【目次】
イタリアの「宿泊税」徴収の流れが止まらない…
2009年からイタリア旅行を続けている私でありますが、イタリアでちゃくちゃくと進んでいる、ある流れがあります。
それはズバリ、「宿泊税」の導入っ!
私が旅行を始めた頃は、「宿泊税」を取る町の方が少なかったのに、今や「宿泊税」を取らない観光都市を探すのが難しい状態…。
イタリア旅行に行く場合は、かなり高い確率で宿泊税を払わなければなりません。
「宿泊税」とは何か?
「宿泊税」とは何か?
簡潔に言うと、宿泊税とは、イタリアの町に宿泊する時にその町に支払わなければならない税金で、宿泊人数×宿泊日数で計算されます。
滞在する町やホテルの格によって異なりますが、だいたい€1~5程度です(100~700円)。
ホテルの星数が多くなればなるほど、宿泊税が高くなるように設定している町が多いです。
また、B&Bやアパートホテルでも徴収されます。
「宿泊税」は、イタリア語で「tassa di soggiorno(タッサ・ディ・ソッジョルノ)」「imposta di soggiorno(インポスタ・ディ・ソッジョルノ)」、英語で「tourist tax」または「city tax」です。
イタリアの宿泊税は国ではなく町が徴収している
宿泊税は英語で「シティ・タックス」と呼ばれるように、イタリアという国ではなく町が徴収する税金です。
全ての町が導入しているわけではありません。宿泊しても税を取られない町もあります。
建前としては、滞在するからにはその町のインフラを利用するわけで、だったら税払ってよという理屈です。
イタリアは、国民が税を納めないことで有名なので
イタリアが、国民から税を集められないものだから、外国人観光客から搾取するつもりだな!きーっ!
…と思っていました。
が、日本では、ローマやフィレンツェなどが導入するよりずっと早く、2002年から東京都が宿泊税を徴収しているそうな。
何やってるの、東京都!イタリアがアンタの真似を始めたんじゃないの!?(東京に八つ当たりする私)
イタリアの宿泊税はどうやって払うの?
イタリアの「宿泊税」は、ホテルでの会計時に、ホテル代と一緒に支払います。
ホテル代よりやや高い金額を請求されて、「あれ?」と思った場合は、請求書を確認して下さい。おそらく、宿泊税の分がプラスされています。
ホテル代はクレジット支払いをしても、「宿泊税」は現金で支払うのが原則のようです。
ですが、クレジットカードでそのまま引き落とされたこともあります。まあ、ここらへんはイタリアだから…。
イタリアの主要観光都市の宿泊税一覧
イタリアの主要都市や、有名な観光都市の宿泊税を一覧にしておきます。
2020年の状況なので、変更することも大いにあり得ますので(特に値上げ)、参考程度に見て頂くようお願いします。
日本語で都市名50音順に並べています!
町の名前 | 税額 | 備考 |
アグリジェント | €1~3 | |
アッシジ | €1~2 | |
アマルフィ | €1.5~5 | 4~11月のみ 4日目から半額 |
アルベロベッロ | €0.5~1 | |
ヴェネツィア | €1~5程度 | 場所・時期で細かい規定あり |
ヴェローナ | €1~5 | |
オルヴィエート | €0.5~2.5 | |
カターニア | €2~5 | 4泊まで |
シエナ | €1~5 | 11~2月はローシーズン料金 |
ジェノヴァ | €1.5~4.5 | |
チンクエテッレ | €1~2 | 村によって規定が異なる |
トリノ | €1~5 | 7泊まで |
ナポリ | €1.5~5 | 14泊まで |
ピサ | €1~2? | 市公式の規約が難しい… |
パレルモ | €0.5~3(4泊まで) | 4泊まで |
フィレンツェ | €3~5 | 7泊まで |
ボローニャ | €3~5 | 5泊まで |
マテーラ | €1~2 | 3泊まで |
ミラノ | €2~5 | |
ローマ | €3~7 | 10泊まで |
- 値段は、1泊分の税です。
- ~泊までというのは、それ以上の宿泊に対しては、課税しないという意味です。たとえば、フィレンツェに7泊以上したら、8泊目からは税がかかりません。
宿泊税をまだ導入していない観光都市&大都市を表彰します
- カゼルタ
- バーリ
- ベネヴェント
- ポジターノ
しかし、数年前に、表彰したナポリとか、アマルフィとか、あっという間に裏切ったからなあ…。
そしていつのまにか聖人の町・アッシジが陥落していた…。
南イタリアにわずかに生き残りがいる感じですね…。
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