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イタリア国鉄Trenitalia(トレニタリア)には、全席指定で乗車前の予約が必要な電車があります。

予約が必要なのは特急電車にあたるFreccia(フレッチャ)と、Frecciaよりも停車駅が多い急行電車Intercity(インテルシティ)です。

このページではトレニタリアの電車を、オンラインで予約する方法を解説します。

10年以上Trenitalia(トレニタリア)のオンライン予約と格闘してきた私の汗と涙が結晶したページですよ…。

予約のいらない電車の切符を、現地で買うノウハウを知りたい方は、こちらのページへ→イタリア現地での鉄道チケットの買い方!切符の見方も解説!

トレニタリアのオンライン予約の手順

トレニタリア公式サイトでのオンライン予約は、以前は、なぜか予約が完了しないなど、非常に難易度の高いミッションでした。

数年前までは、イタリア個人旅行の準備の際、トレニタリアのサイトと格闘するのは、風物詩だったなあ…。

ですが、トレニタリアの公式サイトは、最近はリニューアルを重ねて、だいぶストレスなく予約ができるようになってきました。

トレニタリアでのオンライン予約は、手順としては単純で英語版もあります

英語での予約が苦でなければ、ぜひチャレンジしてみましょう!

予約の手順はこんな感じ!

  • 予約の前に準備。サイトを英語版にして利用登録する
  • 電車と座席クラスを選ぶ
  • 有料で座席指定する場合は座席指定する
  • 登録した情報でログインしてお支払い
  • 予約完了メールを確認する

トレニタリアのサイト画像を使って、ていねいに解説していきます!

電車予約前に2つの準備!

トレニタリアを予約する前にやっておきたいことは2つ!

  • トレニタリアのサイトを英語版にする
  • トレニタリアに登録してIDを取得する(推奨)

トレニタリアのサイトを英語版にする

トレニタリア

トレニタリアの公式サイト(→http://www.trenitalia.com/)にアクセスします。

もしイタリア語のページが出てきたら、右上のイタリア国旗をクリックし、現れた国旗の中からイギリス国旗を選ぶと、英語版のページになります。

トレニタリアにログイン情報を登録

トレニタリアは登録しなくてもオンライン予約できます。

ですが、当サイトはログイン情報を登録してから予約することを推奨します!

その理由は、トレニタリアの電車予約は10分以内に終わらせないと、タイムオーバーで最初からやり直しになってしまうからです。

ログイン情報を登録しておけば、電車を選んだ後に個人情報を登録する作業がスムーズです。

会員登録しても、この「10分の壁」にぶち当たることがあるくらい!

イタリア在住者でなければ登録できない時期もありましたが、現在は日本人でも登録できます。ぜひ登録してから電車の予約に臨みましょう!

ログイン情報を登録するには、トレニタリアの右上の人物アイコンがある「Customer Area」をクリック。

Register(登録)をクリック。

登録に必要な情報を記入します。

イタリア在住でない場合は、「Tax codo」を空欄にして「I do not have a Tax code」にチェックしたら、国籍と生年月日を入力する欄が出てきます。

国籍はプルダウンで選び、生年月日は「1976年9月27日」であれば(トッティの誕生日!)「27/09/1976」と入力。

その下にある「CartaFRECCIA」「X-GO」は、トレニタリアの特別会員である人がログイン情報を関連付けるためのものなので、無視でOK(もし会員の人がいたらボタンを右にスライドさせてね!)

その下に続くのは、個人情報取り扱いの同意。

上の3つは「トレニタリアが広告メールを送っていいか?」的なことが書いていあります。不要であれば「I do not consent(同意しません)」を選択。

最後の赤丸で囲んであるチェックは「個人情報取り扱いポリシーを読みました」なので、チェックが必要です。

右下の「CONTINUE」をクリックで、最終確認画面が出ます。

最終確認画面で登録を終了すると、確認メールが届く→登録を完了させるためのページを開く→登録完了となります。

登録が完了したらUSARNAME(=登録ID)が発行されます。ログインに必要になるので、設定したパスワードとセットで控えておきましょう。

電車&座席クラスを選ぶ

ここからいよいよトレニタリアの電車を予約します!

電車を検索する

トレニタリアのトップページに電車の検索窓があります。ここに情報を入力していきます。

この設定で入力していくよ!

移動したい日・時間4月17日午前9時頃
出発地フィレンツェ
目的地ローマ
使いたい電車フレッチャ(Freccia)
乗車人数2人
  • 電車の選択(プルダウンで選択)
  • 検索履歴
  • 片道/往復の選択
  • 出発駅
  • 到着駅
  • 日付(カレンダーで選択)
  • 時間(入力しなければ早朝の電車から表示される)
  • 乗車人数
  • 詳細検索(定期購入など。旅行者が使う必要はなさそう)
  • 検索開始

①の「電車の選択」は、フレッチャ以外の電車の所要時間や運賃も確認したい場合は、「Main solution」のままでOKです。

④⑤の出発駅/到着駅の入力は、町のスペルを途中まで入れると候補が出てきます。

観光都市の主要駅について

フィレンツェやローマなどの大都市は駅が複数出てきますが、旅行者が使う主要な駅名は以下の通り。

  • ミラノ…Milano Centrale
  • ヴェネツィア…Venezia S. Lucia
  • フィレンツェ…Firenze S. M. Novella
  • ローマ…Roma Termini
  • ナポリ…Napoli Centrale

電車を選ぶ

検索すると電車の一覧が出てきます。9時で検索したので、9時以降の電車から表示されます。

上から2番目の9時26分の電車がよさそうかな、と思ったら、右端の下向き矢印∨をクリック。

運賃種別・座席クラスを選ぶ

運賃の一覧が出てきます。

縦に「BASE」「ECONOMY」…と続いていくのは運賃種別。一番上の「BASE」が正規値段で、下にいくほど割引率が大きくなります(その代わり変更・キャンセルなどの条件が厳しくなる)。

「super economy」「economy」「Base」などの違いや、その他の割引料金については、このページの後の方で説明していますのでご参照ください!

横の「STANDARD」「PREMIUM」…と続くのは座席クラス。こちらは右に行くほどリッチなサービスが受けられます。

座席クラスの違いについて簡単に!

STANDARD一番安い席。1~2時間の乗車なら問題なし
PREMIUM座席が皮張りになってスナック菓子が出る
BUSINESS座席がゆったりしていて食事ボックスが出る
BUSINESS AREA SILENZIOビジネスと同じサービスで携帯電話禁止エリア
EXECUTIVE豪華料理が出るが短い乗車時間だと食べきれないらしい…
検索結果の各座席クラスの近く「i」マークをクリックすると詳細が確認できます。

初期状態では最安値のチケットが選択されていて、背景が緑色になっています。

ここではこのまま、最安値の「FRECCIADAYS(フレッチャデイズ)」の「STANDARD」にしてみましょう。

左下の方には選択した料金種別の変更(Change)・キャンセル(Refund)条件が表示されています。BASE(正規)運賃以外の場合は変更・キャンセルは不可がほとんど。Programうんぬんはトレニタリアの特別会員でない限り無関係です。

有料で座席指定したい場合は、CHOOSE SEATSのトグルボタンを右へ動かしてオン(緑色)にします。

座席指定について

フレッチャは全席指定の電車ですが、自分で好きな座席を選ぶ場合は追加料金がかかります。追加料金は「CHOOSE SEATS」の下にある「See Price」をクリックして確認(2024年2月は€2)。座席を自分で選ばない(追加料金を払わない)場合はトレニタリアが自動的に座席を振り分けます。日本の自由席のように座席に座れないことはないですが、同行者とは離れてしまう可能性があります。

すべて選択して次に進む場合は、右下の「CONTINUE」をクリック。

この後、こんな画面が出てきました。よく読まずに赤い方をクリックしないように注意!

この小窓は、要するに「もっといい席にしたら?」というお誘いです。

赤をクリックしたら、次の画面で、上の座席クラスに格上げされてしまいます。

トレニタリアの営業ですね。私もうっかり赤い方をクリックして、次の画面で「アレ?高くなってる…」となってしまうことがあります。気をつけて!

選択した運賃種別・座席クラスでOKなら、薄いグレーになっている「I WOULD LIKE TO CONTINUE WITHOUT CHANGING(変更しないで続けます」の方をクリックしましょう。

座席を選ぶ(追加料金を払う場合)

「追加料金を払って座席を選ぶ」を選択した場合は、座席を選ぶ画面が出てきます。

「座席選択しない」にした場合は、この画面は出てこないので、次のステップへGO!

シートマップを見ながら選べるのでわかりやすい!他の車両の座席を探したい場合は、左側の車体をクリック。

右側の「Key」と書かれた場所を開くと、シートマップの座席について説明があります。

  • 緑色…選択可能
  • 薄いグレー…選択不可能
  • 赤色…現在選択中
  • グレーの長方形を挟んだ座席…テーブルを挟んで向き合っている座席

座席を選択し終わったら、右下の「Confirm」をクリックします。

ログインして購入する

ログインして個人情報を入力する

次の画面では、旅行者の個人情報を入力します。

ここまで進むと、確保した切符の購入期限10分が下の方に表示されます。

制限時間があると気持ちがあせっちゃいますが、そのためにログイン情報を取得しているのだから大丈夫!

右上の「LOGIN」ボタンからログインします。

ログインすると購入者情報入力欄(Buyer’s contact details)に、登録済みの個人情報が自動入力されます。

右下の緑ボタンは、そのまま緑色にしておくと、次の乗客情報にも同じ情報が入力されます。

次は乗客情報記入力(Passengers)。

一人目の乗客情報は、ログインした人の個人情報が自動入力されます。もし入力されていない場合は、左下の「COPY BUYER DATA」をクリックすれば入力されます。

二人目以降の乗客情報は、姓名だけが入力すればOKです。

私は二人目以降の乗客もEmailだけは登録します。理由は「何となく」。飛ばしてもOKですよ!

支払い

購入者情報・乗客情報を全て入力したら、画面を下に進めます。

「Need anything else for your trip?」はオプションサービスや旅行商品の宣伝なので、特別何もない場合は無視でOK。さらに下に行きます。

利用可能な支払い方法が出てくるので、選択して情報を入力します。

入力したらさらに下へと進みます。

終わりが見えてきたよ!がんばって!

  • 「I would like an inboice」は詳細な請求書が欲しい場合にオンにしますが、一般の旅行者は無視でOK
  • 「I accept…」は「運送規約とプライベートポリシーに同意します」という部分なので、必ずチェック!

右下の「CONFIRM」クリックで購入になります。支払い方法によっては、次の画面でさらに情報入力を求められる場合もあります。

無事に決済できたら、「決済完了したよ」という雰囲気の画面が出ます。

トレニタリアからのメールを確認してバウチャーを印刷

予約が完了したら、登録したメールアドレスに、トレニタリアからバウチャーがPDFファイルで送られてきます。

トレニタリア公式サイト

このファイルをプリントアウトして、後は、このバウチャーを持って電車に乗るだけです。

このバウチャーには、刻印は必要ありません。車内で車掌さんが検察に回ってきたときに、このバウチャーを見せて、QRコードを読み込んでもらいます。

画像は、私がレッチェからペスカーラまでの、Frecciabiancaを予約したときのバウチャーです。2017年のものなので、現在は仕様が変わっている可能性もあります。

またイタリア現地で、スマホやタブレットを使って予約しプリントアウトできない場合は、PDFファイルをダウンロードした画面を、検札の際に見せるという方法でもOKです。

トレニタリアで予約が必要な電車の種類は?

Trenitalia(FS)の電車で、事前予約が必須なのは、特急電車にあたるFreccia(フレッチャ)とIntercity(インテルシティ)です。

フレッチャには、「Frecciarossa(フレッチャロッサ)」「Frecciargento(フレッチャルジェント)」「Frecciabianca(フレッチャビアンカ)」と、3種類ありますが、いずれも予約が必要です。

3つのフレッチャの違いは、あまり気にしなくてよいけど、ロッサが一番キレイな電車だよ!「違いが気になる~」という人はこのページを読んでね。

他に、イタリアと近隣諸国をつなぐ電車はトレニタリアが他の国の鉄道会社と共同運行していて、予約が必要なこともあります(インテルシティ扱いの電車が多い)。

ローマ市街地とフィウミチーノ空港を結ぶレオナルドエクスプレスや、急行電車に該当するRegionale Veloce(レジョナーレ・ヴェローチェ)は、全席自由で、当日に切符を購入するタイプの電車なので、予約不要です。

トレニタリアのチケット予約は駅でもできる?

フレッチャやインテルシティの予約購入は、空席さえあれば、当日の発車直前に駅の窓口でもできますし、自動券売機でも購入できます。

ただし、なるべく早い時期に、席数限定の割引切符をオンライン予約すると、通常の切符よりも、かなり割引された価格で購入できます。半額以下の価格で購入できることも!

そういったわけで、私はFrecciaやIntercityを利用することが決まったら、オンライン予約でお得な切符を購入するようにしています。

トレニタリアの予約割引制度について

トレニタリアの予約割引の制度は、本当にくるくるくるくる変わります。

私が2009年にイタリア旅行の世界に足を踏み入れてから、予約制度の名前は、「amica」→「meno」→「mini」→「economy」と4回変わりました。

ただし、「economy」制度になってからは、数年間、この制度で変わっていません。Trenitaliaも、ようやく腰を落ち着けたようですね。

base/economy/super economyの違い

というわけで、2024月2月現在で行なっている、トレニタリアの基本的な割引制度は「economy」と「super economy」です。

どちらとも席数に限りがあり、早い者勝ちです。「super economy」の方が安く、その分条件が厳しい切符になります。

ちなみに割引のない正規の値段の切符は、「base」と呼ばれます。

正規の値段である「base」と、割引切符である「economy」「super economy」との条件の違いは、次の通りです。

日時の変更(※1)日時以外の変更(※1)払い戻し他の便の乗車(※2)
base
economy△(※3)×××
super economy××××
〇無償で可能 △手数料・差額を払えば可能 ×不可能

※1…変更は、電車の出発時刻までが期限。

※2…出発、到着地、座席クラスなどの、条件が同じ電車を利用すること。予定の電車に乗り遅れたりした際のサービスだと思います。

※3…「economy」の予約を変更するには、正規の切符(base)の値段との差額を支払わなければなりません。

その他の割引切符について

トレニタリアの基本的な割引切符はeconomyとsuper economyですが、電車によってはそれ以外の特別割引切符が販売されていることがあるのでご紹介します。

二人で乗車するなら「FRECCIA 2×1」がお得!

上記の割引制度以外に、席数限定で、1人分の料金で2人が乗車できるというFRECCIA2×1という割引が設定されることがあります。

条件は「二人分の切符を一緒に予約すること」。電車を検索するときに、乗客数を2人に設定しなければ表示されない割引なので注意しましょう。

FRECCIA 2×1の割引切符の条件は、「super economy」と同じで、変更・キャンセルは不可能です。

運賃が半額になるお得な切符なので、売り切れることが早いです。

「Me and You」との違いは?

トレニタリアには「Me and You」という割引があり、こちらも二人で乗車すれば割引になります。「Freccia2×1」はフレッチャロッサとフレッチャアルジェント利用時に適用され、「Me and You」はフレッチャビアンカとインテルシティに適用されます。ぶっちゃけ名前が違うだけ!(細かい違いはあるかもだけど)

FrecciaDAYSは火・水・木曜日の限定割引!

FrecciaDAYSは、火曜水曜木曜に運行されるフレッチャに適用される割引です。

最大70%OFFのかなりお得な切符で、売り切れは速いです。この切符を狙って、火・水・木曜日にフレッチャで移動する計画を立てるのもアリですね。

「FRECCIA 2×1」と「FrecciaDAYS」のどちらが安いかは電車によるので、二人で乗車する場合は価格を見くらべて!

SENIORとYOUNGを使う機会はなさそう

トレニタリアの他の割引として、60歳以上のシニア割引(Senior)、30歳以下のヤング割引(Young)がありますが、この割引が適用されるのは、フレッチャカード(CartaFRECCIA)に入会して、カードを所持している人だけです。

日本に住んでいてこのカードを持っている人はほとんどいないでしょうから、気にしなくてよい割引って感じですね。

トレニタリアの予約についてのQ&A

※回答は、回答した時点(2024年2月)の情報です。また、私の主観による回答もありますので、参考としてご参照頂ければと思います。

FrecciaやIntercityの予約はいつからできるの?

フレッチャの予約は、利用したい乗車日の4ヶ月前程度が目安です。たとえば、6月1日の電車を予約したい場合は、2月くらいから予約できます。週単位で管理しているのか、4ヶ月前というのはアバウトで、正確に4ヶ月前というわけではないので注意してください。インテルシティはフレッチャより早く予約を受け付けている場合もあります。また、近隣諸国との国境をまたぐ電車の予約開始は遅いことが多いです。

予約は一度に済ませた方がいいという噂は本当?

これは、サイトリニューアル前は、本当にそうでした。一度予約を完了させてしまうと、次の電車を取ろうとすると、しばらく日にちをおかないと、予約がエラーになってしまうという仕様に、イタリア個人旅行者たちが悩まされていた時代がありました。サイトリニューアル後は、もしかしたら普通に続けて予約が取れるかもしれませんが、私のようにリニューアル前の状況を知っている人は、念のために、今でもなるべく一度に予約を済ませている人が多いのではないかと思います。

予約完了するための制限時間が短すぎる気がするんだけど?

本当にねえ。短いです。私もよく時間オーバーします。複数の電車を予約する場合は、本予約を入れる前に、先に電車検索して、乗りたい電車を決めておくと、予約時の時間節約になります。

Trenitaliaの日本語サイトが見つかるんだけど?

レールクリックのことだと思います。このサイト、確かにTrenitaliaのロゴもあるんですが、本家サイトhttp://www.trenitalia.com/内にあるページではなく、本家で予約を取る際には取られない手数料が必要になります。日本語で予約できるのは魅力ですが、簡単な英語がわかるなら、本家サイトでの予約も難しくないので、手数料が取られない本家サイトの方がおすすめです。

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