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 レッチェとはどんな町?

レッチェ

レッチェ(Lecce)は、南イタリアのプーリア州にある町です。

美しい教会や邸宅が立ち並ぶ、町の景観が有名な観光都市で、レッチェは「南イタリアのフィレンツェ」という異名を持ちます。

「フィレンツェ」と言われると、ルネサンス的な町並みなのかと思ってしまいますが、レッチェの町を彩っているのは、バロック建築です。

レッチェの町は、16世紀のスペイン支配時代に、プーリアの首都として栄えました。

この時代に、レッチェ近郊で取れる、加工しやすい石灰岩を利用して、はちみつ色の壮麗なバロック建築が数多く作られました。

現在でも、レッチェの旧市街を歩くと、独特のはちみつ色をした壮麗な教会やお屋敷が、次々と登場します。

また、レッチェは南イタリアでは珍しく、洗練された、都会的な雰囲気もあわせ持っていて、日本人観光客にとって滞在しやすい町でもあります。

 レッチェの場所・位置は?

レッチェは、イタリア南部プーリア州の中でも南の方にある町です。

近くの観光都市としては、同じプーリア州内に、とんがり屋根住居で知られるアルベロベッロがあります。

レッチェへのアクセス方法の詳しい記事はこちらへ→レッチェへの行き方!アルベロベッロやナポリからのアクセス方法

 レッチェ風バロックの特徴は?

レッチェ

レッチェのバロック建築は、レッチェ風バロック(barocco leccese)という呼び方があるほど、他の町のバロック建築とは雰囲気が違います。

「バロック」という言葉は、ポルトガル語の「ゆがんだ真珠」を意味する「balocco」が語源と言われ、16~17世紀の、派手すぎてゴテゴテしている芸術を、否定的にとらえた言い方だと言われています

(ちなみに私は、バロック芸術は嫌いではないです。)

バロック芸術には、プロテスタントの興隆に対抗して、カトリックが教会の権威を増すために、教会を豪華絢爛に飾ったという側面があります。

確かにイタリアでも、装飾過多だと感じるバロック教会を見ることがあります。

ですが、レッチェのバロックは、装飾は多いですが、どこか洗練されたエレガントさがあります。

レッチェ近郊で取れる凝灰岩を使って作られた建物は、淡い黄色・はちみつ色をしていて、その独特の色合いが、どこか品を感じさせるのかもしれません。

バロック芸術はあまり好きでないという人でも、レッチェ・バロックは良かった!という感想を持つことが多いようです。

 レッチェ観光に必要な所要時間は?

レッチェ

レッチェに実際に行くまでは、私のイメージとしては「レッチェは半日ほどで回れる小さな町」でした。

しかし、足を運んでみると、レッチェは想像していたよりもずっと都会的な雰囲気で、町の中心、サントロンツォ広場周辺は、夕刻からショッピングにいそしむ地元の人たちで賑わいます。

また、旧市街の大きさ自体は、直径1㎞ないくらいですが、とにかく足を止めたくなる教会やお屋敷が多く、入り組んだ小さな路地もあり、町歩きには町の広さ以上に時間がかかります。

レッチェ観光に必要な所要時間としては、宿泊しての丸一日観光をおすすめします。

アルベロベッロからの日帰りでは、実際に観光できる時間は数時間になってしまう可能性が高いので、バタバタ観光になってしまいます。

レッチェ・バロックの建物に使われている凝灰岩は、日の当たり具合によって黄色~ピンクベージュ色に変化します。その変化を楽しむためにも、丸一日滞在しましょう!

 レッチェの治安は夜に歩いても大丈夫?

レッチェ

レッチェは南イタリアの都市なので、治安は大丈夫?と不安になるかもしれません。

南イタリアと言っても、イタリア南部が一律に治安が悪いわけではありません。

ナポリやバーリなどの大都市、逆にほとんど住民がいない町などは危険なエリアもありますが、レッチェのような観光化された中堅都市は、北部・中部イタリアと同じくらい安全です。

レッチェは夜遅くまで開いているお店も多く、暗くなってからも、メインストリートの人通りが多いです。

レッチェ・バロックは、ライトアップも美しいので、ぜひ夜の散歩も楽しんでみてください。

ただし、あまりにも遅い時間帯の外出や、人が少なくて暗い路地は、治安のよいレッチェとは言え、念のため避けましょう。

 レッチェ観光のおすすめ本・ガイドブック

地球の歩き方の南イタリア版に、レッチェは6ページ使ってしっかり紹介されています。購入の際は最新版かどうか確認を!

地球の歩き方だけでは物足りない!という方には、読み物系のこちらのガイドブックもおすすめ。読み物とはいえ、写真が美しいのが特徴です。地球の歩き方より、こちらの写真を見て、レッチェに行きたくなるかもしれません。

 レッチェはツアーで行ける?

レッチェは、訪問した観光客の満足度が高い町ということもあり、南イタリアを周遊するツアーで、アルベロベッロからレッチェまで行くツアーを見かけます。

個人でアルベロベッロからレッチェに行くには、難易度の高いスド・エスト鉄道を乗りこなす必要があるため、ツアーバスで行けると便利です。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。