【目次】
イタリア旅行で気をつけたい犯罪被害として、スリ・泥棒・スキミング被害とまとめてきました。
こういった明白な犯罪行為以外にも、旅行大国であるイタリアでは、イタリアに不慣れな旅行者をターゲットにして、小銭を巻き上げようとする、小規模なトラブルも起こりがちです。
最近では、旅行者の側が情報をしっかり収集しているため、あまり引っかからなくなってきた古典的手法もありますが、イタリア旅行で起こりやすい小さなトラブルと、その対処法をまとめます。
金銭授受のトラブル
イタリア人は大らかというか、いい加減な傾向があるので、悪気がなくお釣りを間違うことがあります。
そして、悲しいことに、悪気があることもあります。まあ、このへんはどんな国でも、ある程度の割合でワルモノがいるのだと思いましょう。
私は、ユーロ単位で合計金額やお釣りを間違えられることがないように、セントは切り捨てて、ユーロ単位で暗算してお釣りを確かめるようにしています…が、してない時もありますね。自分、きちんとしなさい!
また、よく報告されるのが、支払う時に、大きな金額のユーロ札を出したのに、あっという間に少額ユーロ札とすり替えられて、「支払金額が不足している!」と、さらにお金を要求される詐欺です。
(例:€35の買い物をして€50札を出したのに、€10札とすり替えられて、『これは€10札だから足りないよ』と言われる)
€20以上の高額紙幣を相手に手渡した後は、目を離さないように注意しましょう。
押し売りのトラブル
数年前まで有名だったのが、日本人サッカー選手の名前を連呼しながら寄ってきて、勝手に腕にミサンガを巻き付けてきて、ミサンガ代を請求するミサンガ売りです。
さすがに、これに引っかかる人は少なくなってきたようで、あまり見なくなりましたが、ミサンガに限らず、花やガイドブックなど、頼んでもいないものを押しつけられたら、絶対にお金を支払わないようにしましょう。
また、今でも大都市の駅でよく見るのが、自動券売機の横にたたずむ、ジプシーっぽい感じの女性たちです。
自動券売機で切符を購入しようとすると、この女性がマシーンの使い方について横から口を出してきて、最後にサポート代を要求します(私が見たことがあるのはフィレンツェとボローニャ)。
ナポリの駅では、乗車する電車のホームを教えたり、勝手にスーツケースを運んだりして、チップを要求する男性も目にしました。
こういった場合でも、こちらから頼んでいない時は、お金の支払いは一切不要です。
駅には駅員や警察がいることもあり、強気に断れば、それほど相手もしつこく要求はしてきません。
ぼったくりトラブル
これも数年前までは、ぼったくりレストランや、ジェラートを山盛りにして高額請求する、ぼったくりジェラテリアの話などが有名でしたね。
ローマのナヴォーナ広場近くのレストランが、日本人観光客にぼったくり価格を要求したことが、大きなニュースになったこともありました。
日本人もずいぶん警戒するようになったので、最近ではこの手の被害は下火ですが、それでも、飛び込みで入ったお店で、メニューを見ずに注文したり、頼んでもいない食べ物を受け取ったりすることは止めましょう。
ただし、お店からのサービスとして、食前酒やデザートが無料で提供されることはあります。その場合は、運んできた際に、「これはプレゼントです」「こちらの代金は要りません」と説明があるので、ありがたく受け取りましょう。
また、地元の人がよく出入りしているお店や、大きな広場に面していて、他の人や警察などの目に届きやすいお店を利用するというのも対策のひとつです。
利用者がお店を評価することができる、TripAdvisor (トリップアドバイザー)に登録しているお店の利用もおすすめです(お店の入口などに、トリップアドバイザーのステッカーが貼ってあります)。
ぼったくりレストランを避ける方法について詳しい記事はこちら→イタリアでぼったくりレストラン被害に遭わないために!心がけたい4つのこと!
イタリアでのお金のやり取りにおける5原則!
以上、イタリア旅行で遭遇しやすい、金銭絡みの細かいトラブルを見てきましたが、私がイタリア旅行での金銭授受で心がけている5原則をご紹介します。
値段が書いていないものを買う時や、鉄道切符を買う時、タクシーに乗る時などは、必ず最初に値段を確かめる
レシートを貰ったらザッと目を通す
頼んでもいないものを勝手に売りつけられたら、絶対に受け取らない、払わない
複数の買い物を一度に支払う時は、だいたいの値段を計算しておく
お釣りはその場で確認する。確認するまではレジを離れない
全部、ちゃんと実践して…るかな?レシートはあんまり見てないときもありますな…。ダメですね、きちんとしないと!
とにもかくにも、旅行者をターゲットにした敵は、こちらの油断につけ込んできます。
旅行はじゅうぶんに楽しむべきですが、お金のやり取りの時には、ビシッと気を引き締めましょう!要はメリハリですっ!(自分に言い聞かせてます)
イタリアに何度か足を運んだ身としては、イタリアは日本と比べて、格段に治安が悪いとまでは感じていません。ただし、実際に被害に遭った人は、「イタリアは危ない国」という印象を持つでしょう。
イタリア旅行で遭遇するトラブルのほとんどは、こちらの心がけ次第で防げます。
あまり警戒しすぎても旅を楽しめないかもしれませんが、逆に、トラブルのない楽しい旅行にするためにも、できる予防策はしっかり取っておきましょう。
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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