【目次】
モンタニャーナってどんな町?
モンタニャーナ(Montagnana)は、イタリア北部の平野部にある、長方形の城壁に取り囲まれた町です。
モンタニャーナの城壁は、保存状態がすばらしく、全長2㎞あります。
イタリアで、城壁の保存状態がよい町として、他にトスカーナ州のルッカがありますが、モンタニャーナはルッカの半分以下の大きさで、その分、城壁の全体像が見渡しやすいです。
モンタニャーナは「イタリアの最も美しい村(Borghi piu belli d’Italia)」に登録されていますが、納得できる城壁の美しさです。
城壁以外の見どころとして、ドゥオモでは、ヴェロネーゼ、ジョルジョーネといった、ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠の絵画が鑑賞できます。
またモンタニャーナは、生ハムの産地としてもよく知られています。
モンタニャーナ(Montagnana)の地名の由来
モンタニャーナは、猫の鳴き声みたいなカワイイ町名ですが、もともと「Motta Aeniana」という地名だったものが、なまって「Montagnana」となりました。
「Motta」はラテン語で「城塞のある小高い丘」という意味で、「Aeniana」は3世紀ごろの文書に登場する、古代の郵便局のことです。
Borghi piu belli d’Italiaに書いてある情報の抄訳になりますが、これ以上のことはよくわかりません(苦笑)。
小高い丘とか言われても、モンタニャーナはペターッとした平原にある町なんですけどねえ…。昔は地形が違ったのでしょうか?
モンタニャーナの場所・位置は?
モンタニャーナは、イタリア北東部のヴェネト州にある町で、スクロヴェーニ礼拝堂で知られるパドヴァの近くです。
エミリア・ロマーニャ州からも近く、私はフェラーラから日帰りしました。
モンタニャーナへの詳しいアクセス方法はこちら→モンタニャーナへの行き方!パドヴァやフェラーラから鉄道でアクセス
モンタニャーナの歴史
1世紀の古代ローマ時代には、現在のモンタニャーナの町の中心から1kmほどの場所に、墓所があったことが判明しています。
589年、干拓と堤防工事によって、洪水被害を起こしていた河川のルートが南の方へと変えられました。
敵襲(マジャール人?)に備えて要塞化していた町は、1242年には神聖ローマ皇帝フェデリコ2世の代理である、Ezzelino III da Romanoの攻撃に打ち勝ちます。この年に、サン・ゼーノ城が建設されます。
1290年にはエステ家の伯爵により、この地の支配権が売りに出され、購入したCarraresi家が、現在の形の城壁を築きます。
1405年には、ヴェネツィアとつながりのある一族によって、ヴェネツィアに譲渡されます。
1797年にヴェネツィア共和国が終焉し、その後は他のヴェネト州やロンバルディア州地方と同じように、フランスやオーストリアといった大国の利害に翻弄されます。
そして、1866年の普墺戦争中に、統一イタリア王国の一員となります。
モンタニャーナ観光の所要時間は?
モンタニャーナを取り囲む城壁は全長2㎞なので、町の中を歩き回るのには、それほど時間はかかりません。
ですが、城壁はやっぱり外から見るのが美しい!
モンタニャーナの町の中を散策し、城門からは外に出て城壁を眺めるなら、だいたい2時間くらいは欲しいところです。
私は電車の時間があり、モンタニャーナ滞在は1時間半しか確保できなかったのですが、もう30分欲しかったなーという感じでした。
モンタニャーナ観光におすすめの本・サイト
私がモンタニャーナを知ったのは、この本を読んだのがきっかけです。モンタニャーナが登録されている「イタリアのもっと美しい村(Borghi piu belli d’Italia)」が、全て掲載されています。234もの村が紹介されているので、ひとつひとつが詳しくガイドされているわけではないですが、写真家さんが書いた本なので、写真が美しく、イメージが沸きやすい本です。
モンタニャーナは日本で知名度が高い観光地ではなく、日本語で情報を探すのは難しいです。
「イタリアの最も美しい村(Borghi piu belli d’Italia)」の公式サイトで、登録されている村の情報が英語で読めるので、観光情報を集めるのにおすすめです→Borghi piu belli d’Italia内のモンタニャーナのページ(英語版)
このページにまとめた情報も、このBorghi piu belli d’Italiaの内容を参考にしています。
モンタニャーナはツアーで行ける?
モンタニャーナは、ヴェネツィアからもそこそこ近いですが、ツアーで立ち寄ることはほとんどありません。
ツアーを利用して行きたい場合は、個人で行く、オーダーメイド型のツアーを作成してくれる旅行会社へ問い合わせる方法があります。
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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