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ピエンツァ

公共の交通期間が、観光客に便利なように整っていないため、日帰りはあまりおすすめできない、世界遺産の町・ピエンツァ。

町の規模自体はとても小さいですが、せっかくだったらオルチャ渓谷の方にも降りてみたいですよね。そんなわけで、宿泊して楽しむことをおすすめします。

ピエンツァは本当に小さな町なので、旧市街内か、そのほんの外側であれば、どこに宿泊してもじゅうぶん歩いて楽しめます。

オルチャ渓谷の人気上昇に伴って、ピエンツァでもホテルの数は増えてきましたが、大型ホテルは少なく、個人経営のB&Bや、農家の一部を間借りするアグリツーリズモが多いです。

ピエンツァでアグリツーリズモ体験!

ピエンツァ

オルチャ渓谷の中にあるピエンツァは、アグリツーリズモがさかんです。

アグリツーリズモとは、簡単に言えば、個人宅である農家を間借りしての宿泊体験です。

経営しているファミリーによって、さまざまな形態があります。

お手製のオリーブオイルやワイン、ハム類、野菜、ジャム、ハチミツなどを頂けることもありますし、農業体験をさせてくれるところもあります。

また、郷土料理のレシピを教えてくれたり、食事をホストファミリーと一緒に取るなど、家族のような距離感で過ごす場合もあります。

ファミリーとのふれあいより、観光を優先したい時は、たいていの場合はこちらの予定に合わせてもらえると思います。

アグリツーリズモの難点は、農家が片手間にやっている副業なので、普通のホテルと比べると英語が話せないオーナーが多いことです。

英語が通じるかどうかなどは、宿泊者のレビューを読めるサイトで、ある程度は確認できます。

また、オルチャ渓谷には、レンタカー旅行でないと、公共の交通機関ではアクセスできない場所にあるアグリツーリズモもありますので、注意しましょう。

私が宿泊したおすすめアグリツーリズモ
アグリツーリズモ ポデーレ サン グレゴリオ

ピエンツァ

ピエンツァ

私がピエンツァで4泊したアグリツーリズモは、今までイタリアで宿泊した施設の中でも、最もおすすめしたい場所のひとつです!

その名はアグリツーリズモ ポデーレ サン グレゴリオ
(Agriturismo Podere San Gregorio)。

このアグリは、まず、何と言っても立地が良いです。

ピエンツァの旧市街のすぐ外で、他の町とつながっているバス停も近く、レンタカー派でない旅行者でも、利用できる場所にあります。

おまけに、すぐ目の前にはスーパーのCOOPがあり、むしろピエンツァ旧市街内に宿泊するより便利かもしれません。

そして、立地以上におすすめしたいのが、ここのアグリツーリズモの雰囲気!

ホストファミリーは2階部分に住んでいて、宿泊客に1階部分を貸し出しています。

出入り口は別なので、プライベートは完全に確保できますが、庭先で、ホストファミリーや、たくさん飼っている動物たちとのふれあいがあり、滞在中は、自分がこの家族の一員になったような気分がします。本当に「暮らすような旅」を満喫できます。

だからといって、それほど宿泊客のプライベートにも踏み込んでこず、私にはちょうどよい距離感でした。

宿泊中は、こちらの希望次第で、住居に併設しているカンティーナ(オリーブオイルやチーズを作っている倉庫)で見学&テイスティングをさせてくれたり、このファミリーが所有している私有地内にある、修道僧たちが作った洞窟を見学することもできます。

朝ごはんはつきませんが、オリーブオイル、ワイン、ジャム、はちみつなど、ウェルカムバスケットが置いてあり、室内のキッチンで、自由に使うことができます。採れたての卵をもらったこともありました。

カンティーナ

地下のカンティーナ

ピエンツァ

ウェルカムワインとオリーブオイルと卵!

ホストファミリーの、シニア夫婦は英語が話せませんが、娘さんが英語でいろいろ案内をしてくれます。

完全に民家なので、たどり着いたときに、シャッターが閉まっているときもあります。そのような場合は、事前に到着を知らせておくか、シャッターを大きな音で叩けば、2階から降りてきてくれます。

私がピエンツァという町が、今まで滞在したイタリアの中でも特に好きなのは、このアグリに滞在したことが大きかったかもしれません。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。