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 モンレアーレとはどんな町?

モンレアーレ

モンレアーレ(Monreale)は、パレルモ近郊の、小高い山の上にある小さな町です。

モンレアーレと言う地名は、イタリア語を勉強している方なら、「王様の山(Monte Reale)」が語源であることにピンとくると思います。

そして、モンレアーレはその名の通り、シチリア島をノルマン勢力が統治していた時代に、グリエルモ2世という王様が大聖堂を建てた町です。

パレルモにも大聖堂があるのに、なぜ10kmも離れていない近場に大聖堂を建てたかというと、シチリアへ行きたい (とんぼの本)という本によると、当時、パレルモの大司教の権力が強くなりすぎていたため、その力を削ぐために、王が近くの別の町に、大聖堂建立を計画したのだそうです。日本史の平安遷都のエピソードに似ていますね。

こんな事情のためなのかもしれませんが、パレルモの大聖堂は、イタリアで通常、町の大聖堂に使う「ドゥオモ」という呼称ではなく、「カテドラル」と呼ばれます。そして、モンレアーレの方の大聖堂は、「ドゥオモ」と呼ぶのが通例となっています。

さて、「パレルモに行ってモンレアーレを見ないのは驢馬(=バカ)の旅の如し」という、有名な旅人格言があります。

実際、モンレアーレに行ってみると、この格言には同意です。モンレアーレの大聖堂は、それほどまでに素晴らしいです。

まず、驚くのがその大きさです。そして、アラブ・ノルマン様式の、エキゾチックな外観もさることながら、圧巻なのは内観です。広い広い大聖堂が、びっしりとモザイクで覆われています。今まで、イタリアでいろんなモザイク教会を見てきましたが、こんな大規模なモザイク教会は他にありません。

そして、大聖堂付属の回廊、こちらも素晴らしいです。柱の一本一本にノルマン・モザイクが施され、本当に美しいです。

そんなわけで、どんなに忙しい旅程でも、パレルモに行くなら、必ずモンレアーレまで足を運ぶことをおすすめします。

シチリアの四大観光都市と言えば、タオルミーナ、シラクーサ、アグリジェント、パレルモと言われますが、私はモンレアーレを付け加えて、五大都市にしてもいいんじゃないかと思います(モンレアーレは小さいので、都市ではないですが)。

 モンレアーレの場所・位置は?

モンレアーレはパレルモの西、8㎞くらいの場所に位置します。

 モンレアーレ観光に必要な所要時間は?

モンレアーレ

モンレアーレで必見なのは、大聖堂と、大聖堂付属の回廊です。

他の見どころは、マヨルカ焼きタイルが外壁を飾る、聖堂参事会付属教会。

これらの見どころを見て、どこかでお茶休憩をとる時間も含めて、だいたい2~3時間あればじゅうぶんです。

 モンレアーレ旅行におすすめの本・ガイドブック


A13 地球の歩き方 南イタリアとマルタ 2017~2018
地球の歩き方の南イタリア版。モンレアーレは見開き1ページを使ってしっかり掲載されています。購入の際は、最新版かどうか確認を!


CREA Traveller (クレア・トラベラー) 2013年 10月号 [雑誌]
この「クレアトラベラー」に掲載されている、モンレアーレ大聖堂付属回廊の写真は、本当に美しいです!この写真を見て、絶対に回廊まで行くぞ!と心に決めました。

 モンレアーレはツアーで行ける?

モンレアーレは、パレルモのすぐ近くの町なので、パレルモが旅程に入っているツアーであれば、モンレアーレまで行くことが多いです。

パレルモでの自由時間を利用して、オプショナルツアーとして選択して、モンレアーレに行く場合もあります。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。