【目次】
イタリアを個人旅行する際に、いつも思うのが、
イタリアは荷物を預ける場所が充実していれば、スーツケースを持って移動する途中に他の町に立ち寄れるのになあ…。
…ということです。
イタリアは観光大国なのですが、旅行者が荷物を預けやすいシステムがありません。
このページでは、イタリアのコインロッカー・荷物預かり事情についてまとめます!
イタリアの鉄道駅にはコインロッカーはない!
日本の鉄道駅は、あまり大きくない駅でもコインロッカーがあります。
その感覚でイタリアに行くと、首都ローマのテルミニ駅や、ミラノ中央駅にさえコインロッカーがなくて驚きます。
基本的にはイタリアの鉄道駅にはコインロッカーはありません。
イタリアの鉄道駅は日本とくらべて治安が良いとは言えないため、無人のコインロッカーは設置しない方針なのだとか。
イタリアの主要駅には荷物預かり所がある
では、イタリアの鉄道駅では荷物を預けられないのかというと、主要駅には有人の荷物預かり所があります。
駅の施設として備えてあることもあれば、旅行代理店が請け負っているケースもあります。
値段は場所によって違いますが、だいたい5~6時間で€5程度。その後は1時間ごとに€1程度が加算されていきます。
コインロッカーと違って有人で24時間営業でないので、営業時間内に荷物を引き取らなければならないのがちょっと不便です。
鉄道駅に荷物預かり所がない町ではどうすればよい?
イタリアの鉄道駅に荷物預かり所があるのは、特急電車が停まるような大きな駅だけで、小・中規模の駅には荷物預かり所はありません。
その場合はどうすればよいか…というと、観光案内所で尋ねてみるのが一番よいでしょう。
観光案内所が荷物預かりを兼ねている場合もありますし、荷物預かりを業務として行っている旅行代理店を紹介してもらえることもあります。
ただし、町には全く荷物預かり所がないというケースもあります。
観光案内所やバールなどが好意で預かってくれることもありますが、その場合は荷物の保証はされないので、自己責任で預けることになります。
私は荷物を預けるときは、荷物を預けられる場所があることを事前に確認するようにしています。イタリア語で「deposito bagagli(荷物預かり)+町の名前」で検索します。
荷物預かりを利用する際に注意したいこと
イタリアで荷物預かりを利用するときに注意したいのは、相手は時間にルーズかもしれないことを前提にすることです。
というのも、ボルツァーノで荷物預かりを利用した時に、営業時間内なのに従業員が「出かけてきます」という貼り紙をして不在になり、帰ってくるまで荷物を引き取れなかったことがありました。
この時はその後ホテルに行くだけだったため良かったですが、電車や飛行機の予約があると大変なことになっちゃいます。
小心者の私はこの経験から、交通機関の予約があるときはスタッフが複数いない荷物預かりは利用しないと決めています。
預けた荷物を取りに来る時間が決まっている場合は、たとえ営業時間内であっても「〇時頃に取りに決ます」とスタッフに伝えておくのが安全です。
もちろんイタリア人スタッフが皆いいかげんなわけではなく、ヒヤッとしたのは1回だけですが、同じようなことをイタリアで経験したという話を見聞きしますので、注意してください。
また、貴重品は念のために預けないようにしましょう。
ホテルには荷物預かりサービスがある
以上のように、移動の途中に途中下車して荷物を預けるのは、イタリアではやや難しいミッションです。
ですが宿泊する町であれば、宿泊したホテルがチェックイン前・後に荷物を預かってくれます。
たいていの場合は、追加料金なしで荷物を預けられます。
ホテルのフロントであれば、無料で預けられる上に、スタッフ不在で荷物を受け取れない可能性も低いので、駅の荷物預かり所よりも安心です。
美術館・博物館にはコインロッカーとクロークがある
イタリアの美術館・博物館はコインロッカーを備えていることが増えてきました。
だいたいはコインは後から返ってきて、無料で使えます。
コインロッカーに入らない荷物や上着はクロークに預けることができます。
ただし、遺跡系の観光名所は、クロークやコインロッカーは見かけないこともあります。事前に荷物預かりのサービスがあるかどうか、公式サイトを検索して確認しましょう。