【目次】
カンポ広場
シエナのカンポ広場は、「イタリアで最も美しい広場」と言われています。
「イタリアで最も美しい広場」と異名を持つ広場は、実はイタリアにはいくつかあるのですが、私が見た中では、このカンポ広場が今のところナンバーワンです。
何が美しいって、まず、貝殻状にゆるーくカーブしている広場の縁が美しいです。
その上、貝殻の外側に向かって、ゆるい傾斜になっている上り坂が、放射状に伸びています。
しっとりした茶色のシエナ色で統一されている色合いも美しく、ずっと座っていたくなる広場です。
冗談抜きで、カンポ広場には敷物を持って行って、長ーく座っちゃいましょう。
ただし、結構ハトが多いので、ハトの糞には気をつけてください!
市庁舎(市立美術館)
カンポ広場に面している、上部だけが白い塔(マンジャの塔)が目立つ、エレガントな建物は、何とシエナの市庁舎です。
外側だけでなく、内部も見どころがあり、シモーネ・マルティーニの「荘厳の聖母」、ロレンツェッティの「善政の寓意とその効果」「悪政の寓意とその効果」といった、シエナ派の代表絵画を鑑賞できます。すいていたら、椅子に座ってゆっくり鑑賞できます。
特にロレンツェッティの「善政」「悪政」の絵は、保存状態があまりよくない箇所もありますが、鑑賞をおすすめしたい面白い作品です。
シエナの公式サイトから予約することができ、予約すれば€1割引になるようです。
ドゥオモ
カンポ広場と並ぶシエナの中心地が、ドゥオモ広場です。
シエナのドゥオモは、きらびやかなゴシック様式です。白黒のしましま模様がかわいらしい鐘楼も、シエナのシンボルの一つです。
シエナのドゥオモは外観も本当にかわいらしいのですが、内部も非常に美しいので、ぜひ入場をおすすめしたいです。内装は、鐘楼とおそろいの、白黒しましま模様で飾られています。
シエナのドゥオモの入場料金体系は非常に複雑!
8/18~10/27:€7
10/28~10/31:€4
11/1~12/24:無料
12/26~1/6:€4
1/7~2/28:無料
※共通券もあり(後述します)
コレは…わかりにくいですよね。おそらく、観光のハイシーズン(夏)とミドルシーズン(春・秋・年末年始)、ローシーズン(冬)に分けてるのだと思いますが…。
冬は無料で入れるのに、夏は€7とは、かなり強気。その強気には、実は理由があります。次の「床面装飾」の項目で語ります。
ドゥオモの床面装飾
シエナのドゥオモには、大理石、象嵌などで作られた、非常に珍しいモザイク装飾の床があります。
しかし、この床面装飾は、保存が難しいのか、夏期しか公開していません。
私は冬にシエナに言ったため、大聖堂には無料で入れましたが、この床面装飾は鑑賞できませんでした(保護する板に覆われているため、近くまで行っても見えません)。
おそらくこのあたりの事情が、シエナのドゥオモの料金体系に関係しているのでしょうね。
ちなみに、夏期に床面装飾が公開されている時期は、大聖堂の値段だけでこの床面装飾が鑑賞できるのかなと思いますが、その考えは甘いようです。床が見たい人は、別途、床用の料金が必要です。シエナ、いい商売しているな…。
ちなみに、2017年の床公開は6/29~10/26で、床を見るための料金は€7。後述する共通券€15でも入場できます。
このあたりの公開時期や、入場料金は変動しそうなので、公式サイトで確認するようにしてください。
ピッコローミニ家の図書館
「ピッコローミニ家の図書館」は、ドゥオモの左奥にある小部屋で、鮮やかなピントゥリッキオのフレスコ画で飾られています。
中央には、ボッティチェリの『春』に描かれていることでおなじみの(左側で輪になって踊っている女性たち)、三美神像があります。
このピッコローミニ家の図書館は、ドゥオモとは別料金になりますが、€2で入れますので、ぜひ入場をおすすめします!(後述する共通券でも入れます)
ドゥオモ付属美術館
(パノラマスポットからの眺め)
ドゥオモ付属美術館は、シエナ派の絵画を多く集めている美術館です。
美術作品自体も美しいですが、この美術館の最大の見どころは、テラスからのパノラマです。
扇形のカンポ広場もしっかり見えますし、天気がよければ、遙か遠く、シエナ周辺に広がる丘陵地帯までうっすらと拝むことが出来ます。
このパノラマには本当に感動しました。市庁舎のマンジャの塔にも上れますが、マンジャの塔からはマンジャの塔が見えないので(当たり前ですね)、こちらのドゥオモ付属美術館のパノラマの方をおすすめしたいです。
館内からテラスへの行き方は、ちょっとわかりづらいです。「2」と表示のある部屋に入り、小さい階段を下った先のドアから、テラスに出ます。館内には係員もいますので、わからないときは、遠慮せずに尋ねましょう。
もしかしたら、美術館とパノラマスポットは別料金になったかも
私が訪問した2010年は、ドゥオモ付属美術館とパノラマスポットの入場券は同じでしたが、公式サイトを見ると、現在では入場券は別々に販売しているようです。
ただし、ドゥオモ付属美術館ないしパノラマスポットに入場する人のほとんどは、後述する共通券で入場すると思います。共通券があれば、どちらのスポットにも入れますので、この情報はあまりお気になさらずに。
ちなみに、パノラマスポットは、もっと大きなドゥオモを作ろうという計画が、途中で挫折して残ってしまった建物の上にあるため、「新ドゥオモ」と呼ばれることもあります。
ドゥオモ周辺スポットの共通券「Opa Si Pass」
ドゥオモ周辺の見どころは、入場料がずいぶん高く感じるかもしれませんが、共通券「Opa Si Pass」(オパシパス)を利用すると、お得に入場できます。
有効期限は3日間で、入場できるのは、ドゥオモ、ピッコローミニ家の図書館、天国の扉(ドゥオモの天井部分)、洗礼堂、地下墓所、ドゥオモ付属博物館、博物館からのパノラマの7箇所。夏期は€13(ページによっては€15の記載もある)、冬季は€8です。
細かい料金体系は「Opa si pass」の公式サイトでご確認下さい。
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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