イタリアのパンかご

フェラーラの郷土料理が食べられるレストランに入ると、サービスのパンかごに、不思議な形のパンが入ってきます。

ベルサイユのばらに出てくる貴婦人たちの巻き髪のような、くるくるした生地が、アルファベットのXに似た形になっているパン。

このパンは、フェラーラの郷土料理で、「コッピア・フェラネーゼ(Coppia ferrarese)」と呼ばれるパンです。

別名で「Ciupeta(チウペタ?)」とも呼ばれるそうです。

コッピア・フェラネーゼの歴史は?

フェラーラパン

原型ができたのは12~13世紀?

コッピア・フェラネーゼが、なぜ、このような不思議な形をしているのかは、調べてもいまいちよくわかりません。

13世紀後半には、フェラーラの法律として、フェラーラのパン屋さんに、「パンの端はくるくるさせること」などのお達しがあったそうなので、この頃には、コッピア・フェラネーゼのようなパンの原型はあったのではないか、と考えられています。

しかし、わざわざパン屋さんに、こんなお達しが出るのはなぜ?と思いますよね。

フェラーラ独自のパンの形を定着させ、郷土料理として、保護しようという考えから、このような決まりごとができたのではないかと言われています。

イタリア人の郷土料理に対する、威信・情熱というものを感じるエピソードですね。

有名なエピソード

コッピア・フェラネーゼの起源として有名なエピソードは、エステ家のおかかえ天才料理家、メッシスブーコの文献に書かれた記録です。

1536年のカーニバルの晩餐会で、フェラーラ公Messer Giglioが、よじれた形のパンを食卓に出したという記録が残っていて、これが「コッピア・フェラネーゼ」ではないかと言われています。

ルクレツィア・ボルジアとの関係は?

フェラーラの歴史の中でも有名人のひとりに、エステ家に嫁いだルクレツィア・ボルジアという女性がいます。

ルクレツィアの父親は教皇アレクサンドル6世、兄はルネサンス期のイタリアの軍人チェーザレ・ボルジアです。

チェーザレ・ボルジアは日本でも有名で、チェーザレ・ボルジアのことを書いた塩野七生さんのチェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 という本や、惣領冬実さんのチェーザレ 破壊の創造者という漫画があります。

美女だったと伝えられるルクレツィアは、父や兄の政治活動と無縁ではいられず、悪女として扱われることもありますが、このルクレツィアの美しい金色の巻き髪が、コッピア・フェラネーゼの、端を巻いた形のモデルになったという説があります。

ルクレツィアは1500年前後を生きた女性。コッピア・フェラネーゼは12~13世紀には原型があったとされていますから、この説に、あまり信ぴょう性はなさそうです。

ですが、それにしても、コッピア・フェラネーゼの不思議な形は、いったいどうやって生まれたんでしょうね。

コッピア・フェラネーゼのお味は?

コッピア・フェラネーゼ

さて、このフェラーラパン、コッピア・フェラネーゼですが、生地は固く、パリパリしています。

あまり味は感じなくて…ハイ、正直に言って、私はそんなにおいしく感じませんでした(笑)。

ただし、私はもともと、あまり固いパンは好みでないというのがあります。

イタリアのレストランでは、パンかごといっしょに、パンにつけるオリーブオイルが出てくることが多いですが、私が入店した二つのトラットリアでは、コッピア・フェラネーゼといっしょにオリーブオイルは出てきませんでした。

コッピア・フェラネーゼは、オリーブオイルに浸して食べる習慣はないのかもしれません。

コッピア・フェラネーゼは、フェラーラ以外では、ほとんどお目にかかれない不思議パンです。フェラーラ記念に、ぜひ食べておきましょう!

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