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トレントの最大の観光スポットは、ブオンコンシリオ城内にあるアクイラの塔内部に描かれた、フレスコ画の連作「12の月」です。

アクイラの塔「12の月」11月

中世の人々の日常生活が、月ごとに分けてイキイキと描かれていて、保存状態も良く傑作です!

アクイラの塔は完全予約制で入場制限があり、フラッと行って入れるという観光地ではありません。

私の経験を踏まえて、アクイラの塔観光を徹底ガイドしてみます!

アクイラの塔入場観光は完全予約制

アクイラの塔

アクイラの塔への入場は完全予約制で、オーディオでのガイドツアーとなり、1回につき25人までという入場制限があります。

ガイドツアーの開始時刻は45分おきに設定されています→詳しいツアー開始時刻はイタリア語ですが公式サイトで確認を

アクイラの塔の入場予約は、ブオンコンシリオ城の切符売り場で直接予約するのが一番かんたんですが、電話やオンラインでの予約もできます。

アクイラの塔の予約料は€2

アクイラの塔を予約するにはブオンコンシリオ城の入場券を購入するのが前提で、€2だけ払ってアクイラの塔にだけに入ることはできません。

アクイラの塔予約の現状は当日予約でOK

ブオンコンシリオ城

私は2019年3月にアクイラの塔の入場観光をしましたが、11時半ごろに切符売り場に行き、すぐ始まる11時45分の入場予約が取れました。

現状では、アクイラの塔の予約は当日にかんたんに取れるという感じでした。

とはいっても、同じ時刻に開始するツアーに参加していたのは、上限の25人に近い人数で、予約の枠にものすごく余裕があるという感じはなかったです。

ピンポイントで特定の時間の予約に参加したい場合は、事前に電話かオンラインで予約を取っておいたほうが無難かもしれないです。

アクイラの塔の予約は取りにくいわけではないので、宿泊しているホテルのフロントなどでお願いすれば、すぐに電話で予約をとってもらえると思います。

アクイラの塔の場所は少しわかりづらい

アクイラの塔はブオンコンシリオ城の端にあり、少々わかりづらい場所にあります。

私は入場券を買ったときに10分後にはじまる時刻のツアーを予約したため、アクイラの塔がすぐに見つからずにちょっとあせりました。

ブオンコンシリオ城

ブオンコンシリオ城に入ると、まずこのような美しい建物に囲まれたエリアに出ますが…

アクイラの塔への矢印

「Torre Aquila→」と書いてある矢印が書いてある入口から入り、廊下を通り抜けます。

アクイラの塔はイタリア語で「Torre Aquila(トッレ・アクイラ)」です。

ブオンコンシリオ城

廊下を通り抜けるとキレイな中庭に出ます。

アクイラの塔を待つ場所

中庭に面している柱廊に、アクイラの塔を予約している人たちが待つための椅子が置いてあるので、このエリアで予約時間まで待ちます。

この柱廊自体が美しくて見ごたえがあるので、ちょっと早めに来て見学するのがおすすめです。

アクイラの塔入場の手順

前の時間を予約している人たちが出てくると、スタッフから次の予約時間を待っている人たちに声がかかります。

アクイラの塔

スタッフさんから声がかかると、この階段を上ります。アクイラの塔に入る前から、この階段付近も壁画が描かれていて美しいです。

アクイラの塔のオーディオガイド

上の階に上ると、オーディオガイドが配られます。オーディオガイドの貸し出しは入場料に含まれています。

残念ながら日本語はありません。英語のガイドを借りました。

アクイラの塔

全員にオーディオガイドが行き届いたら、いよいよ赤いカーテンをくぐって出発です!

アクイラの塔

このような狭い通路を通っていきます。

「塔を上るのかな?」と思いましたが、フレスコ画は低い場所に描かれているようで、塔の階段を上るというミッションはありませんでした。

アクイラの塔

最初に小さな部屋に入り、「えっ、こんなに小さいの!?」と思いましたが、この部屋は「12の月」が描かれた部屋ではなく、途中に通る部屋です。

アクイラの塔

先ほどの小部屋を通り抜けたら、いよいよ「12の月」のある部屋に入ります!

入る前に「写真撮影はフラッシュなしでお願い!」という説明がありました。

「12の月」をそれぞれ紹介

1月

アクイラの塔「12の月」

1月は雪景色の中で雪合戦をしている人々が描かれています。ここから右回りに12か月が並んでいます。

2月

アクイラの塔「12の月」2月

2月は1月の右隣、窓の上に描かれたちょっと小さいサイズの絵です。

戦いの絵に見えますが、ギャラリーの女性たちが描かれているのにご注目。

これはガチの戦いではなく、娯楽としてのスポーツ、見せ物です。

ご婦人方が観戦しているから、イタリア男たちは張り切ってるんだろうなあ…。

3月

3月は残念ながら欠損しています。火事によって失われてしまったそうです。

この欠損した3月の部分が布で覆われているので、「絵が描かれていない場所が3月」と目印にして、時計回りに1月、2月、4月…と見て回るとわかりやすいです。

4月

アクイラの塔「12の月」4月

4月は牛や馬を使った農耕の様子が描かれています。農耕と関係なさそうなエレガントな女性たちも描かれています。

5月

アクイラの塔「12の月」5月

5月は、花冠を男性にかぶせようとしている女性の絵が描かれていて、華やかです。

画面のあちこちで、男性が女性を口説いている感じですね。

6月

アクイラの塔「12の月」6月

6月は楽器を弾く人々と、その音楽に合わせて二人一組で踊っているダンスパーティの絵になっています。

5月にカップルになった男女が踊っているのかな?

7月

アクイラの塔「12の月」7月

7月は手前にプロポーズの様子、後ろに農耕の様子が描かれています。

8月

アクイラの塔「12の月」8月

8月は背後に麦の刈り取りをする様子が描かれています。

中世の農民たちは働き者ですね。前方にのんびりとした様子でたたずんでいる高貴な人々と対照的です。

9月

アクイラの塔「12の月」9月

9月は馬に乗って狩りを楽しむ高貴な人々が描かれています。

その背後にはせっせと農耕にいそしむ農民たち。

このへんの月は、背後に働く農民、前面に高貴な人々の遊びが描かれるという図が続きます。

農民たちの働きが、高貴な人々の生活を支えていることを示しているみたいだなあ。

10月

アクイラの塔「12の月」10月

10月は葡萄の収穫。ワイン作りにいそしんでいます。

一面に描かれた葡萄畑がとても素敵!

11月

アクイラの塔「12の月」11月

11月は狩りから引き上げる人々が描かれています。

真ん中に10月をはさんで左側に描かれた、狩りに出かける人々が描かれた9月と対になっていて、ちょっと粋な作りになっています。

11月は狩りが終わるシーズンなんでしょうね。

右下に描かれた、狩りから引き上げてくる人々が入っていく町は「もちろんトレント」と、オーディオガイドで解説されていました。

12月

12月は11月から続く形で、トレントの町が描かれています。

町の外の農村部は雪景色ですが、農村の人々は冬でも働いて、薪を町に運び込んでいます。

アクイラの塔「12の月」をゆったり見学する技

アクイラの塔「12の月」

アクイラの塔のフレスコ画「12の月」見学は、オーディオガイドでのツアーとなります。

1回のツアーにつき45分が確保されているのですが、オーディオガイドを聞き終わった人は、部屋を出るように促されてしまいます

もちろん45分の間は、オーディオガイドを聞き終わっても居座って観賞していいのですが、私のように小心者の人間は、せっかちなスタッフの目が気になってしまいます。

そこで、オーディオガイドを聞き終わるのが、なるべく遅くなるように観賞することをおすすめします。

1月分のガイドを聞いたらゆっくり観賞・撮影→次の月のガイドを聞くという感じがいいです。

オーディオガイドを聞いている間は、係員さんに出るように言われることはありません(45分をオーバーしたら声をかけられるでしょうが)。

ちなみに12の月は、大きめのびっしり描かれたフレスコ画×11枚の観賞なので、じっくり見学すると結構時間がかかります。

45分フルに使って観賞するのがおすすめです!

アクイラの塔「12の月」まとめ

アクイラの塔「12の月」
  • アクイラの塔は完全予約制、25人までの入場制限あり
  • 今のところ当日予約が取れる状況
  • アクイラの塔の予約はブオンコンシリオ城との入場券とのセットが条件で、城に入らずに塔だけ入ることはできない
  • アクイラの塔はブオンコンシリオ城の入口からやや遠く、中庭を突っ切った先にある
  • フレスコ画「12の月」の観賞はオーディオガイドでのツアー。英語あり
  • 「12の月」はフラッシュ無しなら撮影OK
  • オーディオガイドをゆっくり聞き終わるように観賞するのがおすすめ

ブオンコンシリオ城公式サイト(英語版)

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。