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旅行者にとって、危険なイタリアの町の条件は、
1．ローマより南
2．観光客が多い
3．大都市
が、三大条件です。ミラノは、この中の2と3の条件を満たしています。
イタリアの四大観光都市どうしを比べると、ミラノは、ローマよりは治安が良く、ヴェネツィア・フィレンツェよりは悪いです。
ミラノの治安状況を、ざっくりと文章で表すと、「ミラノは治安が悪いとまでは言わないが、注意は怠らないようにしたい町」。
ミラノで旅行者を狙った犯罪が出やすいエリアや、ミラノで起こりやすいトラブルをご紹介します。
ミラノで治安が悪いエリアは？
ミラノ中央駅周辺
ミラノに限った話ではありませんが、イタリアの大きな町は、鉄道駅周辺の治安が悪いです。
ミラノ中央駅周辺には、若者グループがたむろしていて、たむろしているだけならいいのですが、あまりいい雰囲気を感じないこともあります。
とはいえ、私は2回のミラノ滞在は、2回ともミラノ中央駅周辺に宿泊しましたが、何も恐い思いをしたことはありません。
夜10時以降の深夜は、あまり中央駅周辺を歩き回らないほうがよいですが、明るい時間に、てきぱきと歩くなら、特に問題ありません。
地下鉄の駅・車内
ミラノの地下鉄は、明るくて、地元の人たちが頻繁に使っていて、一見不安は感じません。
ですが、地下鉄の駅や車内で、複数人に囲まれたり、ぶつかられたりして、気を取られているスキに、スリに遭う被害が出ています。
ミラノの地下鉄は、利用を控えるほどの治安の悪さは感じませんが、乗車するときは、貴重品は取り出しにくい場所にしまいまよう。
ドゥオモ広場周辺
ドゥオモ周辺は、治安が悪い地区ということはありませんが、観光客が多く集まるため、観光客をターゲットにした押し売りや、詐欺を働く人たちが集まりやすいです。
ミサンガ売りや、花売りを見たことがあります。
また、常に混雑した場所なので、スリにはじゅうぶん気をつけましょう。
ドゥオモ広場近くの、狭い路地も、観光客を狙った犯罪が起きやすいので、注意したいエリアです。
ブランド街
モードの町ミラノでは、ブランドショップが集中しているエリアがあります。モンテナポレオーネ通りや、ガッレリア周辺が代表的です。
ブランド街では、ショッピングに夢中になっている人を狙った、置き引きが発生しやすいです。
バッグだけでなく、今買ったばかりのブランドのショップ袋も狙われるので、手から離さないようにしましょう。試着の際も、荷物からは目を離さないことが大事です。
見本市会場
ミラノといえば、見本市で有名です。この見本市会場は、中が大混雑します。
見本市は、入場料が必要なものもありますが、無料で入れる場合もあり、スリや置き引きが徘徊していて、被害に遭ったという方が少なくありません。見本市の会場だけでなく、会場に向かう地下鉄やバスの車内も、大混雑するため、要注意です。
ミラノは夜歩きしても大丈夫？
ミラノは都会で、夜間でも人が多い町です。人通りが多くて、明るくて広い道なら、夜に歩いても問題ありません。
ただし、日本でも、女性が一人歩きしないような深夜の時間帯は、旅行者はおとなしくホテルにいるのが無難です。
ミラノでは手が込んだ犯罪が多い？
日本人観光客の、ミラノでの被害例を見ていると、ミラノで起こる旅行者狙いの犯罪は、手が込んだものが多いなあ…と感じます。
犯罪者はペア、もしくはグループになっていて、一人が話しかけて気を引いている間に、残りの人たちが、貴重品を奪って逃げていくというパターンが多いです。
ミラノは都会的な雰囲気の町で、イタリアの田舎町のように、地元民が観光客に気さくに構ってくることは、ほとんどありません。
ミラノでは、あちらから近づいてくる人には、とりあえず警戒することが大事です。
そういえば私も、一度ミラノで、現地の人にブランドショップの場所を聞かれたことがあるのですが、外国人旅行者の私に聞いてくるのは、ちょっと不自然ですよね。
もちろん、話しかけてくる人すべてが悪い人とは限りませんが、要注意のパターンだと頭に入れておきましょう。
また、ミラノでは、あまりジプシーの姿は見かけません。都会的なミラノでは、ジプシーっぽい恰好はかえって目立つため、普通の恰好をしているだけかもしれませんが。
ミラノでトラブルに遭ったらミラノ領事館へ！
ミラノには、在ミラノ日本国総領事館があります。
ミラノでスリや盗難に遭い、パスポートを紛失した場合は、とりあえず、すぐにこの領事館に行けるため、他の町でパスポートをなくすよりは運がいいかもしれません。
ちなみに、イタリアでパスポートの再発行手続きができるのは、ミラノか、ローマの日本国大使館だけです。
パスポート被害だけでなく、他のトラブルに遭った際も助けになってもらえますので、困った時の心強い味方です。
開館時間は限られていますが、時間外でも、電話対応はしてもらえるそうなので、夜間でも緊急の場合は、領事館に電話してみましょう。
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