【目次】
イタリアのホテルは、日本のホテルとは違うところもあり、現地で戸惑うこともあります。
イタリア旅行に出発する前に、イタリアのホテル事情について、知っておきましょう。
イタリアのホテルはアメニティや備品が少ない
イタリアのホテルが、日本のホテルと一番違うと思う部分が、アメニティ・備品の少なさです。
イタリアのホテルの問題というより、日本のホテルのアメニティが充実しすぎているのでしょうけどね。
日本のホテルに慣れてしまっていると、「それはホテルにあると思って持ってこなかった!」と、困ることもあります。
イタリアのホテルに基本置いてあるアメニティは?
イタリアのホテルでも、ホテルの価格などによって、置いてあるアメニティには差がありますが、基本どこのホテルでも備えてあるアメニティ・備品は以下のグッズです。
- ドライヤー
- シャンプー
- 石けん・ハンドソープ
- タオル類
- トイレットペーパー
ドライヤーは部屋に備えてなくて、フロントで貸し出す形式というホテルもありました。
また、イタリアのドライヤーは動かなくなることも日常茶飯事なので、私は万が一に備えて、小さいドライヤーを日本から持参してます。
女性同士の旅行なら、ドライヤーの数は多い方が準備がスムーズにできるので、グループで一つ、予備のドライヤーを持参するのもありだと思います
リンス・コンディショナー類、ボティクリーム、歯ブラシ、歯磨き粉、スリッパ、部屋着などは、高級ホテルでなければ備えてないことが多いので、自分で準備しましょう。
最近はスリッパを備えているホテルが増えてきましたが、まだまだ自分で準備しておいた方が無難という感じです。
イタリアのタオルは薄っぺらいって本当?
たまに、「イタリアのホテルで、薄ーい、ペラペラの紙みたいなタオルが出てきてビックリした!」という旅行体験記を目にします。
確かにイタリアのホテルでは、手ぬぐいのような、タオル地でなく布地のタオルが置いてあることがあります。
最初に見たときは、その薄い布は枕カバーか何かと思いましたが、タオルなんです。使ってみると、意外と吸水性があります。薄い分、すぐ乾くのも魅力です。
この、ペラペラのタオルは「ホテルが格安になればなるほど遭遇する可能性が高い」などと言われることもありますが、私の感覚では、「カントリー調」でインテリアをまとめているホテルが、ちょっとオシャレな感じで置いているという印象があります。
この薄タオル、タオルだと気づかずに、使わない日本人もいるそうです。
タオルが他に見当たらないときは、「まさか…これが、タオル…!」ということがありますので、気に留めておきましょう。
イタリアのホテルのバスルーム事情
日本のホテルとイタリアのホテル、最大の違いはバスルームでしょう。
イタリアのホテルのバスルームには、お風呂とトイレが両方ともあり、この2つが別々の個室に分かれていることはほとんどないです。
ただし、日本の洋風ホテルのバスルームもこのスタイルですので、あまり抵抗は感じないのではないかと思います。
ここからはお風呂編とトイレ編に分けて、日本と異なるイタリアのバスルーム事情を語りますよ…
イタリアのホテルのお風呂・シャワー
バスタブがあるホテルは少ない
イタリア人は、古代ローマの入浴習慣を捨ててしまったため(イタリア旅行する日本人にとっては残念の一言)、イタリアのホテルにバスタブが備えてあることは少ないです。
立ってシャワーを浴びるだけのスペースしかない、シャワーボックスがあるのが普通です。
シャワーボックスは、アクリル製でボックスになっている場合もあれば、カーテンだけで仕切られていることもあります。
どちらにしても、密閉はされないので、慎重にシャワーを浴びないとバスルームが水びたしになります。
また、旧市街のホテルに宿泊すると、水流が弱かったり水はけが悪かったりすることがあります。
イタリアの旧市街は、古い建物が多く、勝手に工事ができないため、水回りの設備が古いことが多いのです。
町の古さが旧市街の魅力ではあるのですが、お風呂大好き日本人には、ちょっとストレスに感じるかもしれません。
お湯がタンク式の時には注意が必要!
南イタリアで何度か遭遇したのが、シャワーのお湯がタンク式になっているホテルです。
タンク式だと、タンクに溜めている分だけしかお湯が使えず、使い終わってしまうと、次にお湯ができあがるまでに時間がかかります。
具体的にどう困るかというと、日本のように、じゃんじゃんお湯を出しながらシャワーを浴びると、途中でお湯が水になる悲劇が起きてしまいます。
また、複数人数で宿泊して、続けてシャワーを浴びようとすると、前の人がお湯をほとんど使い切ってしまって、後の人が水シャワーになってしまうという悲劇も起きます。
お湯がタンク式である場合は、お湯を節約しながら使う、複数人数の場合はシャワーを浴びる時間の間隔をあけるなどの工夫が必要です。
イタリアのホテルのトイレ
イタリアのトイレは、ホテル以外で入るトイレには、多々、多々、問題がありますが、今のところ、ホテルのトイレは問題に感じたことはありません。
もちろん、日本のようにウォシュレットはありませんが、至って普通のトイレです。
ただし、トイレットペーパーは、日本のものに比べて水溶けがよくなさそうなので、あまり大量に流さない方が無難だと思います。
シチリア島では、トイレットペーパーを便器の中に流していけないホテルがありました。シチリア島を旅行する場合は、バスルームに注意書きがないか、気を付けて下さい。このような場合は、トイレットペーパーは、備え付けの蓋つきのダストボックスに捨てます。
多くのイタリアのホテルでは、トイレの横にビデが備えてあります。
ビデはあんまり日本では見慣れないものですが、下半身を洗うためのものですので(後ろにあるタオルはその後に体を拭くためのもの)、トイレとして使わないように注意して下さい。
イタリアのホテルでWifiはつながる?
私がモバイル端末をイタリア旅行に持って行くようになった、2015年以降に宿泊したホテルは、全てWifiを無料で使用することができました。
チェックイン時に、パスワードを教えてもらって使用します。最近はパスワード不要で、そのまま接続できることも多いです。
私個人の体験だと、全てのホテルが無料Wifiでしたし(もちろん高額ホテルではありません)、一度シラクーサのホテルで接続が悪かった意外は、問題なく使えました。
ですが、ネットでは、「イタリアのWifi事情はあまりよくない、ホテルでも有料だったり使用できないことが多い」などという情報を見ますので、そのような体験談もあるということを、頭に入れておくとよいと思います。
イタリアのホテルでは飲み物が飲めない?
私は、イタリアのホテルを選ぶ時、なるべくキッチン付きのホテルを探します。
中級以下のイタリアのホテルの部屋には、湯沸かしポットやケトル、冷蔵庫、ミニバーなどが備えてあることは少ないです。
高級ホテルでなければ、日本のようにホテル内に自動販売機が置いてあることも、あまりありません。
そうすると、うっかりペットボトルを買い忘れると、ホテルでドリンク類を何も飲めず、のどが渇いて仕方がない、という事態になることがあるのです。
とはいえ、キッチン付きのホテルはあまり多くないので、私のような自炊する旅行者でなければ、キッチンにこだわってホテル探しをすると、選択肢が狭くなりすぎるかもしれません。
キッチンのないホテルに宿泊する場合は、飲み物を飲める環境がホテル内に整っているかを確認して、飲み物を簡単に調達できないようであれば、ホテルに帰る時には必ずペットボトルを購入して持って帰ることをおすすめします。
ちなみに、宿泊初日にウェルカムドリンクとして、人数分×500mlの水が置いてあることがあります。
置いてある水は炭酸水のこともあるので、気を付けて!炭酸水はラベルに「gassata」「con gas」「frizzante」などと表記があります。
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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