【目次】
イタリアのホテルはトラブルが多い!
イタリアのホテル選びを慎重に行わなければならない理由の一つに、イタリアのホテルはトラブルが多いということがあります。
なぜ、イタリアのホテルはトラブルが多いのか。
まあ…その理由を検証したところで、トラブルは減らないので意味ないんですが、「建物・設備が古い」「イタリア人が大らか(いいかげん)」の二つが、主な原因でしょう。
建物や設備の古さは、イタリアの旧市街は古い町並みを保存する法律などがあり、仕方がない面もあります。
イタリア人の大らかなキャラも、私たちにはどうすることもできないので、これまた仕方がありません。
そんなわけで。どうすることもできないイタリアのホテルトラブルですが、どんなトラブルが起きやすいかを知っておくだけでも心の準備になるので、リストにしておきます。
イタリアのホテルではこんなトラブルが起きるよ!
1.オーバーブッキング
重いスーツケースを引きずり、ようやくホテルにたどり着いた!
予約してある旨と、名前を告げると、何故だか開口一番、「アイムソーリー(またはイタリア語でミ・ディスピアーチェ)」と言われる…。
そう、オーバーブッキングです!
ホテルが宿泊できる人数以上の予約を受けていて、自分の部屋が用意されていないという事態です!
日本人から見ると「それじゃ、何のための予約だよ!」と叫びたくなりますが、イタリアではよくあることです。当日キャンセルする客がいる可能性を考えて、やや多めに予約を取るのです。
オーバーブッキングの場合、ホテル側の方で必ず他のホテルを用意してくれるので、そのあたりは心配ありません。
ホテル側はこういった場合に備えて、近場のホテルと仲良く(あるいは談合)しているので、スムーズに他のホテルに案内されます。
こういった場面で、日本人はつい「ノープロブレム」と作り笑いをしてしまうのですが、怒りや不満はそのまま表した方がよいです。そうでないと、いろいろと舐められます。
少なくとも追加料金を取られる、返金が無いのにグレードの下がるホテルを用意される…などと言った場合は、外国語が苦手だからとあきらめず、身振り手振りと「No!」の合わせ技で、受け入れられないという姿勢を強く示しましょう。
相手に明らかに非がある場合は、諦めなければ筋は通ります!
(私の実体験:2011年ヴェネツィア)
2.チェックインに来たのに誰もいない!
フロント24時間体制の大型ホテルに宿泊する場合は心配ありませんが、プチホテルや個人経営のホテルに宿泊する場合、重い荷物を引きずりようやくホテルにたどり着いたのに…誰もいない!!!ということがあります。
フロント24時間体制でないホテルには到着時間を聞かれるので、着く時間帯を伝えてあるにも関わらず、です!
もー、これをやられると、観光の時間が失われるんですよ…。
念のため最近ではフロント24時間体制でないホテルに泊まる場合は、宿泊前日に必ずメールか電話で到着時間を知らせるようにしています。
それでも、約束の時間に遅れてくることがありますからね!イタリア的、あまりにイタリア的!
(私の実体験:2010年アッシジ、2013年ローマ、2015年アグリジェント)
3.お湯が出ない
「お湯が出ない」は、イタリアのホテルで最も起きやすいトラブルです。
イタリア語の「お湯が出ません」=「Non c’e acqua calda(ノン・チェ・アックア・カルダ)」は、そのまま覚えておきましょう!
ちょっとしたことですぐ回復することもありますが、場合によっては滞在中にお湯が復旧しないこともあります。
そんな場合は、宿泊料金の何割かを返金してもらうように交渉しましょう。良心的なホテルの場合は、ホテル側の方から返金してくれます。
(私の実体験:2010年ローマ、2011年フィレンツェ)
4.テレビが映らない
テレビが映らないのも、本当によく起きるトラブルですねー。
イタリアのテレビはデジタル化して、リモコンが2台あったり、チューナーにつなぐ必要があったりと複雑になっています。よく配線が間違えていて、テレビが映らないことがあります。
しかしこのテレビが映らない状態を、一般のイタリア人が何とかできるかというとできないことも多く、いろいろ頑張ってくれたけど最後までつかなかったということもあります。
私はテレビでイタリアのサッカーを見たり、イタリア語のリスニング訓練したりしたいので、映らないと結構ガッカリします(ガッカリする以外にできることはない)。
近年はスマホ携帯する旅行者が多く需要が減ったのか、テレビ自体を置いてないホテルが増えてきました。
(私の実体験:2010年ローマ、2010年アッシジ、2012年フィレンツェ、2013年ピエンツァ、2019年ヴェネツィア)
5.ドライヤーが動かない
イタリアのドライヤーはよく動かなくなります。
ただし、注意っ!ドライヤー自体が熱くなりすぎると、自動的に止まってしまうこともあるらしく、しばらく熱が冷めるとまた使えるようになることもあります。
熱が冷めても動かなかったら…ドライヤーご臨終です。
また、すごく弱い冷風しか出てこず、髪を乾かせなかったこともありました。
ドライヤーが使えないと風邪をひくリスクがあるため、私は小さいドライヤーを持参するようにしています。
女性複数で旅行する際はドライヤーがたくさんあると便利だし!
(私の実体験:2011年ヴェローナ、2017年フェラーラ)
6.冷蔵庫の効きが悪い
せっかく部屋に冷蔵庫があっても、あまり冷えず、肉類などの生ものは保存に不安を感じることもあります。
大型の冷蔵庫はだいたい大丈夫ですが、ホテル室用のミニ冷蔵庫は、冷えが悪いことがあります。
たまに、冷蔵庫の設定を変えると効き始めることもあるので、ホテルの人に訴えてみましょう。
(私の実体験:2010年フィレンツェ)
7.鍵が開けにくい
これはトラブルというわけではありませんが、イタリアの建物は、特に旧市街にあるものは古く、鍵が開けにくい・閉めにくいということがよくあります。
フロントが24時間体制でないホテルに宿泊する場合は、ホテルスタッフがいるうちに、鍵の開け閉めをトレーニングしておくことをおすすめします。
そうでないと建物の中や部屋に入れなくて、遅い時間だと心が焦ります…。
(私の実体験:2010年ローマ、2010年オルヴィエート、2011年ヴェネツィア、2013年ピエンツァ)
8.鍵自体が割れた!
もー、これはビックリしましたよ!鍵を鍵穴に入れて回そうとしたら、根元から鍵が折れてちぎれたんですよ!
幸い、まだ明るい時間で、フロントの人もいたので、すぐ新しい鍵と交換してもらいましたが…。
もう、どうしてこういうことが起きるんだか!念のため、私は怪力女じゃないですよ!念のため!
(私の実体験:2015年シラクーサ)
9.停電
旧市街の古い建物を使ったホテルでは、時々電気の使い過ぎか何かでブレーカーが落ちて停電することがあります。
明らかに落ちたブレーカーがどれだかわかる場合は、ブレーカーを上げれば元に戻りますが、念のためホテルの人に確認してもらいましょう。
(私の実体験:2011年ヴェローナ、2013年ピエンツァ)
10. ランプが割れて落ちてきた!
これもビックリしたなあ…。
宿泊中にずっとジージーと音を立ててチカチカしているランプがあったのですが、急にパリンッ!と音を立てて割れて落下しました。
幸いケガはありませんでしたが、チカチカしているアヤシイ電球があったら、ホテルの人に訴えるか、訴えても「大丈夫、大丈夫!」と言われることもあるので、その時は近づかないようにしましょう。
この直後に、部屋が停電しました。安全のためにブレーカーが落ちたんでしょうね。
この画像は本当に割れて落ちたランプの、落ちる前の姿です。たまたま写真の片隅に映っていたので、記念に(?)画像を置いておきます。
(私の実体験:2013年ピエンツァ)
11.盗難
幸いなことに、まだこれだけは体験していないというのが、ホテル内での盗難です。
外部からの侵入者や宿泊客、最悪の場合ホテルスタッフ(!)が、部屋に侵入して貴重品を盗って行ったり、フロントで貴重品を預けた時に一部を抜き取ったりする犯罪です。
私は観光に出かける時には、貴重品はホテルに置いたままにせず、必ず服の下に入れて持ち歩くようにしているので、今のところこの被害とは無縁です。
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