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 オートラントとはどんな町?

オートラント

オートラント(Otranto)は、イタリア南部プーリア州にある、イタリア最東端の町です。イタリアの最も美しい村(I Borghi piu belli d’Italia)に登録されている、小さな町です。

イタリア半島の、東の端っこという地理的環境のため、東方のビザンティン帝国とのつながりが深い町です。

ビザンティン帝国で聖画像破壊運動が起こった8世紀に、ビザンティンから逃れてきた修道僧たちが、オートラントにビザンティンの文化をもたらしました。

オートラントの町中に残るサン・ピエトロ教会は、イタリアでは珍しいビザンティン式の教会です。中にはビザンティン時代のフレスコ画が残っています。

また、一面のモザイク床で有名なオートラント大聖堂がありますが、このモザイクを作った修道僧パンテレオーネも、ビザンティン帝国から来た修道僧ではないかという説もあります。

海から渡ってきたのは文化だけでなく、敵襲もありました。

1480年にオスマン・トルコの襲撃があり、町は破壊され、イスラム教への改宗を拒否した住民は殺され、大量の殉教者が出ました。大聖堂には、殉教者800人の頭蓋骨が祀ってあります。

オートラント

東方からの敵襲から守るため、町には強固な城塞が築かれています。堅牢な城壁に囲まれたオートラントの町は、町全体が大きな軍艦のような感じを受けます。

オートラントの町と運命を共にしてきたアドリア海は、非常に美しく、オートラントの海は、イタリアで最も透明度が高い海とも評されています。

 オートラントの位置・場所は?

オートラントは、イタリア半島をブーツにたとえた場合、かかとの一番先っぽに位置します。

イタリア東端の町というのは、大げさな言い方ではなく、本当に東の端っこで、アドリア海を挟んで、バルカン半島はすぐそこです。

オートラントのあるプーリア州の中でも、辺境にあり、同じプーリア州でも、バーリやアルベロベッロから行くには遠い場所になります。

 オートラント観光に必要な所要時間は?

オートラント

オートラントの旧市街は、半径は数100メートル程度で、それほど大きくありません。

見どころは、見事なモザイクが残る大聖堂と、テラスからの眺めがよいアラゴン城。夏は、ビザンティン教会のサン・ピエトロ教会にも入れます。

これらの見どころと、町歩き、海を見る時間を含めて、だいたい3~4時間あればじゅうぶん楽しめます。

 オートラントは冬に行っても楽しめる?

オートラント

私は3月にオートラントに行きました。

オートラントは、リゾート観光地以外の魅力もある町なのですが、海辺の町ということもあり、冬季は海に面したお店はほとんど閉まっていました。

旧市街内のレストランも、ほぼクローズ状態で、ランチを食べる場所を探すのに苦労しました。小さなバールなら開いているので、あまりこだわらなければ、何も食べられないということはないですが。

お店よりも、残念だったのは、風が強くて海が荒れていたこと!オートラント自慢の、透明で美しい海が、風に巻き上げられて、にごって見えました。

また、旧市街のサン・ピエトロ教会は、夏場の短い時期(7~9月)しか開いていません。

冬でも楽しめないことはないオートラントですが、やはりベストシーズンは夏だな、と感じました。

 オートラント観光におすすめの本・ガイドブック

オートラントは、地球の歩き方の南イタリア版に、レッチェのおまけのような感じではありますが、掲載されています。お店情報はありませんが、大聖堂やアラゴン城などが紹介されています。購入の際は、最新版かどうか確認を。

オートラント大聖堂のモザイクを、こんなに詳しく写真付きで解説している日本語の本は、この本しかないのではないのでしょうか。私がオートラントに行きたい!と思ったのは、まさしくこの本を読んだからです。ちなみに、表紙がオートラント大聖堂のモザイクに描かれた、アレクサンダー大王です。大王かわいい。

 オートラントはツアーで行ける?

オートラントは、地球の歩き方に掲載される程度は、日本でも知られている観光地ではありますが、やはりイタリア東端という辺境の地ということもあり、オートラントに立ち寄るツアーは少ないです。

個人旅行の中でのオプショナルツアーという形ではなく、オーダーメイド型のツアーで、オートラントにも立ち寄りたいという場合は、マイナーなイタリアの町へ行くツアーも組んでくれる、イタリア専門の旅行会社に問い合わせてみる手もあります。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。