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 フェラーラとはどんな町?

フェラーラ

フェラーラ(Ferrara)は、ボローニャとヴェネツィアの間に位置する、ルネサンス時代の町並みが残る都市です。

イタリア語の発音に近い形で、「フェッラーラ」と表記されることもあります。

フェラーラは、古代ローマ時代の文書記録や遺跡がなく、イタリアの中では、比較的新しい町だと言えます。

現在見られるような、エステンセ城を中心とした町並みは、主に中世後期~ルネサンス期に、フェラーラをを支配したエステ家によって作られました。

エステ家は、フィレンツェのメディチ家のように、典型的な「ルネサンス君主」として君臨し、芸術家のパトロンとして、芸術活動を保護しました。

町並みは15世紀末の都市計画に沿って作られ、ルネサンス的な、広くまっすぐな道路がエステンセ城の北の方へ延びています。

その一方で、中心部の南側には、中世期の狭い道が残っています。ルネサンス美と中世の風情、どちらも楽しめるのがフェラーラの町並みです。

フェラーラ中心部は、世界遺産に登録され、一部の道路では、許可を得ていない一般車両の通行は禁止されています。

フェラーラ

坂道がほとんどなく、平地が続くこともあり、フェラーラ市民の主要な足は自転車です。

フェラーラは、エステ家に嫁いだ美女(悪女?)ルクレツィア・ボルジアや、フェラーラ出身のサヴォナローラなど、イタリア史の中の一癖ある人物ともゆかりのある町で、世界史ファンにもひそかな人気を誇る観光地となっています。

 フェラーラの位置・場所

フェラーラは、エミリア・ロマーニャ州の、ややアドリア海側、ヴェネト州寄りに位置します。

ボローニャとヴェネツィアの中間に位置するため、アクセスしやすい町です。

他の観光都市、パドヴァ、ラヴェンナも近いです。

フェラーラへの詳しいアクセス方法はこちらの記事をどうぞ→
フェラーラへの行き方!ボローニャ空港からのアクセス方法も!

 フェラーラ観光に必要な所要時間は?

フェラーラ

フェラーラは、見どころのほとんどが徒歩圏内に集中しています。

ぜひとも観光をおすすめしたいのは、エステンセ城、ドゥオモ、ドゥオモ博物館、ディアマンティ宮殿、スキファノイア宮殿、ヴォルテ通り。

見どころが多いですが、ボローニャから行くなら、朝から晩まで丸一日滞在すれば、見て回れる広さです。半日程度だと、ちょっと駆け足になると思います。

フェラーラは、交通の便がよく、ゆっくり滞在しても楽しめる美しい町並みなので、宿泊滞在もありだとは思いますが、思った以上に観光化されていなくて、評判のよいホテルが少ないのがマイナス点です。

とはいえ、ヴォルテ通りやエステンセ城あたりの夜景が美しく、ぜひ観賞をおすすめしたいので、1~2泊の宿泊観光がベストです。

 フェラーラの治安は?

フェラーラ

フェラーラの治安は、他の北イタリアの中堅都市と同じように、おおむね良好です。

大学の町という性格もあり、夜遅くまで若い人たちが出歩いていて、深夜でない限りは、暗い時間の散策も不安を感じません。

 フェラーラの気候について

フェラーラ

フェラーラはエミリア・ロマーニャ州の町ですが、ポー川が貫く広大な平野が続くエミリア・ロマーニャ州は、年間降雨量が多く、地中海性気候のイタリアとは思えないほど、湿気が多い地域です。

実際に、地中海性気候ではなく、日本と同じ、温暖湿潤気候と指定されているエリアもあるくらいです。

カラッと晴れた日は少なく、グレーの空の下、ぼんやりと霧やモヤが広がる日が多いです。

私は4泊した間、1日だけ快晴の日がありました。晴れた日は水をたたえたエステンセ城の周囲が美しく、ラッキーでした。

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フェラーラを含むエミリア・ロマーニャ州は、地球の歩き方では、イタリア全体版の「イタリア」に収録されています。「北イタリア版」や「中部イタリア版」への掲載はないので注意してください。フェラーラは5ページ分の情報があり、この1冊があれば、じゅうぶんに観光できます。購入の際は、最新版かどうか確認を。

女性向けのラグジュアリー旅雑誌「クレアトラベラー」が、北イタリアを特集した号で、フェラーラの紹介があります。ルクレツィア・ボルジアや、エステ家からマントヴァに嫁いだイザベラの記事がおもしろいです。

美術史の専門家、池上英洋先生が書いたイタリア本の第2弾。紹介されている22の都市の中にフェラーラも含まれていて、ルクレツィアの物語が中心です。

 フェラーラはツアーで行ける?

フェラーラは、ボローニャとヴェネツィアという大きな都市にはさまれていて、立ち寄りやすい場所にあります。

そのため、都市の移動中にフェラーラに立ち寄るプランを見たことはありますが、意外とフェラーラ立ち寄りツアーは多くありません。

ヴェネツィアからボローニャではなく、フィレンツェに行くツアーが多いためでしょう。

フェラーラへ行くツアーを探したい場合は、ゆったりめの旅程になっているツアーや、歴史・芸術がテーマのツアーを当たってみましょう。

イタリアツアーでおすすめの旅行会社は、こちらのページで詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください→イタリアツアーの旅行会社はどこがおすすめ?シーン別の選び方も!


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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。