【目次】
イタリア旅行は、片言の英語と、コミュケーション力と、イタリア人と臆さずに触れ合う積極性があれば、よほどの事態が起きない限りは乗り切れます。
イタリア旅行に、イタリア語を理解するスキルは、必ずしも必要ではありません。
それでも、最低限これだけは覚えてから、イタリアに行った方が良い!というイタリア語が4つあります。
細かい所は英語で交渉するとして、この4つの言葉をポイントで使えば、イタリアに来ている気分が味わえますし、現地のイタリア人へ与える印象がよくなります。
Ciao(チャオ)
「Ciao(チャオ)」は、朝でも昼でも夜でも、出会いの挨拶にも別れの挨拶にも使える、魔法の言葉です。
日本語の「こんにちは」、英語の「Hello」と違って、「さよなら」の意味でも使えるのが便利です。
イタリアでは日本とは違って、買い物をする時に、店員だけでなく客の方も軽く挨拶します。
バールに入った時、スーパーでレジの順番が来た時、バス・鉄道の切符や、美術館や教会の入場券を買う時、まずは「チャオ」と挨拶することで、きっと楽しい旅になりますよ!
イタリア語には、やや丁寧な「ブオンジョルノ(Buon giorno)」などの挨拶もありますが、使える時間帯が決まっています。
24時間いつでも使える「チャオ」を、とりあえず覚えておきましょう!
Scusi(スクージ)
「Scusi(スクージ)」は、日本語では「すみません」にあたります。
イタリアの旅先でそんなに謝罪することがあるのか、とお思いになるかもしれませんが、この言葉は謝罪の時だけでなく、誰かに話しかける時の「すみません」として、よく使います。
道を尋ねたい時や、バールやジェラテリアで注文するものが決まって店員さんを呼ぶ時に、まず「スクージ」と言ってから話しましょう。
バスを降りたい時や、人ごみの中から抜けたい時も、この「スクージ」を使いましょう。人にぶつかって軽く謝りたい時もこれでOK!
ちなみに「スクージ」の「ジ」を「ズィ」と発音すると、イタリア語っぽくなります。
Grazie(グラーツィエ)
「Grazie(グラーツィエ)」は知っている方も多いかもしれません。イタリア語の「ありがとう」です。
道を聞いたりしてお礼を言う時はもちろんのこと、買い物をして、会計が終わった後にも言います。イタリアは売る方も、買う方も相手に感謝する文化です。
つい、「グラッチェ」という感じに軽く発音してしまいがちですが、「ラ」にアクセントを置いて、強めに長く「グラーーーツィエ」くらいに発音すると、イタリア語っぽくなります。
Prego(プレーゴ)
「Prego(プレーゴ)」は、日本語では「どうぞ」が一般的な訳で、旅行先では言われることの方が多いかもしれません。
行列に並んでいる時に、自分の番が来ると、スタッフさんから「プレーゴ(=どうぞ)」と声がかかります。
他にジェラートなど、ケース内のものを購入するスタイルのお店でも、店員さんから「プレーゴ」と声がかかったら、自分が注文する番です。
「プレーゴ」には、他に「どういたしまして」の意味があるので、「グラーツィエ」と相手に言われたら、「プレーゴ」と答えましょう。
私は初めてのイタリア旅行で、「プレーゴ」と語尾を上げて発音していまい、イタリア人にフザけて真似されたことがあります(笑)。
「ゴ」ではなく、「レ」が一番高くて強い発音になるので、「プレーーゴ」と発音しましょう。
イタリアはとにかく言葉を交わす文化!
「イタリア人がおしゃべり」というのは、ステレオタイプ化された固定観念ではなく、実際に本当のことです。
もちろん、中には無口なイタリア人もいますが、全体としてはイタリア人はよくしゃべります。
個人個人がおしゃべりというのもありますが、それだけでなく、言葉を交わし合う文化なのだと思います。
特に日本との違いは、他人に対する挨拶です。
日本(特に都市部)では、お互いに無関心を装うのがむしろ礼儀という空気もありますが、イタリアでは逆に、他人に対するささいな「ありがとう」「すみません」を、しっかりと口に出しましょう。
イタリア人と通じ合うには、イタリア語力なんかより、むしろ会話の「ノリ」の方が大事だな、というのが最近の私の考えです。
というのも、基礎的なイタリア語を学習している私より、コミュニケーション力が高い姉の方が、イタリア語などこの4つの言葉しか知らないくせに、いつもイタリア人と盛り上がってるんですよ…。
とにかく!明日からイタリアに行くんだけど…という人も、寝る前に「チャオ・スクージ・グラーツィエ・プレーゴ」と10回唱えて、この4つの言葉だけは、装備してイタリアに行きましょう!