【目次】
イタリアはヨーロッパの国。英語の読み書き・会話ができるなら、問題なく旅行できそうな気がします。
しかしイタリアに実際に行ってみると、「想像以上に英語は通じにくい」と、感じるかもしれません。
このページでは、「イタリア旅行に必要なコミュニケーション力」についてまとめてみました。
こんなことが書いてあるよ!
- イタリアはヨーロッパの中では英語が通じにくい国
- 観光地では英語は比較的通じやすい
- 若者が多い町では英語が通じやすい
- レストランは英語メニューがないこともある
- イタリア人は英語を書くのが苦手
- 片言の英語はかえって通じやすいこともある
- 語学力より「伝えようとする熱意」が大事!
イタリア人はヨーロッパの中では英語が苦手
ラテン語を由来とするイタリア語は、ラテン系のスペイン語・フランス語とは単語や文法が近いです。
ですが英語は、ラテン語にも影響を受けてるとはいえ、ゲルマン系の言語の流れを汲んでいて、イタリア語と英語はあまり似ていません。
そのような理由から、イタリア人は英語が苦手という人が多いです。
ちなみに、ドイツ語と英語は似ている単語が多く、ドイツ語圏は英語が得意な人が多いです。逆にラテン系のフランス、スペインでは、イタリア同様に英語は通じにくいと言われます。
観光地、若い人が多い都市部は英語が通じやすい
とはいえ、イタリアは観光大国。
外国からの観光客が非常に多いため、観光地で働く人たちは、ある程度英語が話せなければ商売になりません。
ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアなどの観光都市の観光地では、観光業に就いているイタリア人相手であれば英語が通じます。
また、イタリア人の英語は世代間の差があり、若いイタリア人たちは比較的英語を理解しますが、シニア世代は英語がわからないことが多いです。
そのため規模の大きな大学が旧市街近くにあり、若者の数が多い町(たとえばボローニャやパドヴァなど)では、英語が比較的通じます。
レストランのメニューに英語はある?
イタリアのレストランメニューは、日本のようにメニューが画像付きで紹介されてあることは少なく、文字だけでメニューを選びます。
観光客が多いレストランであれば、メニューが英語併記されています。
それに対し地元客が多い店は、メニューがイタリア語だけということもあります。
でも、地元客の多い店は、美味しい料理を出すことが多いんです!
よっぽど混雑していない限りは、ほとんどのウェイターさんは、身振り手振りで陽気にメニュー選びを手伝ってくれます。
英語メニューがないお店でも、メニュー選びは何とかなることが多いです!
イタリア人は英語で会話できても書けない!?
イタリア人は英語を堪能に話す人であっても、いざスペルを書くと、かんたんな単語のつづりを間違っているということがよくあります。
イタリア語は、だいたい発音のままローマ字表記するのですが、英語はローマ字読みでないため、イタリア語での発音表記にひきずられてしまうようです。
「英語は書けるけど話せない」という人が多い日本人とは、全く逆のパターンですね。
半端な英語学習者はむしろイタリア人と会話しやすいかも!
私はイタリア語を勉強していて、ごく簡単な旅行会話なら話せます。
ですが、相手のイタリア人が「英語の方がよいだろう」と気を遣ってくれて、イタリア人と英語で会話することもよくあります。
私の英語力は…大したことありませんっ!
完全な受験英語で読み書きはそこそこできますが、英会話になると、NHK講座のラジオ英会話が7~8割程度しか聞き取れないレベルです。
で、相手のイタリア人も英語が苦手だと、お互いに単語を考えながらゆっくりと話すので、かえって英語ネイティブの人と話すよりも会話しやすいです。
本当はもっと英語力をつけなければいけないんですけど、中途半端な英語力の持ち主には、イタリア旅行ではこんな利点(?)もあります。
イタリア人はコミュニケーション上手なので何とかなる!
イタリア人がおしゃべり好きだというのはよく知られていますが、実際にイタリアに足を運ぶと、確かにその通りだと思います。
特に日本人と比べると、男性に話好きな人が多いです。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、まさにその通りで、イタリア人はこちらの言いたいこと、自分の言いたいことの意思疎通がなかなか上手です。
そのため、相手のイタリア人が英語ができなくても、身振り手振りのボディランゲージで、コミュニケーションが成立することもあります。
私が旅行中にダウンしてしまった時、イタリア語が話せない姉が、南イタリアの観光地ではないサレルノという町で、英語がわからないスタッフと見事に交流して、ちゃんとピザを買ってきてくれたことがあります。
「イタリアでのコミュニケーションのコツは、英語が通じるか・イタリア語ができるか以前に、熱意を持って伝えたり理解しようとすることだなあ」と感じた出来事でした。
あいさつ程度のイタリア語は覚えておくと好感度up!
イタリア旅行は、英語とボディランゲージでそれなりに乗り切れるので、イタリア語の学習は必須ではありません。
ですが、チャオ(こんにちは)、グラツィエ(ありがとう)など、あいさつ程度のイタリア語は覚えておくことをおすすめします。
私たちも、日本語をたどたどしく話している外国人旅行者を見ると微笑ましくなるものですが、イタリアでも、あいさつだけでもイタリア語を話すと、イタリア人は喜んでくれます。
チャオの後は英語でもOKですので、チャオで始めて、英語で話して、グラツィエで締めるという会話法で、イタリア人と楽しくコミュニケーションを取りましょう!
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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