【目次】
マルティーナ・フランカではバロックの迷宮を歩こう!
マルティーナ・フランカは、とんがり屋根住居のトゥルッリとオリーブ畑が作る、やさしい風景が広がる「イトリアの谷」にある町です。
イトリアの谷には、個性的で興味深い町が多いですが、マルティーナ・フランカの特徴は、他のイトリアの谷の町と比べて、バロック式の大きな教会があることです。
バロック教会だけでなく、他のイトリアの谷の町と同じように、旧市街には曲がりくねった小さな路地が張り巡らされていて、迷宮になっています。
この迷宮も、他のイトリアの谷と比べると、装飾されたバロック式のお屋敷などがあり、バロック風味が高いです。
「バロック式」とは、ルネサンスの次の時代の芸術を指します。ルネサンスが調和の取れた美しさを追求するのに対し、うねったような、ちょっと装飾過多とも言える、カオスな雰囲気が特徴です。
細かく見るとオカシイことが多いのですが、全体像を見ると、ゴージャスに見えるのもバロックの特徴だと思います。
マルティーナ・フランカでは、このバロック風味の迷宮を歩くことをおすすめしますが、この迷宮ではよっぽと地図に強い人でない限り、地図はほとんど役に立ちません。マルティーナ・フランカの迷宮は、お隣のロコロトンドやチステルニーノより大きいので、本当に迷子になることもあります。
自分のいる場所がわからなくなったら、地元の人に尋ねましょう。それほど観光客が多くないマルティーナ・フランカでは、地元の人たちは親切で、迷宮脱出のために、一緒に歩いて頂いたこともありました。
3つのバロック教会を訪ねよう!
マルティーナ・フランカには、訪問をおすすめしたいバロック教会が3つあります。
どの教会も、お昼休みを長く取るので、午前中か夕方に訪問する計画を立てましょう。
サン・マルティーノ教会
マルティーナ・フランカで、迷子になった我々の道案内をしてくれたお兄さんが、マルティーナ・フランカで最も訪れるべきだと言った、バロック式の大きな教会がサン・マルティーノ教会(Basilica di San Martino)です。
町の守護聖人である聖マルティーノ(町の名前にもなっている)が祀られていて、町で一番重要な教会と言えます。
バロックで飾られた正面部分が美しいです。よくよく見ると、天使の顔とかはオカシイですが(笑)。
サン・ドメニコ教会
サン・ドメニコ教会(Chiesa San Domenico)は、迷宮状の旧市街を歩いていると、急に現れるバロック教会です。突然現れる登場の仕方が劇的で、見る人を驚かせる効果を狙った「ビックリ芸術」である、バロックの性質をよく表しています。
内部も天井の清純な絵が美しく、マルティーナ・フランカで一番気に入った教会です。
カルミネ教会
カルミネ教会(Chiesa del Carmine)は、旧市街の一番北に位置する教会で、旧市街の迷宮を抜けたら、ドン!と現れるカッコイイ教会です。
残念ながら、礼拝中のため、ゆっくりと鑑賞することはできませんでした。
マルティーナ・フランカのおすすめカフェ「CAFEE TRIPOLI」
サン・マルティーノ教会と旧市街を結ぶメインストリートにある、老舗のカフェ。
地元の人がどんどん入っていたので、つられて私たちも入りました。
素朴な地元のお菓子がとっても美味しかったです。立地がよいので、休憩に立ち寄ってもよいですし、マルティーナ・フランカ記念にお菓子を持ち帰りにしてもよいかも。