【目次】
中部イタリア、ウンブリア州の町スポレートは、ユニークな見どころが多く、当サイトイチオシのおすすめ都市です!
このページでは、スポレートでぜひ足を運びたい観光名所をご紹介します!
ドゥオモ
スポレートのドゥオモは、スポレート旧市街の高台の方にあります。
外観は、うっすらとピンクがかった色が特徴的な聖堂で、ファサード(正面)を飾るモザイクの色合いと、よく調和しています。
外観も美しいドゥオモですが、内部は、主祭壇をフィリッポ・リッピの遺作となったフレスコ画が飾っています。
破天荒な生涯を送ったルネサンス期の画家フィリッポ・リッピの、臨終となった地がここスポレートであり、フィリッポ・リッピは、このドゥオモのフレスコ画を描いている途中にこの世を去りました。
そのため、フィリッポ・リッピのお墓も、このスポレートのドゥオモに残されています(入って右の方)。
フィリッポ・リッピの死後、作品は、息子のフィリッピーノ・リッピや弟子の手によって完成されました。
スポレートのフレスコ画はフィリッポ・リッピの傑作!
私はフィリッポ・リッピのファンなのですが、ここスポレートの作品は、フィリッポ・リッピの作品の中でも、傑作だと思います。
フィリッポ・リッピの特徴である、少年・少女の姿をした天使たちが大勢描かれ、たくさんいるのに画面がうるさくなく、リッピでしか描けない、無垢な表情に惹きつけられます。
また、『聖母の戴冠』は、青地にカラフルな虹や、非現実的な黄金の光が描かれ、まるでアニメーションの色使いのようです。
現代から見ても、古さを感じさせない色合いで、リッピ作品、もっと言えばルネサンス期の作品としても、異色の雰囲気を醸し出しています。
この作品が遺作ということを考えても、まさにフィリッポ・リッピ芸術の到達点、最後の輝きを放つ、必見の作品だと思います。この絵を見るためだけにスポレートに足を運ぶ価値が、じゅうぶんにあります。
これらの作品は、点灯する機械に50セント硬貨を入れて、ライトを点けるとよく見えるので、50セントを用意していきましょう。私が行った時は、点灯の動作確認をしていて、タダで何度も見れました(笑)。
塔の橋
スポレートでしか見れないスゴイもの(語彙が貧弱ですみません!)の2つめが、「塔の橋」。
スポレートの旧市街は、東側に壮大な谷が広がっているのですが、その谷にかかっている、実にスペクタクルな橋です。
どことなく、古代ローマの水道橋を思わせますが、実際にここには古代ローマ時代から橋があったそうです。現在見られる橋は、中世、14世紀に架けられたものです。
「塔の橋」というネーミングは、この橋が、いくつもの塔を結んで作られていることに由来します。遙か下の谷底から立てられている塔は、非常に高さがあります(80メートル級!)。
この「塔の橋」は、橋の脇の遊歩道を歩くことができます。結構な高さがある所を歩きますが、怖くなかったですよ。
橋の途中に聖母マリアの祠があるので、橋を渡る際に探してみてください。
ドゥルススのアーチ
ドゥルススのアーチは、古代ローマ時代の遺構です。
このアーチの下を、普通に道路が通っています。私が訪問した時は、車がびゅんびゅん走っていて見学に苦労しましたが、今のスポレート旧市街は交通規制が厳しくなっているので、落ち着いて見学できるのではないかと思います。
おそらく、何かの神殿跡で、アーチの脇の建物の外壁には、こちらも古代ローマ時代のものだと思われる柱が埋没しています。
柱の足りない部分を、手書きで付け足しているのがくすっと笑えます。
スポレートの他の見どころ
私は、スポレート訪問の際、病み上がりだったため、本当はもっとゆっくり見たかったのですが、早めに散策を切り上げて、アッシジに帰りました。
そのため、スポレートでは見損ねてしまい、次回以降の宿題に残されている観光スポットがいくつかあります。次回の私のために、簡単に箇条書きにしておきます
サンテウフェーミア教会(ロマネスク式の教会)
ローマ時代の家(ここ、何だか入ってみたかったんだ…)
円形劇場跡(ポンツィニアーナのエスカレーター近くなので、今は行きやすい場所にある)
サン・サルヴァトーレ聖堂(城壁外の世界遺産のランゴバルド族の教会。駅から徒歩で行くなら立ち寄りやすい)
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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