【目次】
パドヴァ観光の代名詞とも言えるのが、ジョットのフレスコ画が天井から壁まで、一面に描かれた、スクロヴェーニ礼拝堂(Cappella degli Scrovegni)。
中世の平面的な宗教画が、立体的で人間味あふれるルネサンス画へと到達する道を、最初に切りひらいたとされるのが、14世紀の画家ジョットです。
そのジョットの、最高傑作と呼ばれる作品が、このスクロヴェーニ礼拝堂の壁画です。
スクロヴェーニ礼拝堂の基本情報!
そんなスクロヴェーニ礼拝堂ですが、旅行者にとってやや難易度が高い観光地と言えます。
というのも、スクロヴェーニ礼拝堂は、フレスコ画保護のため、観賞する人数・時間の制限があり、さらに完全予約制なのです。
観賞時間は15分?20分?
スクロヴェーニ礼拝堂の見学時間について、15分という情報と、20分だったという情報と、2つ存在します。
これは、以前は15分均一だったのが、最近になって、オフシーズンは、見学時間が20分に設定されるようになったためです。
夏季・冬季と単純には分かれていないので、スクロヴェーニ礼拝堂の公式サイト(英語版)で確認しましょう。
1回の制限人数は?
スクロヴェーニ礼拝堂に一度に入場できる人数は、25人までです。
基本的には、完全入れ替え入場になり、定員25人に達していない入場回でも、次のグループが入ってくる時間が来たら退場します。
ただ、これは現地の係員の裁量により、本当に空いている回が続く場合は、延長して見学できたという体験談も目にします。
スクロヴェーニ礼拝堂の予約方法は?
スクロヴェーニ礼拝堂の予約方法は3通りあります。
1.電話予約
スクロヴェーニ礼拝堂のコールセンターへの電話で予約する方法がありますが、口座番号やクレジットカード番号を口頭で伝えるのが面倒なので、電話予約する人は少ないです。
2.オンライン予約
混雑する夏季に訪問する場合は、日本で早めにオンライン予約しておくと安心です。
今のところ、スクロヴェーニ礼拝堂は、ミラノの『最後の晩餐』ほど、予約が取りにくいという状況ではありませんが、年々予約が取りにくくなっている感じはあります。
予約は公式サイトから、英語でできます→スクロヴェーニ礼拝堂の予約ページ(英語)
オンライン予約はクレジットカード支払いになります。
予約後に発行されるバウチャーを持参し、当日の見学45分前までに、窓口でチケットと引き換えます。
パドヴァカードを使いたい場合は、パドヴァカードの購入とスクロヴェーニ礼拝堂の予約を、同時にオンラインで済ませることができます。
オンライン予約では当日予約は取れません。当日の予約を取りたい場合は、3の窓口予約になります。
3.現地窓口で当日予約
最も簡単なのは、現地パドヴァで直接、当日の予約を取る方法です。
当日の予約に空きがあった場合のみですが、スクロヴェーニ礼拝堂と同じ敷地内にある、エレミターニ市立博物館の窓口で予約ができます。
私は博物館の窓口で、当日の予約を取りました。
3月でしたが、10時に行って13時30分の予約が取れました。
現在の状況は、オフシーズンでも、当日、いつでも好きな時間に、空きがあるという感じではないですね。
タイトな日程でパドヴァに行く場合は、オンライン予約の方が無難だと感じました。
連続した予約は原則としてできない
スクロヴェーニ礼拝堂は、ミラノの『最後の晩餐』と比較すると、フレスコ画が礼拝堂の全面に描かれていて、観賞は15~20分ではとても足りません。
それならば、連続した時間の予約を取れば、合わせて30~40分の見学ができるのでは?と思いますが、完全入れ替え制なので、連続した時間の予約は原則として取れません(後述する夜間入場をのぞく)。
ただし、見学後に、もう一度同日の予約を取り直すことは可能でした。
私は一度の見学ではとても見尽くせなかったため、15分観賞した後すぐ窓口に行って、同じ日の18時15分の時間帯で、再び予約を入れました。
同じ理屈だと思いますが、万が一、予約時間に遅れて入場できなかった場合は、同日の予約に空きがあれば、取り直すことができます。
ただしこの場合、新しく入場料を払う必要があります。遅刻した分のチケット代は返金されません。
パドヴァカードを使ってスクロヴェーニ礼拝堂に入場するには?
パドヴァカードを購入すると、このカード提示でスクロヴェーニ礼拝堂にも入れますが、予約料の€1だけは別途必要になります。
オンラインでスクロヴェーニ礼拝堂を予約して、パドヴァカードを使いたいという場合は、スクロヴェーニ礼拝堂の予約とパドヴァカードの購入は、同サイトで同時にできます→スクロヴェーニ礼拝堂の予約ページ(英語)
現地で予約する場合は、パドヴァカードを提示して、予約料€1だけを支払います。
スクロヴェーニ礼拝堂にお得な値段で入れる日がある!?
パドヴァカード(€16)を購入せずに、スクロヴェーニ礼拝堂に入場する場合は、入場料€12+予約料€1=€13の切符を購入します。
この€13の入場切符は、スクロヴェーニ礼拝堂と同じ敷地内にある市立博物館との共通切符になっています。
市立博物館は、月曜日は休館日です。ですが、スクロヴェーニ礼拝堂は月曜日も入れます。
そのため、月曜日にスクロヴェーニ礼拝堂に入る場合は、スクロヴェーニ礼拝堂だけの単独切符、€8の切符で入場できます。
この€8の単独切符は、月曜日以外の曜日には販売しません。
パドヴァ観光は、スクロヴェーニ礼拝堂だけでOKという方は、月曜日の予約がお得です。
ですが、この仕組みをパッケージツアーが見逃すとは思えないので、月曜はツアーの予約が多く入っているのではないかと思われます。月曜に入場したい場合は、早めの予約が無難です。
スクロヴェーニ礼拝堂の夜間入場はかなりお得かも!
スクロヴェーニ礼拝堂は、原則9:00~19:00までの開館ですが、よく期間限定で夜間入場も受け付けています。
実は私、この夜間入場は非常に狙い目だと思っています。
まず、夜間入場の際は、制限時間が20分と、オフシーズンと同じ長さです。
しかも、この時間は博物館は開いていないので、共通券€13ではなく、単独券€8で入場できます。
しかもしかも!夜間限定で、20分+20分=40分の、連続した時間の予約が可能なのです!イタリア語で「Doppio Turno」、英語で「Double-Turn Tour」というチケットで、€12です。
この40分入場予約は、コールセンターのみの予約ですが、当日であれば、観光インフォメーションや、市立博物館の窓口でも受け付けています。
私は次にスクロヴェーニ礼拝堂に行くときは、夜間入場を狙ってみようかと企んでおります。
夜間入場が設定される期間については、夜間入場の公式サイトに情報が掲載されるので確認してください。夜間入場は、別の会社が運営していて、スクロヴェーニ礼拝堂の公式サイトとは別になります→Giotto sottole stelle
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