【目次】
イタリアのホテル選びの際、高級ホテルに泊まるか、安宿に泊まるか、その中間くらいに泊まるか…予算はそれぞれの旅行スタイルやお財布事情で決まってきます。
イタリア旅行のホテルを選ぶときに、価格以外に確認しておきたい4大ポイントは、設備・サービス・立地・クチコミです。
このページでは、イタリア旅行でのホテルを選ぶときにチェックしたいことを、4つのポイントに分けて解説していきます!
イタリアのホテルを設備で選ぶ
イタリアのホテルを選ぶ際、ホテルの予約サイトや、公式サイトで、そのホテルの設備をチェックすることができます。
ホテルにどんな設備があるかは、快適なホテル滞在のために非常に重要なポイントです。
私がホテル選びの際に、必ずチェックする設備をご紹介します。
キッチンまたはミニバー
私は、イタリアの都市に3泊以上宿泊する場合は、なるべくキッチン付きのホテルに宿泊します。
私の旅行中の食事は半分以上が自炊なので、ちょっと特殊な旅行形態でありますが、自炊をしない旅行者であってもキッチンがあるホテルの方がおすすめです。
というのもイタリアのホテルには、飲み物類や自動販売機が備えてないことが多く、特に冬場の旅行で部屋の中で温かい飲み物が飲めない場合があるのです。
旅行では体力を使いますから、ホテルでは快適に過ごすためのツールがそろっている方がよいです。
ですが、キッチン付きのホテルに絞って探すと、選択肢が狭くなるのは否めません。
2~3泊までであれば、キッチンにこだわりすぎず、ミニバー(湯沸かしケトルやコーヒーメーカーが置いてある)が備わっている程度でもよいと思います。
「キッチン」にあたるイタリア語→Cucina(簡易台所という意味の英語のkitchenetteもよく使われる)
「ミニバー」はそのままminibarです
冷蔵庫
ホテルにないと思った以上に不便なのが冷蔵庫です。
ホテルで食べようと思ってヨーグルトや生デザートを買って帰っても、冷蔵庫がないと生ぬるくなってしまいますね。
キッチン付きのホテルであれば普通冷蔵庫がついていますが、キッチンのないホテルに宿泊する場合は、冷蔵庫がない場合も多いです。必要だと思う場合は確認しましょう。
「冷蔵庫」にあたるイタリア語→frigorifero(短縮形のfrigoもよく使われる)
洗濯機
数年前から、こだわるようになったのが洗濯機。
やっぱり旅行中に手で洗濯するのは、なかなかしんどいです。
洗濯機があれば楽ですし、清潔な服で旅ができると気持ち良いです。
ただし、アパートタイプのホテルであっても、洗濯機があるホテルはそれほど多くありません。
洗濯機にこだわりすぎると本当にホテルの選択肢が少なくなるので、他の条件でホテルの候補を絞ってから洗濯機の有無を考慮する…という感じにしています。
「洗濯機」にあたるイタリア語→lavatrice
イタリアの洗濯機で注意すること
イタリアの洗濯機は、日本の洗濯機に比べて出来上がりまでにかなり時間がかかることが多いです。
1~2時間くらいはかかると思って、早めに洗濯機を回し始めましょう。
洗濯が終わると「ピーピー」と信号音で教えてくれるもの、ただランプが消えるだけのものなどさまざまです。
チェックイン時に使用方法を、ホテルのオーナーに確認しておきましょう(聞いても「わからない…」と言われるケースもありますが)。
またイタリアのホテルには、洗濯物を干すスペースがないことも多いですが、アパートタイプのホテルでは、倉庫に室内干しハンガーがしまわれていることもあります。
エレベーター
イタリアのホテルは、特に旧市街の古い建物である場合、エレベーターがないことがあります。
階段をスーツケースを持って上るのは、女性や高齢者にはなかなかキツイです。
大抵はホテルの人が手伝ってくれますが、それでもエレベーターがないのは困るという場合は、宿泊前に確認しておきましょう。
イタリアのエレベーターにびっくり!
イタリアには古い建物が多く、古いエレベーターは日本のエレベーターとは全然違うので驚きます。
行き先の階が一つしか選べないことがあり、他の人と相乗りになる場合は、先に降りる人の階のボタンを押します。その階についた後、自分の行く階を押します。
乗れる最大人数も少なく、3人乗りのエレベーターも何度も遭遇しました。スーツケースがあったら、2人以上乗れないこともありました。
またアンティークの箱のようなエレベーターもあり、アンティークタイプは、エレベータのドアが手動(!)です。
で、このドアを開けたままにしてしまうと、次の人が使えないので、降りた後に必ず閉めるようにしましょう。
「エレベーター」にあたるイタリア語→ascensore(アシェンソーレ)
バスタブ・浴槽
イタリアのホテルに宿泊するとき、「なるべくあったらいいな」と思うのがバスタブ。
イタリアでは、入浴の習慣がないので(テルマエ・ロマエの精神は廃れた…)、バスタブ完備の部屋は少ないです。
バスタブ無しでも良いホテルはたくさんあるので、今ではあまりこだわらないようにしていますが、やっぱりバスタブがあると、入浴時に疲れが取れるので嬉しいです。
ただし。イタリアのホテルのバスタブは水はけがよすぎて(?)、お湯に浸かっているそばからどんどんお湯が抜けていくこともありますし、そもそも溜められない(!)バスタブに遭遇したこともあります。
バスタブに関しては、今ではすっかり「あればいいな」「きちんと使えればいいな」程度で、あまり期待していません。だって、期待したら、つらくなるだろ…?
「バスタブ付き」にあたるイタリア語→con vasca(コン・ヴァスカ/conがwith、vascaが浴槽)
イタリアのホテルをサービスで選ぶ
ホテルが宿泊者に提供しているサービスは、ホテルによってかなり差があります。
イタリア旅行で、ホテルを選ぶポイントにしたいサービスをまとめました。
送迎サービス
ホテルの送迎サービスと言っても、いろいろありますが、主なものは以下の通りです。
- 空港送迎
- 最寄駅・バスターミナルへの送迎
- 近場の観光地への送迎
- 近隣の都市への送迎
有料である場合が多いですが、最寄り駅やバスターミナルの場合は無料ということもあります。
まず空港送迎は、特に到着する日に宿泊するホテルでは、チェックしたいポイントです。
日本から到着した直後は長時間フライトで疲れていますし、まだイタリアにも不慣れなので、到着が夜遅い場合は、公共交通機関を使うよりホテルの送迎サービスを利用することをおすすめします(値段にもよりますが)。
その他、交通が不便な町に宿泊する場合は、有料であってもホテルに送迎サービスがあれば、効率的な旅程が組めます。
美術館・オプショナルツアー予約
イタリアの見どころの中には、予約が必須・または予約した方がよい観光地があります。
また、ガイドツアーに参加しなければ鑑賞できない場所や、オプショナルツアーに参加した方が効率よく回れる観光地もあります。
フロントのあるホテルは、だいたいこういった観光の予約を請け負ってくれます。
個人経営のホテルではオーナーにもよりますが、ホテルサイトなどでクチコミのスコアが高いホテルは、だいたい快く引き受けてくれます。
自力では難しい予約やツアー手配がある場合は、手配の代行をしてもらえるのか、どのくらい料金はかかるのかなどをメールでなど問い合わせてから、ホテルを決めるという選び方もできます。
ミラノの「最後の晩餐」は予約が取りにくいので、予約代行を受け付けていないホテルが多いです。
サッカーチケット手配
サッカー観戦をメインにイタリア旅行に行くなら、人気カードを見たい場合は早めにチケットをゲットしておきたいので、ホテルにサッカーチケットの購入を手配してもらえないか交渉してみましょう。
現在イタリアのサッカーチケット購入は厳しくなっていて、購入には身分証明書(パスポート)が必須です。
本来ならパスポートのコピーではダメなので、代行手配は無理なはず…なのですが、そのあたりはイタリアなので、ホテルにパスポートのコピーを送れば手配してもらえることもあります。
このへんは、見たいカードやホテルによって対応が様々だと思いますので、断られてもそのホテルのサービスが悪いこということはありません。
サッカー観戦が観光のメインだという人は、いくつかのホテルにチケットの代行手配をしてくれるかを問い合わせて、その結果でホテルを決めるという手もあります。
ただし、最近はサッカーチケットの予約を代行してもらうのは難しくなってきていて、ホテルに代行してもらえる可能性は低い かも。
サッカーチケットの手配は、結構手続きが面倒なので、もし手配してもらった場合は、数ユーロのチップを支払うのがおすすめです。手数料として請求される場合はチップ不要です。
朝食
朝食はついていた方がよいかどうかは、これは人それぞれだと思います。
「ホテルでゆっくり朝食を食べてから観光に出たい」という人もいるでしょうし、「朝食は自分で軽くさっさと済ませて早く観光に出たい」というタイプもいるでしょう。
あとは朝食がつくかつかないかだけでなく、美味しいかどうかは大問題ですね!
ホテルサイトのクチコミでぜひチェックしてみて下さい!
イタリアのホテルを立地条件で選ぶ
イタリアのホテルの立地条件は、観光名所の集まる「旧市街」、鉄道駅の周辺である「駅周辺」、旧市街の城壁の外にある「郊外」に大ざっぱに分けることができます。
雰囲気が良く観光にも出かけやすい「旧市街」への宿泊がおすすめですが、「駅周辺」「郊外」に宿泊するメリットもありますので、それぞれ見ていきましょう。
旧市街のホテル
宿泊する際に、最もおすすめなのが旧市街。
イタリア語では「centro storico(チェントロ・ストリコ)」または「centro」とだけ呼ばれる、町の中心部です。
イタリアの町の見どころは旧市街に集まっていることが多いので、旧市街に宿泊すると観光に便利ですし、ホテルにいるだけで町の美しさを味わうことができます。
デメリットとしては、旧市街は古い建物が多くホテルの設備が古くてトラブルが多いこと。特に水回りトラブルは多いです。
鉄道駅周辺のホテル
イタリアの鉄道駅は、旧市街の外れにあることが多いです。
駅周辺には大型ホテルが多く、ホテル探しはしやすいです。
宿泊する都市から他の町に日帰り遠足する場合は、駅周辺のホテルに宿泊すれば移動が少なくて便利です。
デメリットは、イタリアの鉄道駅周辺は殺風景であることが多く、あまり宿泊にワクワク感がないこと。
また、鉄道駅周辺は治安がよくないのも大きなデメリットです。
とは言っても、南イタリアの大都市でない限りは、夜間、人が少なくなってから外出することさえ避ければ、それほど心配はありません。
郊外のホテル
大型ホテルや、プールなどを備えたリゾートホテルは、郊外に多いです。
郊外は新しい建物が多くホテルの施設が近代的で、快適に過ごせるホテルが多いです。
デメリットは、レンタカーで旅行していない場合は旧市街の観光が不便なこと。
また、ホテルにレストランが併設されてない場合、郊外には食事をする場所が見つからないこともあります。
自炊する予定でキッチン付きのホテルに泊まる場合、お目当てのホテルが郊外にある場合は、近くにスーパーマーケットや市場があるかどうかが大きなポイントですので、確認しましょう。
イタリアのホテルをクチコミで選ぶ
イタリアのホテル選びの手助けとなるのが、ホテル予約サイトなどに宿泊者が投稿してくれるクチコミです。
ホテル予約サイトでは、人気ランキングの順位通りにホテルを表示することができます。
私の経験だと、このようなクチコミサイトでは、順位よりも平均スコアを重要視した方がよいです。
また、つい日本語のクチコミだけ読んで決めてしまいそうですが、悪いスコアを付けているクチコミは、可能な限り他の言語であっても目を通すことをおすすめします。
どんなトラブルや不快な出来事が、そのホテルで起こったのかを確認することが、ホテル選びでは重要です。
クチコミを読めるホテル予約サイトについては、以下の記事で詳しく書いています
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
- 2024年11月10日イタリアのホテル/B&B/アパートメント/ホステルの違いは?
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