【目次】
「青の洞窟」があるカプリ島はどんな島?
カプリ島(Isola di Capri)は、ナポリ湾に浮かぶ島です。
古代ローマ時代から、景勝地として知られていて、自然美を堪能できる島です。「青の洞窟」はあまりにも有名で、南イタリアきっての観光地です。
私もカプリ島には、ナポリから「青の洞窟」目当てに行きましたが、「青の洞窟」はクローズだったため、そのままナポリにトンボ帰りしました。
この時、自分があまりにも無計画に「青の洞窟」を目指した反省から、次に行くときは、「青の洞窟」に入る確率を上げるぞ!と、次回の自分のために、「青の洞窟攻略ガイド」を作成してみました。
カプリ島の「青の洞窟」とは?
「青の洞窟」は、海に面した崖に、波が浸食してできた洞窟です。
海底に穴が開いていて、そこから日光が入ってくるため、洞窟全体が神秘的な青色に光る、そうです(私は入れなかったので!)。
なんと、古代ローマ時代には既に発見されていたというから驚きです。
ちなみに、「青の洞窟」と呼ばれる洞窟は、世界中にいくつかありますが、このカプリ島のものが最も有名です。
青の洞窟に入れる確率が高い時期は?
さて、この「青の洞窟」ですが、ひとつ旅行者にとって厄介なことがありまして、わざわざカプリ島まで足を運んでも、波の状態によっては入場できないことがあります。
というのも、入り口が高さ1メートルと低いため、波が少しでも高くなると、物理的に中に入れないのです。
そして、この「青の洞窟」がクローズされる確率が、結構高いんですよ…。
入場できる確率の正確な数字は、年によって違うのですが、ツアー会社のHPなどを見ると、青の洞窟に入れる確率は、年間通して60%ちょっと!(低!)
比較的入りやすいといわれる夏でも、入場率は70~80%。冬季は、公式ホームページにも「開いてることはマレ」と書かれていて、20%程度の確率でしか入れないそうです→参考サイトはこちら
一応、一般論では、青の洞窟が開いている可能性が最も高いのは6~8月です。しかし、この季節でさえ、4日に1回程度はクローズですからね…。
青の洞窟に入れるかどうかは天気はあまり関係ありません!
さて、私は3月にナポリ滞在した時に、朝、目が覚めたら天気がよかったので、「今日はカプリ島の青の洞窟が開いているだろう」と決めつけて、カプリ島行きの船に乗りました。
しかし見事に、カプリ島の港のインフォメーションで「クローズ」と言われて撃沈しました。
そうです。問題は波の高さなので、晴れてるかどうかってのは、さほど関係ないんです!
青の洞窟が開いているかどうかを確認する方法は?
カプリ島の公式サイトには、「青の洞窟はその時の天候状態で開けたり閉めたりするので、『現在開いてるかどうか』しか答えられません。ごめんね」という主旨のことが書いてあります。
要するに、「明日開いてますか?」とか、「今日の午後は開いてますか?」といった問い合わせはできないということですね。「今開いてますか?」としか、聞けないわけです。
この問い合わせは、カプリ島の船着き場(のインフォメーションかな?)に、TELしてね、とのことです。電話番号はこちらのカプリ島公式サイトでご確認くださいませ。
青の洞窟が一番美しい時間帯は?
青の洞窟は、光の差し込む角度の関係で、午前中に入るのが美しいと言われています。
この情報は、いまや青の洞窟の常識といわんばかりに、世界中に広まっているため、午前中は非常に混み合うそうです。
それでも、やっぱり綺麗な時間帯に入りたいですよね!シカタナイ!
しかし、カプリ島の公式サイトでは、一番美しい時間帯は「正午~14:00」と書かれています。理由は日光が強いから。
午前中は光が奥まで差し込むから美しい、正午前後は光が強くて美しい、と、おそらく美しさが違うのだと思います。
日本人には、午前中の光の方が人気がありそうですね。イタリア人は、強い光の方が美しく感じるのだと思います。
「青の洞窟」クローズの際に気をつけたいこと
「青の洞窟」がクローズされている日は、カプリ島にたどりついてから、港で「青の洞窟」が入場できないことを知り、これからどうしよう…と思案している観光客が必ずいます。
すると、その観光客に近づいてくるオジサン(とは限りませんが)がいます。
そしてたどたどしい英語でこう言います。
「今日は青の洞窟には入れないけど、オレのボートでもっといい場所に連れて行ってやるゼ!」
もちろん、悪い人ばかりではなく、良心的な人もいるとは思います。ただし、観光地カプリ島では、日本人目当てのぼったくり商売もなきにしもあらず…ですので、じゅうぶん注意してください。
「青の洞窟」には泳いで入れるって本当?
時々、「『青の洞窟』には泳いで入れば無料で入れるし、好きなだけ楽しめる」という情報を見ます。
カプリ島の公式サイトでは、「青の洞窟」へ泳いで入るのは禁止、と書かれています。「青の洞窟」に泳いで入るのは、違法だし危険、とのこと。
ただし、「青の洞窟」の公式の入場が終わる夕方6時以降、洞窟に入る小舟や船頭さんが引き上げるのを待って、泳いで青の洞窟に入る観光客はいるそうです。
日本と違って、「禁止、危険」とされていても、泳いで入るのを制止されることはないようです。ただし、禁止されている行為なので、何かあった場合は自己責任で、ということになります。
「青の洞窟」入場のために、次回に私がもくろんでいる対策
私は、何が何でも青の洞窟に入りたい!とまでの意気込みはなかったのですが、一度入れない体験をすると、何となく意地で入りたくなるのが人間の心情。
というわけで、おそらくナポリの再訪と合わせて、カプリ島の「青の洞窟」も、意地で再チャレンジすると思います。
で、その再チャレンジの際には、おそらくこういう攻略法でいくだろうという作戦を、防備録もかねて書いておきます。
少なくとも4月~10月の間に訪問する
まずは、コレですね。私のイタリア旅行は基本は冬季なのですが、「青の洞窟」は冬季は「開いてるのがマレ(By公式サイト)」です。
その「マレ」に遭遇できるほど、私は幸運体質でもないので、やはり11~3月の訪問は外すのが最初の対策でしょう。
とはいっても、あまりに人が多すぎる夏に訪問するのはイヤだし、比較的まだ大混雑していなくて、確率が高めの6月あたりがベストでしょうか。
まあ、6月に旅行ができるほどの休みが、自分、取れるのか!?という問題もありますが、少なくとも11~3月にイタリアに行く場合は、カプリ島行きは回避しようかと思っています。
カプリ島に宿泊する
意地でも「青の洞窟」を見るなら、カプリ島に宿泊するのが一番です。
カプリ島宿泊で「青の洞窟」を見るチャンスを増やす!
「青の洞窟」は、同じ日の中でも波の状態によって開いたり閉まったりするので、ナポリやソレントから「今開いてる?」と確認してから、船に乗ってカプリ島へ向かっても、到着したらクローズしているということもあり得ます。逆も然りです。
カプリ島自体は、のんびりしたリゾート地なので、カプリ島で、「青の洞窟」が開くのを待ち構えるのが、入れる確率が上がります。
1泊すれば到着日と翌日の2回チャンスがあり、2泊すれば3回チャンスと、チャンスも増えますね。
カプリ島に宿泊すれば「青の洞窟」に安くで入れる!
カプリ島に宿泊するメリットはもう一つあり、カプリ島のアナカプリ地区に宿泊すれば、「青の洞窟」まで、バスを使って陸路で行けます。
ナポリやソレントから日帰りでカプリ島へ行くと、たいていの場合は、港から出ているツアーを申し込み、「青の洞窟」近くまでモーターボートで行き、そこから洞窟へ入るための小舟に乗り継ぎます。
そうするとツアーのモーターボート代€15前後+青の洞窟への入場料€14で、計€29かかります。
ですが、アナカプリ地区からバスで行くなら、バス代往復€4+青の洞窟への入場料€14=€18だけで済みます。健脚派は、アナカプリから3.5㎞歩くそうです。そうすると、バス代も不要ですね。
バスの時刻表はこちらのカプリ島公式サイトで確認できます。
検索窓で、往路は「Anacapri-Grotta Azzura」、復路は「Grotta AzzuraーAnacapri」を選びます。ちなみに「Grotta Azzura(グロッタ・アッズーラ)というのが、「青の洞窟」に当たるイタリア語です。
陸路で行けば、海の上で順番待ちをしなくて済む!
カプリ島の港から青の洞窟近くまでモーターボードで行くと、小舟に乗り換えるまでの待ち時間を、船の上で待たなくてはならないそうです。
この待ち時間が長いことがあり、何と、1時間もボートの上で待たなくてはならない場合があるとか!
これ、船酔い必至ですよ…。私は船酔いするタチなので、これを聞くと、「そこまでして洞窟に入らなくていいや」とまで思ってしまいます。
ですが、陸路で行けば、小舟を待つ場所は、陸から下りている階段の上です。待ち時間はそれほど変わらなくても、海の上で待つか、陸で待つかは大きく違うと思います
カプリ島観光におすすめの本・ガイドブック
カプリ島を宿泊観光するなら、地球の歩き方の南イタリア版を持って行けば、カプリ島観光のだいたいの情報は載っています。「青の洞窟」情報も充実しています。購入の際は、最新版かどうか確認を。
女性向けのラグジュアリー旅雑誌クレアトラベラーが、カンパーニア州周辺の特集を組んだ号。カプリ島の有名な香水屋さんや、ラグジュアリーなホテルが掲載されています。
カプリ島はパックツアーにもよく組み込まれます
カプリ島の「青の洞窟」は、イタリアの観光地の中でも、日本人人気が高いので、「青の洞窟」が含まれたパックツアーはたくさん見つかります。
ナポリまで行くツアーは、ツアー参加者全員でカプリ島に行くツアーが多いですが、ローマより南へ行かないツアーでは、ローマから希望者のみが、オプショナルツアーの形でカプリ島へ行くことが多いです。
JTB
H.I.S.
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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