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シチリア島の北東、エオリエ諸島にあるリパリ島へ行くには、エオリエ諸島の対岸にある、ミラッツォという町の港からアクセスするのが、最もポピュラーな行き方です。

ミラッツォからリパリ島への行き方

高速船でミラッツォからリパリ島へ

ミラッツォ港

ミラッツォからリパリ島へは、LIBERTY Lines社(以前の「Ustica Lines社」が社名変更したようです)が高速船(ALISCAFI)を運航しています。

ミラッツォーリパリ間の高速船は便数が多く、冬季でも一日に13便ほどの便数があります。ただし、最終の便は夜の7時台とちょっと早いので、時刻表を確認しておきましょう→LIBERTY Lines公式サイト(英語版)

運賃は夏と冬で違い、また、よく変更(主に値上げ)もありますが、だいたい片道€20くらいです。往路は入島料€5が加算されます。

エオリエ諸島で最初に船が着くのは、リパリ島ではなく、ヴルカーノ島です。船員さんが教えてくれるのでそれほど心配はありませんが、間違えて降りないように気をつけましょう。

入島税とは

リパリ島の港

エオリエ諸島の島々は、島に入る際に、入場料のようなものが取られます。

これがいわゆる「入島税」で、イタリア語では「tassa di sbarco」と呼ばれ、船のチケット代に含まれます。

2015年は€1.5でしたが、2017年現在は€5と、どんどん値上げしていて、エオリエ諸島への船の運賃がよく変更されるのは、この税の値上げのためだと思われます。

大型フェリーでミラッツォからリパリ島へ

ミラッツォ港

ミラッツォからリパリ島へは、Siremar社、NGI社の大型フェリーの運行もあります。

所要時間は2時間程度です。所要時間が高速船よりかかりますが、レンタカー派は、大型フェリーが便利です。

また、大型フェリーは高速船より揺れないので、船酔いが苦手な方も、この選択肢があると知っておくと安心です。

大型フェリーは、高速船と違って、甲板に(おそらく)出られるので、火山島がぽこぽこと続くエオリエ諸島の風景を、海からゆったり堪能できるのではないかと思います。

ただし、大型フェリーは便数が少ないので、Siremar社の公式サイトで(NGI社もここで時刻表が見れます)、時刻表を必ず確認しましょう。

時刻表はPDFファイルになっています。ちょっと見にくいですが、表の上の方がミラッツォ→リパリ島、下の方がリパリ島→ミラッツォになっています。

ミラッツォへの行き方

ミラッツォ港とミラッツォの鉄道駅は離れている!

リパリ島への船が出るミラッツォ港のあるミラッツォは、シチリア島内から鉄道でアクセスできる町ですが、残念ながら、鉄道のミラッツォ駅とミラッツォ港は3~4㎞程度離れています。

ミラッツォの鉄道駅から港へは、市バス(AST?)を使って10分程度でアクセスできるらしいのですが、ミラッツォは、日本ではそれほど有名な観光地ではないため、情報が少なくて、詳しいことがよくわかりません。

一応、こちらのサイト(バス会社の公式サイトかどうかは不明)で、ミラッツォ駅と港を結ぶ時刻表を見ることができます。

メッシーナからミラッツォ港へ行くには長距離バスが便利

鉄道以外の手段でミラッツォに行くには、長距離バスで行く方法があります。

ミラッツォと他の町をGiuntabus(ジュンタバス)というバス会社が結んでいて、このバスは、港の前のバスターミナルから発着します。

このGiuntabusは、メッシーナ間との便が主流で、夕方くらいまで1時間に1本程度の便数があります。所要時間は45分程度。

メッシーナからミラッツォ港に行くなら、鉄道を使うより、港に直通しているバスで行く方が便利です。

Giuntabusの時刻表は、Giuntabusの公式サイト(英語版)で確認できますが、私が利用した2015年は、公式サイトの時刻表とバス乗り場に提示されている時刻表が違って、バス乗り場の時刻表の方が正しかったです(苦笑)。

念のため、2015年のものではありますが、ミラッツォ港のバス乗り場にあった時刻表の画像を載せておきます。

メッシーナからリパリ島へ、直通の船での行き方

メッシーナ

リパリ島へは、メッシーナからも、LIBERTY Lines社の高速船が出ています。

所要時間は1時間50分程度。ミラッツォからの船よりも、便数はかなり少ないです。

運賃は、こちらも夏と冬で違いますが、だいたい片道€30くらいです。

メッシーナからリパリ島へ直通の船で行くメリット

メッシーナの港

メッシーナは、鉄道駅とエオリエ諸島行きの船が出る港は近く、歩いてすぐ、1~2分程度です。駅と港が遠いミラッツォに比べ、ここの移動が楽なのが一番のメリットです。

タオルミーナやカターニア、シラクーサなど、シチリア東海岸の町からエオリア諸島に行くには、鉄道でメッシーナまで行き、メッシーナからエオリア諸島を目指すのがスムーズです。

難点は、メッシーナからの船は、特に冬季は便数が少ないことです。時刻表に合わせて動けるか、LIBERTY Lines社のサイトで時刻表を確認しましょう。

パレルモ方面からリパリ島へ行く場合は、メッシーナよりミラッツォの方が近いので、ミラッツォで駅から港まで移動する時間を考慮しても、メッシーナまで行く必要はないと思います。

ナポリからリパリ島への行き方

SNAV社が、高速船でナポリとエオリエ諸島を結んでいます。

夏季のみ(5~9月)、1日1便で所要時間6時間半程度です。

SNAV社のサイト(英語版)

リパリ島の港について

リパリ島

メッシーナやミラッツォからの船が着くリパリ島の港は、中心街のすぐ近くです。

大通りヴィットリオ・エマヌエーレを、港を背にして左にまっすぐ、数分も歩けば、中心街に到達します。

各フェリーの切符を売っている建物も、港のすぐ手前の建物でわかりやすく、戸惑うことはありませんでした。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。