【目次】
ボルツァーノの風景といえば、すぐ思い浮かぶのは、風変わりな屋根を持つドゥオモ(大聖堂)です。
イタリアの他の町のドゥオモとは、一風ちがう大聖堂をご紹介します!
ボルツァーノの屋根にはモザイクが!
ボルツァーノのドゥオモは、イタリアには比較的少ないゴシック建築です。
しかし、イタリアで時々見かけるゴシック建築ともちょっと雰囲気が違う…。
そうです、屋根にモザイク模様が入っているんですよね!
南チロル地方の教会は、このようなモザイク屋根を持つ教会が多く、独特の美しさがあります。
また、高く天に向かって突き出た形の鐘楼も、南チロルのゴシック教会の特徴です。
でも、このドゥオモもそうなんですが、南チロル地方のゴシック教会は、ドイツやフランスのゴシック建築に感じる荘厳さより、どこか明るい親しみやすさを感じました。
ボルツァーノのドゥオモの正面は簡素!
ボルツァーノのドゥオモは、ボルツァーノのメイン広場であるヴァルター広場に面していますが、正面入口は広場の反対側です。
正面は、ちょっとおどろくほど簡素です。
実は、後陣に当たるヴァルター広場側から見る部分の方が、凝っていて美しいデザインになっています。
後陣の写真を撮り忘れてしまったのですが、よくガイドブックに載っているアングルが後陣です。現地で見るのを楽しみにしてください!
入口は、二匹のライオン君が柱を支えています。
ライオンが入口の柱を支えるのは、ロマネスク建築によく見られるスタイルですが、この入口部分は、ドゥオモ全体がゴシックに整えられる前の、ロマネスク様式だそうです。
ライオン君、近くで見ると、なかなかハンサムでした!
入口の扉は、よく見るとエレガントな彫刻が施されています。
作風から見て最近の作品だと思いますが、オーストリアのインスブルック出身のデフネーという方が作者だそうです。
インスブルックは、ボルツァーノから電車でたった2時間の場所にある町です。
イタリア語とドイツ語の2カ国語が話される、ボルツァーノの国際性を感じますね。
この扉は重たくて、最初は閉まってるのかな?と思いましたが、金色になっている取っ手部分を強く押し込むと開きました。ドアが重くて閉まっていると勘違いするのは、「イタリア旅行あるある」なので注意してね!
ドゥオモ内部の雰囲気
ドゥオモの内部には無料で入れます。
外側はそれほどゴシックらしさを感じませんが、中に入ると、ゴシック特有の、上方向へ伸びていくベクトルを感じます。
中央祭壇の上の方に、1420年と古い時代に作られたキリスト像があります。
たくさんではありませんが、ゴシック期のものと思われるフレスコ画が残っています。
保存状態があまりよくありませんが、退治されているモンスターの恨めしげな目が印象に残りました。
中央祭壇の後ろ側には、グラツィエ礼拝堂があると地球の歩き方に書かれていましたが、おそらくこちらの閉まっていた礼拝堂のことだと思います。
フレスコ画やロマネスク彫刻があるらしいのですが、残念ながら入れませんでした。
私が行ったのは3月だったので、夏季なら開いているのかも。
ドゥオモを出ようとしたときに、出入り口側の壁がアクリル板で保護されているのに気づきました。横からのぞいてみると…
ひそかにフレスコ画がありました!しかも結構出来のよいフレスコ画でした。
見落としそうな場所にあるので、出入り口側の壁を注意深く見てみてください。
オフシーズンのためか、アクリル板の下にたくさんのドゥオモの備品が入った、段ボールが置かれていました(笑)。観光観光してなくて、微笑ましかったです。
まとめ
ボルツァーノのドゥオモのご紹介でした!
上にも書きましたが、このドゥオモ君のベストアングルは、ヴァルター広場側から見た姿で、正面入口の反対側です。
私は見とれて撮影を忘れてしまいましたので(上手な言い訳)、ベストショットを撮りたい方は、ぜひ反対側からカメラを向けてみてください!
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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