【目次】
海外航空券を購入するときの最大のリスクは、旅行会社の倒産です。
海外航空券を購入した旅行会社が、旅行に出発する前に倒産してしまうと、せっかく購入した航空券が最悪の場合無効になってしまいます。
旅行会社の倒産はそう頻繁に起きるものではありませんが、それでも数年に一度くらいは大きなニュースになります。
海外航空券は高い買い物ですので、購入する前に旅行会社の倒産リスクについて簡単に知っておきましょう。
このページでは以下のようなことについて書いています!
- 旅行会社が倒産すると航空券はどうなるのか?
- 旅行会社の倒産に対して取れる対策はあるのか?
利用した旅行会社が倒産すると購入した航空券はどうなる?
旅行会社を通じて航空券を購入し、旅行に出かける前にその旅行会社が倒産してしまった…。
このような場合にどうなるのかを考えてみましょう。
倒産した旅行会社が航空会社に航空券の予約だけは入れてあれば、購入した分の航空券自体は確保されます。
しかし航空券の代金は新しく支払わなければならないケースが多いです。くわしくは次の段落で解説します。
最悪なケースは、旅行会社が倒産を見越して航空会社に予約すら入れていない場合です。
この場合は航空券は確保されておらず、倒産した旅行会社に予約した航空券の予約は無効になってしまいます。
またゼロから航空券を探すことになりますが、空席が見つからなければ、旅行そのものに行けなくなってしまうこともあります。
旅行会社に支払った航空券代はどうなる?
旅行会社が航空会社に航空券の予約自体は入れてあるという場合でも、旅行会社から航空会社への支払いは完了していないことが多いです。
倒産するということは旅行会社の資金繰りが苦しくなっているということですからね…。
その場合は旅行者が航空会社に航空券代を直接支払うか、委託を受けた他の旅行会社が間に入りその旅行会社に支払いをすることで、航空券の予約自体は取り消しにならずに済みます。
ですが、旅行会社に既に支払っている航空券代の分と二重支払いになってしまいます。
また支払う金額は正規運賃になり、最初に支払った航空券代より高くなることもあります。
倒産した旅行会社がJATAの正会員である場合は、二重に支払った分は、全額とは限りませんがJATAを通じて返金されます。
JATAとは「一般社団法人日本旅行業協会 (Japan Association of Travel Agents)」のことで、多くの旅行会社が会員として登録しています。登録している旅行会社と消費者の間にトラブルがあった場合、解決のために間に入る団体です。
倒産した旅行会社がJATAに加盟してなかった場合は、支払ったお金は返ってこないケースもあります。
旅行会社の倒産に巻き込まれないための対策は?
旅行会社の倒産というトラブルに巻き込まれないために、旅行者にできることはあるのでしょうか。
旅行会社の倒産を旅行者の側が予測するのは難しく、被害に100%遭わないための対策というものはありません。
ただし、旅行会社の倒産に巻き込まれるリスクを減らしたり、実際に倒産してしまった時の被害を少なくする方法はあります。
イタリア行きの航空券を予約する場合に、旅行会社倒産のリスクを少しでも軽減するための対策について考えていきます。
JATAの正会員である旅行会社を利用する
旅行会社がJATA(日本旅行業協会)の正会員であれば、万が一旅行会社が倒産した場合はJATAが弁済業務を行ってくれます。
旅行会社に支払った航空券代は、全額とは限りませんが返金されます。
大手の旅行会社や、よく名前を聞く海外航空券販売サイトのたいていは、JATAの正会員です。
JATAの正会員であるかどうかは、旅行会社の公式サイトのトップページにロゴマークがあるか、会社案内や企業情報のページに記載されています。
わからない場合は、電話やメールで問い合わせてみましょう。
また、JATAの公式サイトで会員を検索することもできます。
不慣れなうちは大手旅行会社を利用する
大手の旅行会社でも倒産しないという保証はありませんが、よく耳にする旅行会社や航空券販売サイトであれば、必ずJATAの正会員ですし、不測の事態が生じた場合の対応に期待ができます。
大手の旅行会社だと利用者が多いため、倒産した場合、他の旅行会社が委託されて対応してくれる可能性も高いです。
同じように倒産に巻き込まれる被害仲間(?)も多くなるので、ネットなどを通じて情報交換できるのも心強いです。
中小の旅行会社は対応がしっかりしているか確認を
旅行会社の倒産ということを考えると、大手の旅行会社を利用したくなりますが、中小の旅行会社の良さもあります。
最安値の航空券はたいてい大手旅行会社でなく、スカイスキャナーなどの旅行会社リンクサイトに登録している、中小の旅行会社が販売しています。
また、中小の旅行会社の中にはヨーロッパやイタリアを専門的に扱っている会社もあり、スタッフの知識が豊富で、大手よりも親身に相談に乗ってくれる良質な旅行会社もあります。
ただ、中小の旅行会社はJATAの正会員でない場合があります。
JATAの正会員でない旅行会社を利用する場合は、メールや電話での問い合わせの際、対応がしっかりしている旅行会社を選びましょう。
妙に現金での入金を急かされたり、スタッフの対応にやる気が見られない場合は、あまり経営がうまくいっていないことの表れかもしれません。
また他の会社と比べて、あまりにも安すぎる価格で航空券を提供している場合も用心しましょう。
初めから倒産を見越して、安価な航空券で誘いをかけてお金だけ回収する…なんて甘い罠かもしれません…。
航空会社から直接購入する
旅行会社の倒産リスクを防ぐには、旅行会社を挟まずに、航空会社から航空券を直接購入する方法があります。航空券を航空会社から直接購入すれば、旅行会社の倒産というリスクは全く関係なくなります。
フライトそのものが何らかの理由で欠航にならない限りは、まずイタリアに飛ぶことができますね。
以上が航空会社からの直接購入のメリットですが、直接購入は、他の航空会社のフライトと比較できなかったり、最安値チケットではなかったり…というデメリットもあります。
海外の航空会社公式サイトでのオンライン予約は、旅行会社の公式サイトや航空券販売サイトよりも、操作がわかりづらいことが多いです。
万が一の場合に日本語でスムーズに問い合わせができないケースもあるため、私は日系の航空会社を使うとき以外は、航空会社からの直接購入ではなく、日本の旅行会社を通じて購入するようにしています。
まとめ
「 旅行会社が倒産したときに航空券はどうなるのか」についてのまとめ!
- 旅行会社が航空会社に予約を入れてあれば航空券自体は確保できているが、航空券代は新たに支払わなければならないケースが多い
- 倒産した旅行会社がJATAの正会員であれば、二重に支払った分はいくらか返済される
- 旅行会社が予約すら入れていない場合は、新しく航空券予約からやり直さなければならない
「旅行会社の倒産リスクをなるべく避けるための対策」まとめ!
- JATA登録の旅行会社を利用しよう
- 中小の旅行会社を利用する際は電話やメールの対応がしっかりしているか確認を!
- 日系の航空会社を使う場合は、直接購入が安心
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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