この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

イタリアにはどんな宿泊施設があるの?

フィレンツェのホテル

観光立国のイタリア。

観光客向けの宿泊施設は、質・量ともに充実しています。

日本でも最近注目されている、個人宅に宿泊する「民泊」が盛んであるのもイタリアの宿泊事情の一つです。

イタリアのホテル事情は、日本とは異なる部分もあります。

特に個人が本業の片手間に経営している、民泊スタイルの宿に宿泊する場合は、日本人がホテルに対して抱いているイメージや常識が通用せず、戸惑うこともあります。

イタリアの宿泊施設はザックリと5つに分けられます。

  • ホテル/アルベルゴ
  • B&B
  • アパートメント/レジデンス
  • アグリツーリズモ
  • ホステル

それぞれ解説していきます!

ホテル/アルベルゴ

ヴェネツィアのホテル・アルカディア

イタリア語で「hotel(オテル)」、「albergo(アルベルゴ)」などと呼ばれるのが、一般的に日本人が頭に思い浮かべるタイプのホテルです。

「ホテル/アルベルゴ」の概要

  • フロントが24時間体制なのが特徴
  • チェックイン・アウトが容易
  • 短期滞在に向いている

ホテルの特徴は24時間体制のフロント

ホテル/アルベルゴにはフロントが24時間体制でスタッフが常時滞在しているというのが、他の宿泊施設との大きな違いです。

フロントがいつでも開いているので、到着が遅い時間になる場合や、到着時間が決まっていない場合に便利です。

家族経営などの小さいホテルでは、夜中はフロントが閉まってしまうことがあるので、注意しましょう。

ホテルの設備は宿泊に最低限必要なものだけ

ヴェネツィア ホテル・アルカディア

ホテル/アルベルゴの部屋の設備は最小限です。

キッチンや洗濯機などはついていないことが多く短い期間の滞在に向いています。設備が少ない分、チェックイン時のスタッフからの説明もすぐに終わります。

リゾート地のホテルは、シーズンオフには休業していることもあります。

宿泊代金の相場はピンからキリまであり、時期や都市によっても違うので何とも言えませんが、ツインで1泊€100超えるか超えないかが、平均以上か以下かの大ざっぱな目安かなと思います。

観光都市や北部都市はホテル代金が比較的高額です。また夏場は冬場よりも宿泊代金がずっと高くなります!

B&B

イタリアの朝食

B&Bは、Bed&Breakfastの略称です。そのまま、イタリアでも「ビーアンドビー」と英語読みします。

「B&B」の概要

  • B&Bは個人が経営する朝食付きの小規模な宿泊施設
  • B&Bはフロントが24時間体制ではない
  • 普通のホテルよりリーズナブルな料金設定

B&Bは小さな民泊であることが多い

B&Bはほとんど個人経営で、いわゆる民泊のようなものです。

時には、個人宅の間借りのような形態のB&Bもあります。

間借りと聞くと驚くかもしれませんが、イタリアの住居は、部屋と部屋がしっかり隔てられていて、プライベートが守られているので、リラックスして過ごせます。

部屋数が少ない小さなホテルが多く、人気が高いB&Bはあっという間に予約が埋まってしまうため、早めに予約することが必要です。

B&Bはフロントが24時間体制ではない

B&Bはフロントが24時間体制でないことが多いです。

そのため到着時間を事前に知らせておくか、到着したら経営者に電話して知らせるなど、チェックインにひと手間がかかることが多いです。

鍵は自分たちで預かり、保管します。

また、部屋でのトラブルがあった場合に、オーナーが不在だと、電話で交渉しなければならないので、普通のホテルに宿泊するより語学力が必要になります。

B&Bではオーナーが英語が苦手なこともあります。口コミで確認しましょう。

不便でもB&Bの滞在は面白い!

いくつかのデメリットはありますが、B&Bはイタリア人が普通に住んでいる住居にスタイルが近く、イタリアをより深く体験できる面白さがあります。

また、イタリア人は雇われて働くより、自分の利益のために働いている自営スタイルの人の方がサービスが良い傾向があり、ホスピタリティが高いB&Bも多いです。

宿泊代金の相場はツインでだいたい1泊€50~100くらい。室内インテリアや装備が同レベルのホテルとくらべると、格安になる傾向がありますね。

アパートメント/レジデンス

アッシジのホテルのダイニング

appartamento(アッパルタメント)」もしくは英語で「Apartment(アパートメント)」、「Residenza(レジデンツァ)」もしくは英語で「Residence(レジデンス)」などと呼ばれるのが、アパートメントタイプのホテルです。

アパートメントホテルの概要

  • キッチンや洗濯機があり暮らすように旅ができる
  • オーナーとはほとんど顔を合わせない
  • 宿泊代金が部屋単位の場合もある

アパートホテルでは暮らすように旅ができる!

アパートのキッチン

アパートタイプのホテルはキッチン、洗濯機などが設備として備わっているのが特徴で、イタリア現地で暮らすようなスタイルで旅ができます。

キッチンがあるので朝食はつかず、自分たちで準備することが多いです。

また洗濯機がある場合は、希望しない限りタオルの交換はありません。使ったタオルは自分たちで洗って、再利用します。

個人経営の場合が多く、チェックイン時にオーナーさんと顔を合わせて鍵を預かります。その時にキッチンなどの使い方を教えてもらいます。

その後は、チェックアウトまでずっとオーナーとは会わないこともあります。

キッチンと洗濯機は長期滞在者の味方!

キッチンと洗濯機があるのは長期旅行する旅行者には、大きなメリットです

キッチンがあれば、自炊ができるため食費がかなり節約できますし、洗濯機は、汚れ物の手洗いの時間を省いてくれますので非常に便利です。

こういったアパートタイプの宿泊施設は、3泊以上でなければ宿泊できないという制限があったり、長期滞在割引があることも多いです。

アパートメントホテルは、一つの都市に長期滞在する旅行者におすすめしたい宿泊形態です

宿泊代金は人数ではなく、部屋単位となることもあります。大勢で宿泊した方が安くなるという傾向はありますが、定員があったり、定員以上の宿泊は追加料金が取られることもあります。

アグリツーリズモ

ボルツァーノのホテル

アグリツーリズモは、最近イタリア旅行において、非常に人気のある宿泊形態です。

アグリカルチャー(農業)と、ツーリズム(観光)を合体させた言葉で、農家に宿泊して田舎を満喫する旅行のスタイルです。

日本語では略して「アグリ」と呼ばれることも多いです。

アグリ滞在はどんな宿泊になる?

以前は、アグリツーリズモといえば、農業を手伝いながら滞在する旅行というイメージがありました。

最近では、農作業の手伝いをするアグリツーリズモは少なく、ただのんびりと農家に滞在して、田舎の風景を楽しむといった、リゾート的な滞在がほとんどです。

本業が農家である家族がその片手間に、敷地内の建物の一部を、宿泊施設に改造して経営していることが多いです。

そのため、農作業や、ワインや生ハムなどを製造しているカンティーナ(貯蔵庫)を見学したり、農家で製造しているワインやオリーブオイルなどを購入できることもあります。

他の宿泊施設に比べて、経営家族などとの触れ合いが多いのが特徴ですが、普通のホテルと同じようにあまり旅行者と関わりを持たない場合もあります。

このあたりは、クチコミサイトなどで、実際に宿泊した旅行者のクチコミをチェックしましょう。

イタリアの田舎滞在はレンタカーなしでは難しい?

シニャート

アグリツーリズモ経営は、トスカーナ・ウンブリア州などの中部イタリア、農業が盛んな南イタリアのプーリア州、北イタリアの山岳地方に多いです。

私はトスカーナのピエンツァという小さな村と、北イタリア南チロル地方で、アグリツーリズモに宿泊したことがあります。

アグリ滞在は都市部から離れた田舎での宿泊になるので、レンタカー旅行が最も向いています。

「車の運転はできないけどアグリ体験をしたい!」という場合は、経営者家族が最寄りの駅まで送迎してくれたり、タクシーを手配してくれたりすることもあります。

また、公共交通機関で近くまで行けるアグリツーリズモも、少ないながらも無いわけではありませんので、諦めずに探してみましょう!

私は車の運転はできませんが、ピエンツァでは市街地から徒歩で行けるアグリ、南チロルでは1日2回のシャトルサービスがあるアグリに滞在しました。

アグリツーリズモのまとめ

  • アグリツーリズモではイタリアの田舎暮らしをのんびり楽しめる
  • アグリ滞在はホストとのふれあいが多い
  • レンタカーなしでは難しいが、車を出してくれるアグリもあるので探してみるべし!

ホステル(ユースホステル)

hostel(ホステル。イタリア語読みにすると「オステル」)は、バックパッカーや、貧乏・節約旅行に人気の宿泊施設です。

その中で、ユースホステル協会に加入しているホステルが、「ユースホステル」と呼ばれます。

ホステルは、ドミトリー形式の部屋があるのが特徴です。

ドミトリー形式というのは、簡単に言えば相部屋のことです。

2段ベッドなどの、簡易ベッドであることが多く、男女別になっている場合もあります。お風呂やトイレ、キッチンなどは共有です。

部屋だけは個室で、お風呂などだけが共有というホステルもあります。

宿泊代金が安いのが大きな魅力ですが、共有スペースが多いため、盗難などに遭う危険はあります。

また、相部屋に慣れていない人は、ぐっすり眠れない可能性もあります。

私は貧乏旅行者ではありますが、相部屋利用だと旅の疲れが取れないタイプなので、ホステルは利用しません。

価格の安さは魅力ですが、自分にドミトリー形式の宿泊が向いているかどうかは、考慮した方がよいでしょう。

イタリアの宿泊施設まとめ

ホテル/アルベルゴフロント24時間体制の一般的なホテル
B&B朝食を提供する個人経営の小さな宿泊施設
アパートメント/レジデンスキッチン・洗濯機つきの長期滞在型ホテル
アグリツーリズモ農家での宿泊体験
ホステルドミトリー形式の格安宿泊施設

どの種類のホテルに宿泊するにしても、重要なのは「評判の良いホテルに宿泊すること」です。

ホテル予約サイトの口コミをしっかりチェックして選びましょう!

次のページイタリアのホテルのアメニティ・設備!ドライヤーはちゃんとある?

この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。