【目次】
パドヴァとはどんな町?
パドヴァ(Padova)は、ヴェネツィアの隣町で、パダナ平野と言われる平地にある町です。ジョットのフレスコ画が一面に描かれた、スクロヴェーニ礼拝堂が有名です。
町の歴史は古く、伝承では紀元前1000年よりも前に町が作られたと言われていて、古代ローマの時代には、「Patavium」という名で呼ばれていました。しかし、古代の町は異民族の侵入によって破壊されます。
この後再建されたパドヴァは、中世の13世紀に最盛期を迎え、この頃に、名高いパドヴァ大学が創設されます。
パドヴァ最大の観光名所である、スクロヴェーニ礼拝堂のジョットのフレスコ画が描かれたのも、この中世期です。
15世紀には強大化したヴェネツィアの支配下に置かれるようになりました。
ヴェネツィア支配下で、パドヴァ大学には東方のギリシャ正教徒が招かれ、古代ギリシャ医学を基にした医学研究が盛んに行われました。
歴史ある大学と、ルネサンスの幕を開ける後期ゴシック美術が、パドヴァを「知的な町」と印象付けますが、パドヴァのもう一つの見どころが、聖地・サンタントニオ聖堂。
サンタントニオ聖堂にはパドヴァで没した聖アントニオが祀られ、世界中から信者が訪れる巡礼地となっています。
現在のパドヴァは、学生や観光客、住民が歩くメインストリートに活気があり、ほどよい都市的な雰囲気が漂っています。
パドヴァの位置・場所
パドヴァは、ヴェネト州に位置し、ヴェネツィアの隣町になります。
ヴェネツィアの隣とは言っても、海には面していない、内陸の平野部にあります。エミリア・ロマーニャ州はすぐ近くです。
パドヴァへの詳しいアクセス方法はこちらの記事をご覧ください→パドヴァへの行き方!ヴェネツィアやフィレンツェから鉄道で!
パドヴァ観光に必要な所要時間は?
パドヴァ最大の観光名所であるスクロヴェーニ礼拝堂は、パドヴァの鉄道駅に比較的近いため、パドヴァにはヴェネツィアに行く途中で立ち寄り、スクロヴェーニ礼拝堂だけ見る観光客もいます。
スクロヴェーニ礼拝堂だけ見るだけなら、駅からの移動も含めて、1時間半もあればじゅうぶんでしょう。
ですが、パドヴァは、スクロヴェーニ礼拝堂だけ見て去るにはもったいない町です!
魅力的な古い教会がいくつかありますし、スクロヴェーニ礼拝堂の影響を受けて描かれたフレスコ画が残るラジョーネ宮や、老舗のカフェ・ペドロッキにもぜひ足を運びたいところ。
私は、朝9時から夕方7時まで、パドヴァに日帰り滞在をしましたが、見どころが多すぎるパドヴァを1日でまわるのは、非常に忙しく感じました。
パドヴァは、できれば1泊しての観光が望ましいです。
もし宿泊できるなら、翌日は、朝一番にスクロヴェーニ礼拝堂の予約を取りましょう。スクロヴェーニ礼拝堂は、朝一番の時間帯が、空いていてゆっくり見学できる可能性が最も高くなります。
パドヴァ旅行に役立つ本・ガイドブック
ガイドブックとして一番役に立つのは、地球の歩き方の北イタリア版。パドヴァはスクロヴェーニ礼拝堂以外の見どころもしっかり掲載されていて、とりあえずこの1冊があれば、しっかり観光できます。購入の際は、最新版かどうか確認を。
女性向けのラグジュアリー旅雑誌「クレアトラベラー」が、北イタリアを特集した号で、パドヴァも紹介されています。オシャレなお店情報が多い雑誌で、何より写真が美しい!
美術史の専門家、池上英洋先生が書いたイタリア本の第2弾です。美術史家の目で、パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂のジョットの壁画について書かれています。
こんなスクロヴェーニ礼拝堂専門の本があったとは!私も読んでから行けばヨカッタ!スクロヴェーニ礼拝堂は、鑑賞時間が15分と短いので、好きな絵を見逃さないためには、バッチリ予習が有効です。
パドヴァはツアーで行ける?
パドヴァは、特にスクロヴェーニ礼拝堂が、日本人観光客にも人気が高いです。
そのため、パドヴァ(スクロヴェーニ礼拝堂)がツアー日程に組み込まれているツアーは多いのかと思いきや、意外とパドヴァを訪れるツアーは少ないです。
スクロヴェーニ礼拝堂が完全予約制であること、入場料が高額なこと(€13)から、スクロヴェーニ礼拝堂が含まれるツアーは、比較的高級ツアーであることが多いです。
また、ヴェネツィア滞在中のフリータイムを利用して、希望者だけスクロヴェーニ礼拝堂の予約を手配するというツアーもあります。
イタリアツアーでおすすめの旅行会社は、こちらのページで詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください→イタリアツアーの旅行会社はどこがおすすめ?シーン別の選び方も!
また、スクロヴェーニ礼拝堂を含むツアーは見かけることがあっても、パドヴァの町を歩くツアーは少ないです。
スクロヴェーニ礼拝堂以外のパドヴァの魅力も、ツアーでしっかり楽しみたい!という場合は、オーダーメイド型のツアーを問い合わせできる【PR】タウンライフ旅さがしの利用が便利です。
複数の旅行会社に、無料でまとめて問い合わせすることができます。イタリアに強い旅行会社も多数登録されています。
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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