【目次】
フィレンツェといえば、ルネサンス美術鑑賞!
ルネサンス発祥の地フィレンツェには、世界に名立たる美術館がいくつもあります。
展示品の中には、世界史の教科書などで見たことがある、超有名作品も!
フィレンツェとルネサンス芸術をこよなく愛するワタクシが、フィレンツェでおすすめしたいミュージアムを7つご紹介します!
ウフィツィ美術館【最高のルネサンス絵画!】
フィレンツェの誇る人気観光スポットであるウフィツィ美術館。
ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』『春』をはじめ、「フィレンツェに来たら見ずには帰れない!」というルネサンス名画の宝庫です。
観光都市フィレンツェの中でも特に人気のある観光地で、混雑する観光シーズンは予約を取っておかないと、長時間並ぶハメになることも。
ウフィツィ美術館の予約の取り方や必見作品は、特集ページを作っていますので、詳細は下記のリンクからどうぞ!
アカデミア美術館【ダヴィデ像はココ!】
アカデミア美術館は、ミケランジェロの大傑作『ダヴィデ像』を所蔵する美術館です。
アカデミア美術館の所蔵作品と鑑賞の所要時間
アカデミア美術館の目玉作品は、何と言ってもミケランジェロの『ダヴィデ像』。世界で最も有名な彫刻作品のひとつですね。
アカデミア美術館はひそかにボッティチェリの絵画が多いので、ボッティチェリファンにもおすすめです。
ダヴィデ様がほとんどの入館者を引き付けているおかげで、ボッティチェリ作品は、比較的ゆっくり鑑賞することができます。
内部は、フィレンツェの美術館の中では広い方ではありません。
アカデミア美術館鑑賞の所要時間は、私のようなルネサンス美術オタクは2時間くらい居座りますが、ダヴィデ像鑑賞の後、他の作品をサラッと見る程度であれば30分強~1時間程度が目安です。
建物の外観は非常に地味で、「まさかこれがアカデミア美術館!?」という、ごく普通の建物です。
よくこの周辺で、アカデミア美術館を探してウロウロしている観光客がいます。時間をロスしないように、場所を地図でしっかり確認しておきましょう。
アカデミア美術館の予約について
アカデミア美術館はダヴィデ像人気で、行列ができる美術館として有名です。
私が行った3月上旬は、行列はほとんどありませんでしたが、夏場などの観光シーズンに行く予定の方は、予約を取っておけば行列に並ばずに済みます(予約料が€4かかります)。
アカデミア美術館の予約は、フィレンツェ市立の美術館のチケットを公式に販売しているb-ticketというサイトを通じて、オンライン予約することができます。
宿泊するホテルが簡単に予約を取ってくれることもあるので、自力での予約に不安がある方は、まずはホテルにお願いしてみるとよいでしょう。
アカデミア美術館基本情報
- イタリア語:Galleria dell’Accademia(ガッレリア・デッラッカデミア)
- 公式サイト:https://www.galleriaaccademiafirenze.it/en/(英語版)
パラティーナ美術館【ラファエロ好きは必見!】
パラティーナ美術館はヴェッキオ橋を渡った先、ピッティ宮殿内にある、ルネサンス絵画を中心に展示している美術館です。
パラティーナ美術館の見どころと鑑賞の所要時間
パラティーナ美術館は、ラファエロの至高の作品、『大公の聖母』『椅子の聖母』を所蔵しています。
他にもラファエロ作品を多く所蔵しているのが特徴で、ラファエロ美術館などと呼ばれることもあります。
ラファエロ好きな方は、ウフィツィ美術館を差し置いてでもパラティーナ美術館へ行きましょう!
パラティーナ美術館は、内部が簡素なウフィツィ美術館と比べて、建物の内装そのものも美しく見ごたえがあります。
パラティーナ美術館鑑賞の所要時間は、1時間半~2時間くらいが目安です。
パラティーナ美術館のミニ情報
- 中心部からやや離れているため、それほどは混雑しないので、予約は必須ではないと思います。ただ、観光ハイシーズンの夏場に、限られた時間しかフィレンツェに滞在できないという場合は、念のため予約を取っておいてもよいかもしれません(予約料€3)。
- ウフィツィ美術館との共通券が販売されるようになりました。ウフィツィ美術館は大幅値上げしたため、両方入るならこの共通券購入が断然お得ですので、バラ買いしないように気をつけて!
- 早朝入場は半額で入れるそうです。8時59分までにチケットを買い、9時25分までに入場するのが条件です。早朝入場するなら、共通券よりこちらがお得になる可能性もあります。
- ウフィツィ美術館のように、年代順に展示室が並んでいないので、わかりづらく感じるかもしれません。ラファエロ作品も、いくつかの部屋にまたがって展示されています。有名画家の重要作品は、額の片側を壁から持ち上げて飾ってあるのでお見逃しなく!
- トイレは地下にあります。有料トイレではありませんが、チップを置く皿がありました。
- パラティーナ美術館と同じ切符で、近代美術館にも入れるそうです。私は入ったことがないですが、パラティーナ美術館の上の階にあります。
パラティーナ美術館基本情報
- イタリア語:Galleria Palatina(ガッレリア・パラティーナ)
- 公式サイト:https://www.uffizi.it/palazzo-pitti/galleria-palatina
バルジェッロ国立博物館【彫刻好きは外せない!】
バルジェッロ国立博物館は、彫刻作品を主に展示している美術館です。
バルジェッロ国立博物館の見どころと鑑賞の所要時間
バルジェッロ国立博物館では、ミケランジェロ、ドナテッロ、ヴェロッキオなどの、彫刻の傑作がずらっと展示されています。
かなり間近で見ることができて、間違えて触ってしまいそうで怖いくらい…。
ドナテッロの『ダヴィデ』は、写真で見るよりずっと素敵でした。中性的で艶めかしいダヴィデなので、男性的で力強いアカデミア美術館のミケランジェロの『ダヴィデ』と見比べると面白いです。
また、サン・ジョヴァンニ洗礼堂の扉コンクールで優勝を争った、ギベルティとブルネルスキの作品が並べて展示されています(結果は両者優勝でした)。審査員気分でどちらが好きか審美してみて下さい(私はギベルティ派)。
バルジェッロ国立博物館の鑑賞の所要時間は、1時間強が目安です。
バルジェッロ国立博物館は少し奥まった場所にあるためか、それほど混雑しません。予約はよっぽど何かの話題にならない限り必要ないです。
バルジェッロ国立博物館は開館時間に注意!
バルジェッロ国立博物館は、開館時間が8:15から14:00と短いので注意が必要です。入館は13:20で締め切られます。
また休館日が、第1、3、5日曜と、第2、4月曜がクローズとややこしいので、こちらも注意して下さい。最新情報は公式チケットサイトでどうぞ。
バルジェッロ国立博物館基本情報
- イタリア語:Museo del Bargello (ムゼオ・デル・バルジェッロ)
- 公式サイト:https://bargellomusei.it/en/(英語版)
ドゥオモ付属美術館【穴場だけど展示品は素敵!】
ドゥオモ付属博物館は、フィレンツエのドゥオモに関連した展示品を鑑賞できる博物館です。
ドゥオモの共通券「Biglietto Unico」でしか入場できず、館内は比較的すいています。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂の『天国の扉』のオリジナルを鑑賞できることで知られています。
サン・ジョヴァンニ礼拝堂についている扉はレプリカです。
また、ロッビア作の聖歌隊席や、ドナテッロ作の『マグダラのマリア』、ミケランジェロの未完の彫刻作品など名品が多く、彫刻好きは期待以上に楽しめる美術館です。
こちらはドナテッロの『マグダラのマリア』。修行中のマグダラを表現した珍しい作品で、厳かな迫力があります。
ドゥオーモ付属美術館については、ドゥオモ共通券のページで触れていますので、こちらのページでどうぞ。
捨て子養育院美術館【優しい雰囲気の作品が多い!】
捨て子養育院美術館はかつて捨て子養育院として使われていた建物で、現在は施設にまつわる展示品を集めた美術館になっています。
ロッビア一族制作の、青地の円の中で一反もめんに巻きつかれてるみたいな、赤ちゃんのメダイヨンがずらっと並んでいるのが目印です。
小さな美術館ですが、捨て子養育院にふさわしく、子どもに関連する作品を多く所蔵していて、なかなか心に残る美術館です。
捨て子養育院美術館の見どころと鑑賞の所要時間
ギルランダイオの大作『マギの礼拝』には、聖母にひざまずいている、裸足の貧しい子どもが描かれていています。
途中の中庭には、アンドレア・デッラ・ロッビアのテラコッタ作品(青地に白い陶器)『受胎告知』があります。
見逃しそうな場所にあるので、忘れずに鑑賞してくださいね!
ルーカ・デッラ・ロッビア『聖母子』
ボッティチェリの初期作品
捨て子養育院はそれほど大きな美術館ではなく、鑑賞時間の目安は45分~1時間程度です。
捨て子養育院美術館は2016年1月にリニューアル!
捨て子養育院美術館は、2016年に拡大工事が終わりリニューアルオープンしています。
併設のカフェもできたようで、フィレンツェに行く場合はぜひ足を運んでみて下さい!(私も行きたい…)
捨て子養育院美術館
- イタリア語:Museo degli Innocenti (ムゼオ・デッリ・インノチェンティ)
- 公式サイト:https://www.museodeglinnocenti.it/en/
バルディーニ美術館【静かな邸宅で天使に会おう!】
バルティーに美術館は、グラツィエ橋を渡ったアルノ川の向こう側にある美術館です。
アントニオ・デル・ポッライオーロ作の『大天使ミカエルの龍退治』を所蔵しています。
ステファノ・バルディーニという古美術商がコレクションした作品を展示している美術館で、そのバルディーニの邸宅だった建物を利用しているため、内装にも見どころがあり、邸宅美術館という雰囲気です。
フィレンツェでは穴場スポットのひとつで観光客はかなり少なく、心静かに美術品を鑑賞することができます。
ミケランジェロ広場に徒歩で行く途中にあるので、ミケランジェロ広場に行くついでにふらっと寄ってもよいかもしれません。
鑑賞に必要な所要時間は30分~1時間程度です。
バルディーニ美術館
- イタリア語:Museo Stefano Bardini(ムゼオ・ステファノ・バルディーニ)
次のページフィレンツェの美しい教会・修道院・礼拝堂7選【入場有料編】
他のフィレンツェ関連記事もあわせてどうぞ
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
- 2024年11月17日宿泊税とは何か?イタリアではホテル代以外の料金が徴収される!
- 2024年11月17日イタリアのホテル朝食のすべて!量が少ないって本当?食べられる時間帯は?
- 2024年11月10日イタリアのホテル/B&B/アパートメント/ホステルの違いは?
- 2024年10月23日イタリアのホテル手配におすすめのホテル予約サイトはこの3つ!