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世界遺産に登録されている「ウルビーノ歴史地区」には、数多くの見どころがあります。

ウルビーノ4泊中に(うち1日はサン・マリノに遠足しましたが)、私が足を運んだ見どころを中心にご紹介します!

ドゥカーレ宮殿(国立マルケ美術館)

ウルビーノ最大の見どころは、ドゥカーレ宮殿です。

二本の塔が建つ外観も美しいですが、国立マルケ美術館が入っている内部観光も必須です!

ウルビーノのドゥカーレ宮殿は、別にページを作っていますので、詳しくはこちらの記事でご覧ください

ドゥオモ

ウルビーノのドゥオモ(大聖堂)は、ドゥカーレ宮殿のすぐ隣にあります。

ウルビーノのドゥオモ

正面は18~19世紀に作られた、比較的新しいものです。「ネオ・クラシック様式」だそうで、古代ギリシャ神殿風です。

このドゥオモの左側に回ってみると、真っ白な正面とは似ても似つかない、茶色の建物と、クーポラ(丸屋根)が見えます。ウルビーノの遠景で目立っている丸屋根は、このドゥオモの丸屋根です。

ウルビーノのドゥオモ

正面と側面の、見た目のアンバランスさに驚きますね。

内装も新しい雰囲気で、ウルビーノ出身の画家Barocci(バロッチ)の作品がいくつか見られます。左側の礼拝堂にあるバロッチ作『最後の晩餐』はなかなかよかったです。

アルバーニ博物館

アルバーに博物館は、ドゥオモの敷地内にあります。

購入した共通券(ウルビーノ・ツーリストカード)に含まれていたので、ささっと入ってみました。マニエリスム期の作品が多かった印象で、コアな西洋絵画ファンじゃなければ、無理に入場しなくていいかもしれません。

ただし、近くにあった人工洞窟は面白そうでした…が、残念ながら、私が訪問した2014年冬季は閉まっていました。

サン・ジョヴァンニ祈祷堂

ウルビーノのサン・ジョヴァンニ祈祷堂

サン・ジョヴァンニ祈祷堂は、ウルビーノ旧市街の西側、風情たっぷりの小さな路地の突き当たりにあります。有料入場です(ウルビーノ・ツーリストカードの対象)。

内部には、ルネサンス前夜、15世紀はじめの国際ゴシック様式(中世画を洗練させた感じ)の壁画が一面に描かれています。ウルビーノを訪れる観光客に、地味に人気があるスポットです。

私が訪問した際は、残念ながら内部が盛大な工事中で、一面に描かれた様子は見ることができませんでした。

ただ、工事用の足場にのぼることができて、普段であれば見づらそうな高い所の絵を間近に見れたのでよし!と自分に言い聞かせています。

サン・ジュゼッペ祈祷堂

ウルビーノのサン・ジュゼッペ祈祷堂

サン・ジュゼッペ祈祷堂は、サン・ジョヴァンニ祈祷堂のすぐ近くにあります。

サン・ジュゼッペ祈祷堂には、16世紀くらいに作られた、「プレゼピオ」と呼ばれる作品があります。

イエス・キリストが誕生した場面を、彫刻で表したもので、普通の彫刻作品と比べて、複数の人物像で、場面がしっかりと人形劇のように再現されています。

この作品は、期待していたより美しかったです。

また、祈祷堂内部の、古い法衣が展示してある部屋の小窓もかわいらしく、ウルビーノの隠れた名所だと感じました。

サン・ジュゼッペ祈祷堂は閉まっているように見えることもあるから注意!

私が訪問した2014年3月は、サン・ジョヴァンニ祈祷堂とサン・ジュゼッペ祈祷堂は、一人の管理人がかけもちしていました。

どういうことかというと、管理人さんがサン・ジョヴァンニ祈祷堂とサン・ジュゼッペ祈祷堂のどちらかにいて、管理人さんがいない方の祈祷堂は、カギが閉まっているのです!

なので、先に管理人さんがいる方(開いている方)に入って、見終わってから、もう一方にも入りたい旨を伝えると、カギを開けに行ってくれました。

管理人さんは、有名な方のサン・ジョヴァンニ祈祷堂の方にいることが多いと思います。

観光客が多い季節も、こういう管理方法かはわかりませんが、足を運んでみた祈祷堂が閉まっていた場合は、そこで入れないと諦めずに、もう一方の祈祷堂に行ってみてください。

ちなみに、管理人さんが一人で行ったり来たりしているので、(たぶん悪意なく)切符を持たずにサッと入場して去って行ってしまう観光客もいました…。

ラファエロの生家

ウルビーノのラファエロの家

「ラファエロの生家」は、ラファエロ通りと呼ばれる、急勾配の坂の途中にあります。逆に、ラファエロの家があるからラファエロ通りなのでしょうね。

ちなみにラファエロの銅像は、この坂を上り切った場所にあります。

「ラファエロの生家」は入場観光ができ、ラファエロ、もしくはラファエロのお父さんが描いたのではないかと言われる、『聖母子像』のフレスコ画が鑑賞できます。

もし、ラファエロのお父さんが描いた絵であれば、この聖母子像の絵の中で眠っている赤ちゃんは、ラファエロ坊やがモデルの可能性があります。

この『聖母子像』の絵以外は、「ラファエロはここで生まれたのかー」と、感慨にふける以上の展示物は、個人的にはありませんでしたが、『聖母子像』のフレスコ画は、誰が描いたにせよ素敵な作品で、鑑賞してよかったです。

ウルビーノのパノラマスポット

ウルビーノのパノラマスポットは、アルボルノツ要塞があるレジステンツァ公園と、地元の人たちがおすすめする、ロッセッリ通り(Viale rosselli)沿いの公園があります。

ウルビーノのパノラマスポットのご紹介と、どこから見るのが一番よいのか、などについては、こちらの記事で別にまとめてあります

サン・ベルナルディーノ教会

ウルビーノの、旧市街の外にある、フェデリコ公の命で建てられた、美しいルネサンス教会。

緑の中にぽつんと佇む姿が印象的です。

このサン・ベルナルディーノ教会については、バスでの行き方など、専用ページでまとめましたので、こちらをどうぞ

ウルビーノツーリストカードをご紹介

ウルビーノ・ツーリストカード

ウルビーノ観光に使える共通券として、ウルビーノ・ツーリストカード(Urbino Tourist Card)というものがあります。

€12で、有効期限は30日間、8カ所の見どころに入場できます。

入場できるのは、下記の8カ所です。

ドゥカーレ宮殿

サン・ジョヴァンニ祈祷堂

サン・ジュゼッペ祈祷堂

ラファエロの生家

アルバーニ美術館

Orto Botanico(植物園)

Museo della citta(市立博物館?)

Museo dei Gessi (ジェッジ博物館?)

ドゥカーレ宮殿(単独で€6.5)、サン・ジョヴァンニ祈祷堂(€2.5)、サン・ジュゼッペ祈祷堂(€2.5)、ラファエロの生家(€3.5)の4か所に入場するなら元が取れます。

ドゥカーレ宮殿とラファエロの家だけでよければ、共通券を買わずに個別に入った方が、2014年の段階では安かったです。

興味に合わせて、また、現在の入場料金を確認して、利用するかどうか決めるとよいと思います。

また、2014年3月は、Museo della cittaと Museo dei Gessi は閉まっていました。オフシーズンにウルビーノへ行く場合は、マイナーな観光地のオープン状況は確認するようにしましょう。

この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。