囲のイタリア人に教えてもらえばよいのですが、それも間違っていることもあります(笑)。
そこで、チケットに記載されてある、座席や出入り口の見方を解説します。
ケース1 一般的なサッカーチケット(例:ASローマ)
このASローマのチケットは、一般的な記載例なので、このチケットを題材にご紹介します。
左側の長方形の部分を拡大してみます。
①INGR.
これは、「INGRESSO(入口)」の略で、入り口のゲート番号を指しています。29番ゲートから入ります。たいていの場合は、違うゲートから入ろうとすると、係員が「違うよ、あっちだよ」と教えてくれます。
②SCALA
「SCALA」は、イタリア語では「階段」を意味する単語です。私はこれが座席の段を表しているのかと思っていましたが、「SCALA」は階段全体を指す言葉で、座席の段ではなく、座席があるエリア一帯を指しています。このチケットは、「TRIBUNA TEVERE」というバックスタンドのチケットですが、「TRIBUNA TEVERE」の中でも「29AS」というエリアにあなたの座席があるよ、という意味です。
③FILA
この「FILA」が、座席の段・列を指しています。階段の側面に番号が書いてあったり、階段そのものに書いてあったりします。
④POSTO
「POSTO」が座席番号です。つまり、44と書いてある段の、2Sという座席が、このチケットの座席です。座席番号は背もたれや、椅子の座面、足元などに書いてあります。
ケース2 わかりにくいチケット(ボローニャFC)
今まで購入したチケットで、一番わかりにくかったのが、このボローニャのチケットなので、こちらでもチケットの読み方をご紹介します。
左側の真ん中あたりを拡大します。
①PGOLD
何のこっちゃと思いましたが、何のこともない、このチケットの座席クラス「Poltrona Gold(メインスタンド側)」の省略形と思われます。下に、正式名称が書いてあるのに、なぜこの省略形が必要なのかは不明です。もしかしたら入り口の名前だったのかなあ。
②C1
これも、何の説明もなしに書かれてますが、これは、ローマのチケットでいえば、「SCALA」に当たる、座席のエリア名でした。これじゃわからないっつーの!
③F.15
何の暗号だよ!と突っ込みたくなりますが、Fは「FILA」の略(略しすぎ)で、段・列の番号でした。
④P.5
Pは「POSTO」の略で、座席番号です。
イタリアのサッカースタジアムでの座席を探すポイント
さて、以上、チケットを見ていてお分かりだと思いますが、イタリアのサッカースタジアムで座席を探す際は、
座席クラス
入り口のゲート番号
座席のエリア
座席の段・列
座席番号
を、もとに探していきます。
ボローニャのチケットのように、非常にわかりにくいチケットもあるのですが、だいたい、チケットに書いてある情報は、以上のようなものだと頭に入れておけば、暗号解読がしやすくなります!
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