【目次】
カターニアは、シチリア東部の中心都市です。
近くに、タオルミーナやシラクーサなどの、超人気観光都市があるため、観光という面ではあまり脚光を浴びないカターニアですが、実はカターニア自体も、ノート渓谷の都市と一緒に、後期バロック都市として世界遺産に登録されています。
度重なるエトナ山の噴火や、地震、第二次世界大戦での被害などで、カターニアの町並みは新しく作られた箇所が多いため、現代日本人の目にはあまり魅力的には映らないかもしれませんが、それでもしっかりと見どころはあります。
せっかくカターニアに足を運んだからには見ておきたいスポットを、5つご紹介します。
ドゥオモ
カターニアのドゥオモ(大聖堂)は、カターニアの守護聖女アガタに捧げられています。
11世紀に建立された大聖堂ですが、18世紀に正面部分が再建されています。
エレガントな佇まいで、カターニアの中心であるドゥオモ広場を、左側にあるバディア・ディ・サンタガタ教会のクーポラ(丸屋根)と共に、美しく彩っています。
内部もなかなか美しいのですが、ミサが行われていることが多く、なかなか入場観光できませんでした。
ドゥオモ前にある柱(オベリスク)を背負った象は、カターニアの象徴でもあります。サッカークラブのカターニアのエンブレムにも描かれているゾウさんです。
サン・ニコロ修道院
サン・ニコロ修道院(Monastero dei Benedettini di San Nicolo l’Arena)は、カターニアの町の西側にある、ヨーロッパでも有数の大きさを誇る修道院です。
華麗絢爛なバロック建築で、カターニアで一番見ごたえのある建物です。
現在は大学になっていて、大学として開放されている場所以外は、ガイドツアーでしか入れません。
ガイドツアーは1人€6。美しい中庭や、古代のモザイクやフレスコ画が残る地下、古代遺跡を利用して作られている図書館、修道僧たちの台所などを見学できます。
隣のサン・ニコロ教会につながっている秘密のバルコニーにも立ち入ることができ、期待以上に面白かったです。
ガイドさんは片言の英語で説明してくれました。英語が旅行会話程度は話せる方なら、だいたいの概要はわかると思います。
ガイドツアーはだいたい1時間ほどの所要時間でした。
サン・ニコロ教会
サン・ニコロ教会(Chiesa di San Nicolo l’Arena)は、サン・ニコロ修道院に隣接している教会です。
お隣のサン・ニコロ修道院が豪華すぎて、サン・ニコロ教会がおまけみたいに見えてしまいますが、修道院の方が付属であり、こちらの教会が本体です。
無造作に巨大な柱が立ち並ぶ正面部分が面白いですが、このような外観になっているのは、教会が未完のためだそうです。
教会内は写真撮影禁止でしたが、床に黄道12星座を描いた、窓から入る光を利用した日時計が美しかったです。
魚市場
カターニアの魚市場は、大きくて活気があります。
巨大な魚の頭部が飾りとして置かれていたりして、妙な迫力がありました。
ごった返しているので、観光のためだけに入るのはちょっと気が引けますが、一見の価値がありますので、お買い物の邪魔にならないように、見学しましょう。
人混みがすごいので、スリには気をつけて、身軽な格好で中に入りましょう。
エトネア通り
カターニアは「エトナ山のお膝元」と呼ばれる町ですが、エトナ山がキレイに見えるのが、「エトネア通り」という通りです。おそらく「エトネア」という名称は、エトナ山から来ているのではないかと思います。
ドゥオモ広場を背にして、新市街の方へ歩いて行く方向に、天気がよければ、町並みの間から、素晴らしいエトナ山の景色が拝めます。
私は鹿児島出身で、「火山にはこりごり」という生活を送ってきたので(笑)、エトナ山までは行きませんでしたが、活火山であるエトナ山の見学に行きたい場合は、カターニア発のオプショナルツアーの利用が便利です→ベルトラでカターニア発エトナ山ツアーをチェックする