【目次】
世界遺産の、洞窟住居サッシの町マテーラを観光する際に、立ち寄ることをおすすめしたい観光スポットをご紹介します。
3つの洞窟教会
マテーラは、洞窟住居サッシで有名ですが、洞窟教会もたくさんあります。
掘りやすい石灰岩でできているマテーラの崖には、原始時代から洞窟が作られていました。
中世の時代に、イスラム勢力から逃れるため、東方から移り住んできた修道士たちが、この地にあった洞窟を利用して作ったのが、洞窟教会の起源です。
イタリアの他の町では見ることができない、暗くて静かな洞窟教会の雰囲気に、ぜひ触れてみてください。
洞窟教会は鍵が閉められていて、観光客用に開放されていないものも多いです。
ここでは、観光客が訪問しやすい、定番の洞窟教会を3つご紹介します。
サンタ・マリア・デ・イドリス教会
サンタ・マリア・デ・イドリス教会(Santa Maria de Idris)は、マテーラで一番目立つ、ごつごつとした洞窟教会。マテーラに行って、この教会に入らないなんてことはありえないっ!
ごつごつした何ともユニークな外観に目を奪われますが、内部のフレスコ画も雰囲気たっぷりです。
教会正面の広場からの町の眺めも素晴らしいですが、教会裏からの渓谷の眺めも最高です。ぜひ、裏手まで回ってみてください。
サン・ジョヴァンニ・イン・モンテッローネ教会
サン・ジョヴァンニ・イン・モンテッローネ教会(S. Giovanni in Monterrone)は、サンタ・マリア・デ・イドリス教会からつながった、さらに奥の方にある洞窟教会です。
この洞窟教会は、洞窟一面に聖人のフレスコ画が描かれています。
イドリス教会よりもさらに奥の方にあるため、洞窟教会という雰囲気がよく出ています。閉所が苦手な方は、長居できないかもと思うくらい、「洞窟感」があります。
サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会
サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会(Santa Lucia alle Malve)は、渓谷沿いのがけっぷちにある洞窟教会。
内部にはたくさんのフレスコ画が描かれていて、特に、入って正面にあるサンタ・ルチアという聖女のフレスコ画と、入って左側の部屋にある授乳の聖母のフレスコ画が素晴らしいです。
一部は民家として使われていた部分もあり、サッシ住宅の内部を鑑賞するにも、もってこいの場所です。
がけっぷちにある教会なので、この教会までの歩く途中には、壮大な渓谷の景色が広がります。
以上3つの洞窟教会は共通券販売がある!
ここで紹介した3つの洞窟教会は、共通入場券が販売されています。3つ全ての教会に入れる券が€6、2つ入れる券は€5、単独の入場券はそれぞれ€3です。
イドリス教会とサン・ジョヴァンニ・イン・モンテッローネ教会はつながっているので、どちらかだけ入るというのはもったいないです。ここは、3カ所券を購入して、全ての教会を楽しみましょう!
共通券についての詳細は、こちらのサイトでご確認ください。英語対応もしています。
マテーラのその他の洞窟教会
マテーラには、他にもいくつか洞窟教会があります。サッソ・カヴェオーソ地区の南端にあるサンタ・バーバラ教会(Chiesa Rupestre di Santa Barbara)、ドゥオモの近くにあるマドンナ・デッレ・ヴィルトゥ教会(Madonna delle Virtù)、サン・ニコラ・デイ・グレーチ教会(San Nicola dei Greci)などです。
ですが、これらの教会は近くまで行ってみると閉まっていて、観光客に開放されているのかわかりませんでした。今に思えば、観光インフォメーションで聞いてみればよかった!
マテーラに行かれる方で、洞窟教会に興味を持った方は、もしかしたら予約やツアーを通して、これらの教会にも入れるかもしれないので、観光インフォメーションで情報を収集してみてください!
サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会
サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会は、渓谷沿いのがけっぷちにすさまじく危険な感じで立てられた教会です。
内部は絵の描かれた木製天井が素敵です。
開いていることが少ないので(そもそも開館時間も不明だった)、近くを通った時に開いていたら、時機を逃さずに入ってしまいましょう!
ドゥオモ
マテーラのドゥオモ(Basilicata Cattedrale di Matera)は、マテーラの町のまさにてっぺんにそびえる、カッコイイ大聖堂です。
かなり長期に渡って工事していましたが、現在は中に入れるようです(無料)。
私がマテーラに行った時はまだ工事中でしたが、高台にあるドゥオモからは眺めがよいため、そのパノラマを見るためにドゥオモ前の広場まで上りました。
パノラマも素晴らしかったですが、ドゥオモに至るまでの上り道が、まるで天界に続くような階段で素敵でした。
カーサ・グロッタ
カーサ・グロッタ(Casa Grotta)は、サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会裏の、渓谷に面した所にある、かつての生活を再現したサッシ住居跡です。
内部では日本語でのガイド(ちょっと突っ込みどころのある日本語)を流してくれます。
マテーラのサッシ住居は、全ていったん廃墟となり、現在でも使われているサッシは、現代人の生活に合わせて改装されています。そのため、サッシでの昔の生活ぶりを知るには、このカーサ・グロッタの訪問は欠かせません。
マテーラではぜひ訪問をおすすめしたいスポットです。
観光客が少ない時期は、カーサ・グロッタのスタッフは、カギを閉めて隣の建物の中で休憩していることがあります。
開館時間のはずなのにクローズしているという場合は、ちょっと門の前で粘ってみてください。観光客が来ているのに気付いて、スタッフが隣の建物から出てくるかもしれません。
※サッシ住宅を再現したモデル洞窟を、個人で公開している場所は他にもいくつかあります。道端で勧誘されることもありますが、一応安全のためにも、観光インフォメーションにもらった地図に、記載があるかどうかを確認することをおすすめします。
ティモーネの展望台
マテーラの旧市街から見て、グラヴィーナ渓谷を挟んだ向こう側の、ムルジャの高台にある展望台。
マテーラの旧市街全体のパノラマを、外側から拝める場所です。実に圧巻な風景。マテーラに連泊するなら、ぜひ足を運ぶことをおすすめします。
マテーラの旧市街から公共交通機関は出ていません。私はホテルのスタッフに個人タクシーを手配してもらいました。往復で€40でした。
ティモーネの展望台は、ちょっと足場が悪く、切り立ったガケなので、はしゃいだりしない限りは大丈夫ですが、少し危ないです。登山靴などは必要ありませんが、ヒールのない、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
ムルジャの高台には、洞窟教会がいくつかありますが、オフシーズンは閉まっていました。鉄の柵越しに少しだけのぞくことが出来ました。
ムルジャの高台の洞窟教会
ムルジャの高台にも、いくつもの洞窟教会がありますが、私が行ったオフシーズンの3月は、閉まっていた教会が多かったです。
ティモーネの展望台に行く途中に、無料で見学できる洞窟教会が開いていて、ティモーネの展望台へ連れて行ってくれたタクシー運転手さんが、途中で停まって案内してくれました。
この洞窟教会の案内は、こちらからお願いしたのではなく、完全に運転手さんのサービスでしたが、もしタクシーで行くなら、ムルジャの高台周辺の洞窟教会に寄ってもらうという方法もあります。
マテーラのパノラマポイントをまとめる!
マテーラにはいくつかのパノラマポイントがありますので、ここで一気にまとめます。
新市街のパスコリ広場の展望台(Belvedere Piazzetta Pascoli)
サンタ・マリア・デ・イドリス教会の前の広場と、教会の裏側
ドゥオモの前
場所の特定が難しいけどサッシ・カヴェオーソ地区の南側
ティモーネの展望台
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