この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

 ラグーザとはどんな町?

ラグーザ

ラグーザは、シチリア島東南部の、世界遺産に登録されている、「ノート渓谷の後期バロック都市」の一つです。

この世界遺産に登録されている地域は、17世紀の大地震の後、バロック様式で計画的に再建された町々ですが、その中でも、特にラグーザは有名で、人気の観光都市です。

その人気の理由は、まずは、三方を谷に囲まれた、ラグーザの独特の外観です。まるで緑の中に浮かぶ島のようで、ひょうたん島のように、真ん中がくびれていてユニークです。

ラグーザの橋

ラグーザは谷に囲まれた町なので、町には谷をつなぐ三本の橋が架かっていて、その橋を渡って町に入ります。

ラグーザの町は、スペリオーレ(上の町)と、イブラ(下の町)に分かれているのですが、スペリオーレからイブラを見下ろした時の美しい景観は名高く(冒頭の画像)、写真で見たことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。

また、周囲のバロック都市と比べても、美しいバロック教会やお屋敷が数多く残り、町の景色、建物の美しさ、両方を楽しめる町となっています。

ラグーザは見どころが上の町と下の町に分かれています。さらに、遠方の町からのバスや電車が着くバス停や鉄道駅は中心街から離れていて、交通の面では不便なので、ゆとりのある訪問計画を立てましょう。

ラグーザはなぜ上と下に町が分かれているの

スペリオーレ(上の町)とイブラ(下の町)は、ずいぶん雰囲気が違います。その理由は、町の歴史が違うためです。

17世紀の大地震で町が崩壊した後、ラグーザは、元の町並みを生かして再建するか、完全に別の場所に新しい町を建設するかで、住民の意見が分かれます。

その結果、新設された町がスペリオーレ、元の町並みから再建された町がイブラと、二つのラグーザが出来上がりました。

スペリオーレとイブラ、それぞれに、中心となる大聖堂があります。

ラグーザ・スペリオーレの大聖堂
スペリオーレの大聖堂

ラグーザ・イブラの大聖堂
イブラの大聖堂

スペリオーレ(上の町)は、計画都市らしく、直線道路が直角に交わる、整然とした街並みです。整然として開けている分、どこか明るく近代的な雰囲気があり、少しオシャレな印象を受けます。

それに対しイブラ(下の町)は、古い中世以前の街並みを利用して作ったため、うねった道が迷宮状になっていて、カーブを曲がると、急に教会や大きな建物が現れる面白さがあります。

ラグーザは、スペリオーレもイブラも、丹念に歩いて、ぜひ、一度で二度美味しい(?)町並みを味わいましょう。

 ラグーザの場所・位置は?

ラグーザはシチリア島東南部の内陸部にあります。地図で見るよりも、海が遠く感じる山間の町です。

また、地図で見た感じ以上に、カターニアやシラクーサから公共交通機関を使って移動するには時間がかかります。

ラグーザへの詳しいアクセス方法については、下記の記事をどうぞ。

 ラグーザ観光に必要な所要時間は?

ラグーザ

私はもともとはラグーザに2泊程度する予定でしたが、お隣のモディカに、リーズナブルなお値段で宿泊できるエレガントな邸宅ホテルを見つけてしまい、モディカ泊に変更してしまいました。

邸宅ホテル目当てに、モディカに宿泊し、ラグーザを日帰り観光にした私めが言うのも何ですが、ラグーザは、できることなら宿泊観光がおすすめです。

見所が多く、また、町自体も二つに分かれていて広く、歩くのに時間がかかります。

おそらく、イブラを見下ろす夜景も綺麗なんじゃないかと思います。夜景を目当てにするなら、サンタ・マリア・デッレ・スカレ教会周辺に宿を取るのがよいです。

もし、どうしても日帰りでしか日程を組めない場合、必見なのは、とにもかくにもイブラを見下ろす風景でしょう。

サンタ・マリア・デッレ・スカレ教会前の階段からの眺めが有名ですが、個人的には、この階段を降り切って、車道をくねくねと降りていく途中で、蒼い屋根の教会(サンタ・マリア・デッリトリア教会)を間近に見れるポイントがあり、その風景が一番美しいと思いました。

他の見どころは、コゼンティーニ邸、イブラのドゥオモあたりが必見です。

日帰りの場合は、スペリオーレの観光は後回しにして、まずはイブラを見下ろすポイントをめざし、その後イブラの観光(時間がなければ、私ならイブレオ庭園は省きます)、残った時間でスペリオーレの観光、というのがいいと思います。

いずれにせよ、日帰りなら、午前中のうちにラグーザに到着して、夕方にラグーザを発つ形で、丸一日はラグーザ観光に使いたいです。

 ラグーザ観光におすすめの本・ガイドブック

地球の歩き方の南イタリア版。ラグーザは結構詳しく載っています。ただ、イブラを見下ろす写真は、地球の歩き方より、個人の方のブログの方が綺麗なものが多いので、実際のラグーザはもっと美しいと思ってください(笑)。購入の際は、最新版かどうか確認を!

女性向けの旅雑誌クレア・トラベラーがシチリアを特集したときの号。グルメ情報が充実していて、ラグーザの大変に美味しいレストラン「Duomo」や、ラグーザの名物オリーブオイルなどが掲載されています。

created by Rinker
¥1,540 (2024/12/09 23:20:58時点 Amazon調べ-詳細)

硬派な読み物系ガイドブック。ラグーザだけでなく、シチリア全体の歴史を読むのにもおすすめです。

 ラグーザはツアーで行ける?

シチリアの四大観光都市と言えば、パレルモ、アグリジェント、シラクーサ、タオルミーナです。

ラグーザは、これらの四大都市を回るルートから少し外れるため、シチリアツアーの定番ツアーではないですが、シラクーサからラグーザへ日帰りするツアーは時々目にします。

交通が不便な場所にあるラグーザなので、観光バスを使ってダイレクトに行くと楽に行けるというメリットもあります。

JTB
日本旅行
JALパック

ラグーザを含むツアーがなかなか見つからない場合は、複数の旅行会社に、条件に合ったツアーがないか問い合わせができる【PR】タウンライフ旅さがしというサイトが便利です。イタリア専門の旅行会社も登録されています。



この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。