【目次】
日本のように、いつでも日用品が購入できるコンビニ文化がないイタリア。
イタリア旅行で、ロストバゲージ(=飛行機に預けた荷物が行方不明になること)に遭うと、ダメージは非常に大きいです。
ロストバゲージに遭わないために、取れる対策というものはありますが、どれだけ人事を尽くしても、ロストバゲージの憂き目にあう可能性を、0%にはできません。
そのため、私は、全力で「ロストバゲージに遭わないための対策」を取っていますが、それにプラスして「ロストバゲージに遭ったときのための対策」も同じく全力で取り組んでいますので、ご紹介します。
「ロストバゲージに遭わないための対策」についてはこちらの記事をどうぞ→ロストバゲージの原因を知って全力で避ける対策法!
ロストバゲージにあった荷物はどのくらいで手元に届くの?
ロストバゲージに遭ってしまった場合、行方不明になった荷物は、だいたいは2日くらいで手元に届きます。
実はロストバゲージは、厳密には二種類あります。単なる荷物の遅れと見なされる「ディレイ」と、紛失と見なされる「ロスト」です。
そして、何と「ディレイ」の場合は、航空会社には補償義務がありません。
紛失から何日経とうと、最終的に見つかって、手元に届けられたら「ロストではなくディレイなだけなです。補償はしません」となるわけです。
そんなバカな!マンマミーア!…と、旅行者は叫びたくなりますよね。
数時間の遅れならともかく、1週間も遅れるなら、1週間も手ぶらで旅行するわけで、そんなわけにも行かず、着替えや日用品は購入せざるを得ないです。
それじゃあんまりだということで、航空会社は「好意」で、独自ルールを作り、数日分のアメニティや着替えのTシャツをくれたり、着替えを購入する金額を補償してくれることが多いです。
この独自ルールの中に「○時間以上見つからない場合は~」があり、この補償がなるべく少なく済むように、旅行会社は荷物を最短で探して届けるわけです。
そんなわけで、紛失した荷物は、よほど運が悪くない限りは、2日くらいで手元に届きます。
対策その1 荷物が見つかりやすくする!
ロスバゲに遭った時のための対策、第一弾!
まずは、なくなったスーツケースなどの荷物が、なるべく早く見つかるように、全力対策!
預ける荷物の写真を撮っておく
預け荷物が迷子になると、専用カウンターで手続きをしますが、なくなった荷物の特徴を聞かれます。
長距離フライトで疲れている状態で、英語でスーツケース類の特徴を説明するのは、よっぽどの英語の達人でない限り、脳みそがエネルギー切れします。
その場合に備えて、預けるスーツケースの写真を、出発前に撮影しておきましょう。
デジカメやスマホの中に画像を保存しておき、その画像を見せて、ネイティブの係員に特徴を書き出してもらえばカンタンです。伝え間違いも起こりません。
スーツケースは特徴的になるようアレンジする
空港で、荷物受け取りのコンベヤーを流れているスーツケースを見ると、どれもこれも似ているなーと思います。
特に黒、シルバー、茶系のスーツケースは非常に多く、「私は黒いスーツケース使ってます」と伝えるだけでは、係員もあなたの荷物を見つけるのは困難になります。
オーソドックス色のスーツケースを使用している人は、ベルトをつける、タグをつける、大きなステッカーを貼る、スカーフを結ぶなど、自分のスーツケースを特徴づけるようなアレンジをしましょう。
私のスーツケースはどこにでもありそうな茶系ですが、絵柄入りの太いスーツケースベルトと、ラゲージタグを付けているため、自分のものはすぐ分かります。
スーツケースをアレンジしておくと、他の人に間違えて持って行かれてしまうリスクも減らせます。
対策その2 荷物がスムーズに届くようにする
見つかった荷物は、滞在しているホテルに届けられます。
このお届けの作業が、スムーズにできるような対策も取りましょう。
名前・宿泊先入りのラゲージタグをつける
スーツケースにつけるラゲージタグ。
ロストバゲージ対策としては、コレはつけておきましょう。
自分の荷物の目印になるだけでなく、ロストバゲージの際に、荷物が見つかった際に必要となる情報を記入できます。
入れておきたい情報は3つ。
1.自分の名前と電話番号
2.使ったフライトの便名と日付
3.宿泊先のホテル名と連絡先
全て、アルファベットで記入しましょう。
宿泊先のホテルは全部記入するのは大変なので、表に出る部分に旅程の前半に宿泊するホテルを記載し、書ききれなかった分は、裏や、他の紙に書いて、タグに挟んでおきましょう。
ラゲージタグの書き方について、もっと詳しく書いたページはこちら→ラゲージタグの書き方!
旅程の最初はなるべく連泊にする
ロストバゲージに遭うと、見つかった時点で宿泊しているホテルに、荷物が届けられます。
ホテルを毎日移動している旅程だと、ホテル名を全て伝えるのも面倒ですし、チェックイン・アウトのタイミングで、荷物とすれ違ってしまう可能性も出てきます。
そのため、私は、最初の2~3日は、同じホテルに滞在するような旅程を組みます。
長距離フライトの後は疲れるので、その点でも、最初の旅程をゆったり過ごすのはおすすめです。
対策その3 少しでも快適に荷物のない期間を過ごす工夫
旅に必要なものを詰め込んだスーツケースがない間、非常に不便な時間を強いられることになります。
どうしても必要なものは購入しなければなりませんが、イタリアにはコンビニがなく、歴史的地区(旧市街)にはスーパーが少ないので、お店探しに時間がかかります。
また、慣れないイタリアで、お目当てのものを探すのにも時間がかかり、観光の時間が短縮されてしまいます。
少しでも、こういった時間のロスを防ぐためには、事前の準備が大切です。
替えの下着と基本コスメは機内持ち込み荷物にする
ないと不便でも何とか我慢できるものと、ないとマジで困るものというものがあります。
「ないとマジで困るものリスト」は、私の場合は下の通り
替えの下着1セット
ソックス1組
眼鏡
歯ブラシ
化粧下地
アイブロウペンシル
リップクリーム
このリストのものは、必ず機内に自分で持ち込む荷物に入れます。
下着&ソックスは、とりあえず替えが1つあれば、洗いながら使えます。
歯ブラシとリップは、長距離フライトの途中でも使うので、手荷物として取っておいて損はありません。
化粧下地(UVカット機能付き)+アイブロウは、これさえあれば、他のメイクなしでもギリギリ我慢できます。
このリストがそろっていることが、必死にスーパーマーケットを探さずに済む、私のラインです。スーパーがあればいいけど、ないならいいや、くらいの感じですね。
同行者と衣類を1セット交換してスーツケースに入れておく
複数人数で旅行に出た場合、自分も同行者もロスバゲに遭ってしまうこともありますが、片方は無事というパターンもあります。
その「片方が無事」のパターンに備えて、旅行に持って行く衣類の1セットを、それぞれのスーツケースに移し替えておく、という手が有効です。
飛行機にはラフな格好で搭乗する
ロスバゲに遭うと、パジャマがなくなってしまうので、パジャマを買い足さない限り、そのままの服装で眠らなければなりません。
私は、そもそも長距離フライトの際は、なるべく楽でラフな格好で飛行機に乗るようにしています。
エコノミーの狭い座席で過ごすのは、ラフな格好の方が楽ですし、万が一ロスバゲに遭った場合、パジャマほどはないですが楽に眠れます。
ちゃんとした服はどうするの?と言うと、同行者のスーツケースに1セット入れてあるので、そちらを日中用の服、ラフな方を就寝用と使い分けます。
まあ、同行者のスーツケースもロストしてしまったら、どうしようもありませんけどね。それほど運が悪いときは、諦めて哲学でもするさ。
対策その4 精神的ダメージを少なくする
ロストバゲージは、手続きや必需品の買い足しに時間が取られますが、予期せぬトラブルで、精神的に疲れます。
ヨーロッパで実際にロスバゲに遭った人たちの体験談を読むと、航空会社や空港会社の職人は、日本ほど丁寧な対応ではないため、ただでさえ怒りで燃えている精神に、油をタップリ注がれることも多いようです。
せっかくの旅行、そんな精神的ダメージは、なるべく最小限に抑える対策を取っておきましょう。
ロストバゲージ補償のある旅行保険に入る
先ほども書きましたが、荷物が最終的に見つかった場合は、旅行会社に補償の義務はありません。
荷物がない間に買い足したもののレシートを持って行くと、「好意」で補償してくれる航空会社はありますが、必要最小限のものしか補償の対象にはならず、また、補償されるのは、スズメの涙程度の金額です。
こんな時、旅行保険で、ロストバゲージの際の補償があるものに入っておくと、精神的に楽です。
「ロスバゲに遭っちゃった…超テンション下がる………あ、でも保険に入ってるから、買い足した物は保険でカバーできるじゃん!保険代も掛け捨てにならずラッキー!」と、精神的ダメージを抑えられますね(笑)。
海外旅行保険の最も安い入り方は、海外旅行保険の補償内容がしっかりしている無料のクレジットカードを作ることですが、無料のクレジットカードには、航空機手荷物遅延の補償は、まずついていません。
その際は、追加でオーダーメイドの保険に入るのがお手軽です。
私のおすすめの海外旅行保険の入り方については、こちらの記事をどうぞ→海外旅行保険の値上げで無料の「エポスカード」を作りました
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