【目次】
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ペスカーラとはどんな町？
ペスカーラ（Pescara）はアドリア海に面した海辺の町で、アブルッツォ州で最も人口が多い、大きめの都市です。ビーチがあり、夏は海水浴客で賑わいます。
アブルッツォ州の山の中心は州都のラクイラですが、海の中心はこちら、ペスカーラです。
もともとはローマ時代に起源がある古い町ですが、第二次世界大戦で大きな被害を受け、現在のペスカーラは、戦後に作られた、近代的な新しい町です。
観光都市ではないため、外国人観光客は少なく、夏場に近場の町からの海水浴客が訪れる程度です。
ペスカーラには、特急電車が停まる大きな鉄道駅があるため、周辺都市への移動に便利です。
そのため、ペスカーラを観光する予定はなくても、ペスカーラを他の町へ行く拠点にしたり、乗り換え地点にしたりと、アドリア海沿岸を旅行する際には、何かとなじみのある町になります。
ペスカーラの場所・位置
ペスカーラは、イタリア半島のアドリア海沿いの、ちょうど真ん中あたりに位置します。
ペスカーラへの詳しいアクセス方法はこちら→ペスカーラの行き方！ペスカーラ鉄道駅はアブルッツォの交通の拠点
ペスカーラの都市名の語源は？
私が初めてペスカーラという町を知ったのは、バーリから鉄道でアドリア海を一気に北上した時です。
ペスカーラ駅周辺を車窓から眺めると、青い海と大きな港が見えました。
いかにも漁業の町という雰囲気があり、そんな町が「pescare（＝漁業をする）」というイタリア語に近い町名であるのが面白いなあと、印象に残っていました。
ですが、ペスカーラの町名の由来は、動詞「pescare」とは関係なく、ペスカーラを流れている「川の河口」を表す言葉が語源なのだそうです。偶然にも、「名は体を表す」結果になったというわけですね。
ペスカーラはどう観光する？
ペスカーラは、上述したように観光都市ではありません。
ペスカーラ中央駅よりも一駅南にある、ペスカーラ・ポルタ・ヌオヴァ駅の近くに、少しだけ旧市街のおもかげが残る区域がありますが、ペスカーラ中央駅周辺は、日本の都市部とあまり変わらない、整然とした新しい街並みです。
中央駅から海まで伸びるメインストリートの周辺には、海の幸が味わえるオシャレなレストランが多いです。
ペスカーラではあまり町並みは楽しめませんが、グルメにとっては満足できる町かもしれません。
ペスカーラの治安は？
ペスカーラは、こぎれいで見通しの良い、真っ直ぐの道路が続く町です。
メインストリートは夜でも明るく、人もそこそこ歩いています。
よほど遅い時間でない限りは、治安への不安はほとんど感じません。
イタリアでは珍しく、鉄道の中央駅からすぐ新市街に続いていくので、駅周辺も雰囲気は悪くありません。
ペスカーラを含めたアブルッツォ州の本
日本ではあまり知名度の高くないアブルッツォ州は、地球の歩き方にも掲載されていません。こちらの本は、ガイドブックというより読み物ですが、アブルッツォ州を紹介してくれている、非常に貴重な書籍です。アブルッツォ州を、地域ごとにまとめていて、読んでいるといろんな町に行きたくなります。
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