【目次】
イタリアは、修道院などで受け継がれた、古くからのレシピで作るハーブコスメを販売する「ハーブ薬局」が多いことで有名です。
中でもフィレンツェは、天然素材を用いたハーブコスメを製造・販売しているお店が多いです。お土産に買って帰るのも喜ばれますし、自分用に購入するのもおすすめです。
フィレンツェの有名なお店や、私のお気に入りのハーブ薬局をご紹介します。
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
フィレンツェでというより、おそらくイタリアで最も有名なハーブ薬局が、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局です。
世界最古の薬局と言われるほど歴史は古く、13世紀にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の前身の修道院がハーブを調合し始めたのが起源です。
こちらはサンタ・マリアノヴェッラ教会。薬局は教会の裏側にあり、駅から教会を目指して歩くと薬局にたどりつかないので注意してください。
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は日本でもすっかり有名になり、今では日本国内でも大手デパートなどで販売されています。
フィレンツェの本店はお買い物しにくいのが難点です。
なんと店内商品には値段の掲示がなく、日本語の価格リストをもらって現物と見比べて選ばなければなりません。
テスターも出ていないので、スタッフさんにお願いして香りを確認する必要があります。
観光ついでにサッと立ち寄ってお買い物するには購入に時間がかかるので、じっくりお買い物したい方向きのお店です。
「フィレンツェではお買い物より観光に重点を置きたい、でもサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局でお買い物はしたい」という場合には、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の公式サイトであらかじめ購入したい商品を予習しておいて、スタッフさんにすぐ用意してもらうのがよいでしょう。
人気のローズウォーターなどは通販でも購入できます。
Spezierie Erboristerie Palazzo Vecchio
Spezierie Erboristerie Palazzo Vecchioは、シニョリーア広場近くにあるハーブ薬局。
お店の名前が長く、カタカナ読みすると「スペチエリエ・エルボリステリエ・パラッツォ・ヴェッキオ」。日本語に簡単に訳すとパラッツォ宮殿薬局みたいな感じです。
入口が小さいので見つけにくいですが、パラッツォ宮殿があるシニョリーア広場から南西のほうに続く通りに面しています。
お店は広場に直接面していないので注意してね。
メディチ家おかかえのハーブ薬局だったらしく、歴史は古いです。
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局よりずっとリーズナブルなお値段でテスターも自由に試すことができるので、気軽にお買い物ができます。
ここのお店の香りが私は大好きで、商品・パッケージ・お店の雰囲気など、フィレンツェでは一番好きなハーブ薬局です。
手頃なお土産としておすすめなのは€3程度のハーブ石鹸で、ヴェッキオ宮殿の絵が描いてある、エレガンスな箱に入れてもらえます。
会計の際に、贈り物であることを伝えると、きれいに包装してくれます。
香水の種類も多く、メンズもあるので、男性へのお土産も探せて便利です。
モナスティカ(Monastica)
モナスティカはパディア・フィオレンティーナ教会の敷地内にある、小さくて素朴なハーブ薬局。
シスターが販売していて、いかにも修道院コスメという雰囲気を味わえます。
とっても小さなお店なので、品揃えそのものは多くないですが、商品の外装も素朴でかわいらしいです。
チンギアーレ薬局(Antica farmacia del cinghiale)
チンギアーレ薬局は、新市場のロッジアのイノシシ君の近くにあるハーブ薬局。
その名もイノシシ(=チンギアーレ)薬局で、お店のオリジナル商品にはイノシシ君のロゴが入っています。ハーブコスメと、普通の医薬品をどちらも扱っています。
医薬品売り場もあるため、オリジナルのハーブコスメ商品の数はそれほど多くありませんが、素朴でナチュラルなものをリーズナブルなお値段で購入できます。
おすすめは€3のハーブ石鹸です。香りや使い心地が良かったです。
フィレンツェでシャンプーを切らしてしまった時、このお店でハーブシャンプーを購入して使ってみました。
ハーブシャンプーなので、最初は髪がごわごわしましたが、次第に髪の毛の調子が良くなりました!
Biffori shop
Biffori shopはドゥオーモのすぐ北側にある、トスカーナ地方で作られたハーブコスメを集めたお店。
オリジナル商品を売っているお店ではなく、セレクトショップです。
お手頃価格のものが多く、またドゥオーモのすぐ近くなので、あまりフィレンツェでゆっくり過ごせない方は、こちらのお店でハーブコスメを購入するのが便利です。
旅行中にコスメ用品が切れてしまった時にも、便利に使えるお店です。
フィレンツェには他にもこんなハーブ薬局・ナチュラルコスメ店がある!
入店したことがないのですが、気になっているハーブ薬局やナチュラルコスメのお店を、自分用のメモとして残しておきます。
Farmacia SS. Annunziata
捨て子養育院美術館などがある、アンヌンツィアータ広場へ行く途中の道にある、古いハーブ薬局です。日本のテレビでも紹介されたことがあります。目の前を通った時に、昼休み中で閉まっていて入店できず…。
Farmacia Münstermann
カッライア橋の近くにある、ドイツ人薬剤師が開いた、老舗のオーガニックコスメ店です。行ってみたいのですが、ちょうど目の前を通ると、いつも閉まっているんですよねー。日曜・月曜は休みなのかもしれません。
La Bottega Dell’Olio
サンティ・アポストリ教会の近くにある、オリーブ専門店で、オリーブオイルや、オリーブを使ったコスメを販売しています。
このお店は、一番縁がないお店で、わざわざこのお店に足を運んだことが2回あるのですが、2回とも閉まっていたという…(たぶんお昼休みがあるのと、日曜は休み)。
いつか、入店を果たしたい!
まとめ
フィレンツェのハーブコスメ薬局の紹介でした。
一番のおすすめはヴェッキオ宮殿近くのSpezierie Erboristerie Palazzo Vecchioです!
日本にはサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のファンが多いため、特別なお土産を購入したい場合は、やはりサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局かなあ。
自分用やお土産用など、フィレンツェのハーブ薬局巡りを楽しんでください!