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フィレンツェには観光名所が数えきれないくらいありますが、そのジャンルのひとつとして、教会修道院などの宗教施設があります。

イタリアの教会には無料で入れる場合がほとんどですが、フィレンツェの教会は重要な文化遺産を保管しているため、入場料を徴収することが多いです。

このページではフィレンツェの観光名所の中で、入場料が必要な宗教施設…教会・修道院・礼拝堂をご紹介します。

ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)

フィレンツェの象徴である、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂…通称ドゥオモ

フィレンツェ観光では絶対に外せない素敵な大聖堂です!

フィレンツェのドゥオモの内部入場は無料ですが、クーポラに上るのは有料です。

ドゥオモのクーポラには、ドゥオモ周辺の見どころの共通チケット「Biglietto Unico」でしか入場できません。

共通チケットで入れるジョットの鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂と併せて、「Biglietto Unico」の特集ページで詳しく紹介していますので、下記のリンクからどうぞ。

サン・マルコ美術館(修道院)

フィレンツェ サン・マルコ修道院

サン・マルコ修道院は、フラ・アンジェリコ美術館と言いたくなるほど、フラ・アンジェリコの傑作が目白押しの修道院です。

この修道院にあるフラ・アンジェリコの『受胎告知』は、清純な雰囲気の漂う作品で、非常にファンが多いです。

『ダヴィデ像』があるアカデミア美術館に近いので、一緒に訪問するのがおすすめです。

鑑賞の所要時間の目安は1時間程度ですが、時間のない方は『受胎告知』だけでもぜひ!

またサン・マルコ修道院広場前は、フィレンツェ近距離バスのターミナルになっていて、フィエーゾレやサッカースタジアムに行く場合に使います。バスに乗るついでに立ち寄るのも効率的です。

トイレは、中2階のような所にありました。

サン・マルコ修道院(美術館)

  • イタリア語:Museo di San Marco(ムゼオ・ディ・サン・マルコ)
  • 公式サイト(他の美術館と共通):http://www.firenzemusei.it/
  • トイレは中2階のような場所にあり

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、フィレンツェの鉄道駅「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」の名前にもなっている、駅近くの教会です。

ルネサンスを代表する建築家アルベルティが設計し、フィレンツェの数多い美しい教会の中でも、特に素敵な外観です。

駅のすぐ目の前にある教会なのですが、正面が駅の方向を向いていないので入り口がわかりにくいです。駅からぐるっと右手の方に回ります。

わからない時は、駅を出てすぐの場所に観光インフォメーションがあるので、そこで尋ねましょう。

内部には初期ルネサンス絵画が多いです。

主な美術作品

  • ギルランダイオ『聖マリア伝』『洗礼者ヨハネ伝』
  • マザッチョ『三位一体』
  • ジョット『十字架像』
  • ブルネレスキ『十字架像』
  • ウッチェッロ『ノアの洪水』(緑の回廊Chiostro Verde内)

中でもマザッチョの『三位一体』は透視画法で描かれ、初期ルネサンス美術の代表作としてよく知られています。

あまりガイド本に載っていないのですが、教会後方の扉の上にボッティチェリの作品もあります。上のほうで見づらく、また小さな作品ですが、ボッティチェリらしい優雅な作品です。

ウッチェッロの壁画が残る「緑の回廊」は、以前は別料金で教会の外から入りましたが、今では共通券で教会内部からの通路を通って行けるようです。

緑の回廊近くにはスペイン人の大礼拝堂(Cappellone degli Spagnoli)があり、悪魔がヒマしているみたいな面白いフレスコ画が描かれていて、個人的におすすめです。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の観光所要時間の目安は30分~1時間です。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

  • イタリア語:Basilica di Santa Maria Novella
  • 公式サイト(他の美術館と共通):https://www.smn.it/it/

サンタ・クローチェ教会

サンタ・クローチェ教会は、アルノ川近くにある大きな教会です。ドゥオーモを挟んで、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会と対称になる場所に位置します。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会とサンタ・クローチェ教会

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会はドメニコ派、サンタ・クローチェ教会はフランチェスコ派の聖堂です。ドゥオモを挟んだ位置関係を見ても、フィレンツエのドゥオモに次ぐ重要な教会としてツートップって感じですね。

サンタ・クローチェ教会内部には、ミケランジェロ、ガリレオ・ガリレイ、マキアヴェッリなど、有名人のお墓がたくさんあります。ジョットのフレスコ画で彩られた礼拝堂もあります。

一番のおすすめスポットは、パッツィ家の礼拝堂のある回廊です。いかにもフィレンツェ的・ルネサンス的な調和の取れた美しさがあります。

付属の美術館はなかなか充実していて、教会内+パッツィ家礼拝堂+付属美術館をすべて見て周ると、1時間くらいはかかるかもしれません。

サンタ・クローチェ教会

サン・ロレンツォ教会

フィレンツェ サン・ロレンツォ教会

サン・ロレンツォ教会は、メディチ家の菩提寺のような教会です。

ファサード(正面部分)が未完のままなので外観は簡素ですが、内部はルネサンス風の柱が立ち並び優雅です。

数多くの芸術作品で彩られていて、特にフィリッポ・リッピの『受胎告知』はかわいらしい作品です。奥に進んで、左に曲がって、入り口側を見ると見つかりますので、見逃さないようにしてください。

コジモのお墓がある「宝物庫」

気づかない人が多いのですが、同じチケットで宝物庫にも入れます。

教会の地下にお宝が集められていて、メディチ家の祖・コジモのお墓がありました。

ラウレンツィアーナ図書館

ラウレンツィアーナ図書館

サン・ロレンツォ教会に付属しているラウレンツィアーナ図書館は、入り口にミケランジェロが設計した階段があることで有名です。

階段も素敵ですが、図書館内部も雰囲気がよいので、ぜひ鑑賞をおすすめします。

ラウレンツィアーナ図書館に入場するには、サン・ロレンツォ教会単独のチケットでは入れないので、教会・図書館の共通券を購入します(おそらく現在は、図書館単独の入場券は販売していないと思います)。

ラウレンツィアーナ図書館に行くには、教会を一度出て、左手の回廊から入ります。

私が行った時は図書館は開館時間が短く、お昼過ぎには閉まっていました。教会の開館時間とは異なる可能性があるので、共通券を購入する前に図書館の開館時間を確認しましょう。

サン・ロレンツォ教会

メディチ家礼拝堂

メディチ家礼拝堂

メディチ家礼拝堂はサン・ロレンツォ教会とつながっていますが、入り口は、サン・ロレンツォ教会と別で、教会正面の裏手になります。

ちょっとわかりにくいので注意してね!

一番の見どころである、ミケランジェロ設計の『新聖具室』は、最初に入る豪華絢爛な『君主の礼拝堂』とは別室で、廊下を通って行きます。

見ないで帰ってしまう人がいるらしいので、気をつけてください。

この『新聖具室』は、メディチ家の人々のお墓になっていますが、ミケランジェロ作の彫刻作品で飾られています。

部屋の奥の方に、ミケランジェロのものだと思われる、下書きのようなへたくそな殴り書きの絵が残っています。

3月は何と、1時半までしか開館していませんでした!開館時間に注意して下さい。

メディチ家礼拝堂

ブランカッチ礼拝堂(サンタ・マリア・デル・カルミネ教会)

ブランカッチ礼拝堂

ブランカッチ礼拝堂は、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロなどルネサンス期の画家たちがお手本にしたと言われる、マザッチョの力強いフレスコ画が鑑賞できることで有名です。

フレスコ画の割には非常に保存状態がよく、壁一面に描かれた大作は、美術館で見る絵画とはまた違う感動がありますので、おすすめしたいスポットです。

ブランカッチ礼拝堂の予約について

ブランカッチ礼拝堂は要予約とはなっていますが、私が足を運んだ3月上旬は、2回とも予約なしでも入れました。礼拝堂内に人数制限があるため、混雑時は15分で外に出なければなりませんが、空いているときはゆっくり見ることができます。

ブランカッチ礼拝堂は、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の一部になります。

ブランカッチ礼拝堂

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。