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ボルツァーノ駅

北イタリア、アルト・アディジェ県の県都ボルツァーノ。山岳地帯、南チロル地方の中心都市です。

ボルツァーノは、ドロミテ山塊がある南チロル観光の拠点となる町で、大きな鉄道駅があります。

同じ北イタリアのミラノやヴェネツィア、また、国境が近いオーストリアからのアクセス方法をご紹介します。

イタリアの都市からのアクセスはヴェローナが拠点に!

ヴェローナ駅

イタリアの主要都市からボルツァーノに行く場合は、たいていはヴェローナ経由になります。

ヴェローナはミラノとヴェネツィアの中間にあり、ロミオとジュリエットの舞台となった都市で、ヴェローナ自体がイタリア有数の観光都市です。

ヴェローナからボルツァーノまでは、普通列車(R)で1時間40分ほどです。日帰りもできるくらいですね。

ヴェネツィアからボルツァーノへの行き方

ヴェネツィア ミラーコリ教会

ヴェネツィアからボルツァーノまで行くには、ほとんどの場合ヴェローナ乗り換えです。

普通列車(R)利用で、ヴェネツィアからヴェローナまでが1時間半、ヴェローナからヴェネツィアまでが1時間半、乗り換え時間などを入れると3時間半弱ほどの所要時間になります。

特急列車のフレッチャ(Freccia)を使えば、少し時間が短縮されますが、運賃は倍近くになる割に所要時間の違いは数十分です。

コスパを考えて、私はボルツァーノからヴェネツィアまで移動した際は普通列車を利用しました。

1日に1本程度、オーストリア鉄道(ÖBB)運行の国際電車・ユーロシティが、ボルツァーノとヴェネツィアを乗り換えなしの直通で結んでいます。

ですがÖBBは運休が多く、運休の場合、切符をTrenitaliaの電車に振り替えてもらえません(会社が違うため買い直し)。

ÖBBのユーロシティを使うなら、予約せずに(予約した方が安いですけどね…)、当日に運行を確認してから購入した方がよいと思います。

運休した電車の切符代は払い戻してもらえますが、ÖBBはイタリア内に窓口が少ないです(ボルツァーノとヴェローナだけ)。現金での払い戻しは不可で、窓口で面倒な手続きをして、数ヶ月後にクレジットカードを通じて返金になります。限られた旅行の時間をこんな手続きに使いたくないので、私はイタリア内の移動で、ÖBBの電車を予約することはもうないと思います…。

ミラノからボルツァーノへの行き方

ミラノ

ミラノからボルツァーノに行く場合も、ヴェローナ乗り換えになります。

ミラノ-ボルツァーノ間は、普通列車の乗り換えだと4時間ちょっと、特急フレッチャを使うと3時間と、1時間も時間を短縮できるので、割高でもフレッチャを使う意味はありそうです。

「Bolzano Bozen」て何のこと?

ボルツァーノ ボーツェン

Trenitaliaの公式サイトでボルツァーノの電車を検索すると、ボルツァーノ駅は「Bolzano Bozen」と出てきます。

ボルツァーノはイタリア語とドイツ語の2カ国語が公用語となっているため、ボルツァーノのドイツ語名「Bozen(ボーツェン)」が、必ず併記されます。

「Bolzano Bozen」は、ボルツァーノの中央駅のことです。

オーストリア方面からボルツァーノへの行き方

オーストリア鉄道

オーストリアとの国境が近いボルツァーノには、オーストリアからの国際列車がたくさん通っています。

ですが、オーストリアの首都ウィーンとボルツァーノは結構距離があり、6~7時間かかります。直通の夜行寝台も現在の所はありません。

ボルツァーノに近いオーストリアの都市はインスブルックで、インスブルックからなら国際列車ユーロシティで、乗り換えなしの2時間で到着します。

オーストリア方面からボルツァーノに行く場合は、万が一(いや、もっと高い確率だけど)運休があっても、ÖBBの窓口は数多くありますし、予約した切符を使って他のÖBBの電車に乗れるので、格安の早期チケットを購入しておいてもよいかな、と思います。

私はインスブルック→ボルツァーノのユーロシティに乗りました。

ブレンナー峠

アルプスの山頂に当たるブレンナー峠がオーストリアとイタリアの国境です。

オーストリアの雪景色

私は3月にこの路線に乗りましたが、ブレンナー峠を越えるまでは、アルプスの北斜面(日光があまり強くない)なので雪景色が続いてました。

南チロル

それがブレンナー峠を越えて、イタリアの南チロルに入ると、面白いように雪が解けていて、春の景色でした!

ブレンナー峠から南側(イタリア側)は陽光が当たり、北側と同じ標高でも穏やかな気候なんですね。

オーストリアでイタリアよりウィンタースポーツがさかんなのが、なるほどわかるなあ…という感じでした。

この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。