イタリアツアーを選ぶ時は、「直行便」「乗継便」など、フライトの条件の違いに気をつけましょう。
日本からイタリアまでは、最短の直行便でも12時間前後かかります。
往復だと24時間、合計でほぼ丸1日以上を飛行機の中で過ごします。
1週間強のツアーだと、日程の10分の1以上を占めることになるのが、航空機内で過ごす時間です。
フライトがどのようなものになるのかは、ツアーの質をかなり左右する重要な要素です!
一番のおすすめはイタリアへの直行便を使うツアー!
イタリアツアーで、最もおすすめなのが直行便指定のツアー。
日本⇔イタリア間は、2018年現在で、アリタリア航空が東京(成田)―ローマ、東京(成田)―ミラノと、2つの路線を直行便で運行しています。
直行便はフライト時間が短い
日本からイタリアへの直行便のフライト時間は、12時間半くらいです。
乗継便と比較すると、乗り換え時間にもよりますが、直行便の方が、少なくとも2時間以上は、イタリアへ到着するまでの時間が短くなります。
12時間以上の長距離フライトは、特にエコノミークラスでの搭乗では、予想以上に疲れます。1~2時間のフライト時間の差は大きいです。
また、移動時間が少ないと、かぎられた旅行日程を、より有効に使えます。
直行便はロストバゲージの危険性が低い
海外旅行でなるべく避けたいアクシデントが、「ロストバゲージ」。
ロストバゲージとは、航空会社に現地の空港で預けた荷物が、目的地の空港に到着せず、行方不明になってしまうことです。
飛行機に預けたスーツケースが行方不明になるなんて、そんなこと滅多に起こらないだろうと思うかもしれませんが、国際線ではよく起こるトラブルです。
これは、空港職員や航空会社の仕事なので、どれだけしっかりした旅行会社のツアーに申し込んでも、旅行会社にはどうすることもできません。
ただ、このロストバゲージの多くは、乗り継ぎの際に、経由する空港で、荷物が間違った飛行機に乗せられてしまうことが原因で起こります。
そのため、直行便のツアーだと、ロストバゲージに遭う確率はかなり低くなります。
イタリア行き直行便ツアーにデメリットはあるの?
最もおすすめである直行便ですが、デメリットをあえて探すと、日系の航空会社がイタリア行のき直行便を運航しておらず、直行便はアリタリア航空のみで、航空会社の選択権がほぼないのが難点です。
マイレージカードでマイルを貯めている人は、さまざまなメリットを考慮しても、マイルが付く乗継便の方を選ぶという人もいるかもしれません。
次善の策は「航空会社指定」の乗継便
直行便の次におすすめなのは、航空会社指定の乗継便(経由便)です。
(ここでおすすめしているのは、航空会社が、ツアーパンフレットなどで既に指定してあるフライトです。指定がない「航空会社未定」については、後述します。)
経由便は直行便より時間がかかり、ロストバゲージの心配もありますが、直行便よりもメリットになる点があります。
それは、添乗員さんの判断や、乗り継ぎ時間の余裕にもよるのですが、経由する都市で、プチ観光できる可能性があることです。
たとえばエールフランスを利用するならパリ、オランダ航空ならアムステルダムなどを、乗り換え時間数時間を使って、少しだけ散歩できちゃう場合もあるのです。
もちろん、この乗り換え空港周辺のプチ観光は、ツアー内容には含まれていないことが多いです。
添乗員さんがツアー客メンバーや、乗り換え時間から判断して、散策したい人を案内してくれたり、自己責任の下で、自由行動にしてくれたりすることがあるようです。
また、場合によっては、自分だけ帰りの飛行機を一本遅らせて、ゆっくり半日くらい観光できることもあるようですが、このあたりは添乗員さんの判断や、ツアーの条件にもよるので、事前に確認しておいた方がよいでしょう。
航空会社未定のツアーは格安な分、デメリットも考慮しよう
格安ツアーのフライトは、「航空会社未定」となっているものがあります。
「イタリアまで連れて行ってくれるなら、どこの飛行機でも別にいいさ」と思うかもしれませんが、この「航空会社未定」は結構クセモノです。
フライトの詳細はいつになったら決まるのかというと、だいたいの目安としては、1ヶ月くらい前だそうですが、ツアー出発1週間を切っても決定しないこともあるそうです。
国際空港のない都市からツアー参加する場合は、もし日本を早朝に出発するフライトであれば、前日に空港近くに宿泊しなければならないので、ギリギリに決定するのであれば、バタバタしてしまいます。
航空会社未定の場合は、可能性としては、ラッキーな場合は直行便になることもありえます。ただ、イタリアへの直行便が少なくなっている現在では、かなり可能性の低いラッキーだと思います。
結論→直行便>乗継便>航空会社未定
以上を考えると、イタリアツアーの、フライト条件のおすすめ度は。直行便>航空会社指定の乗継便>航空会社未定となります。
ツアー料金の高さも、だいたいこの順番になります。
ツアー料金の違いはこういった条件の違いに出てきます。1万円の違いで直行便にできるなら、私ならその1万円は払います。
単純に値段そのものだけではなく、しっかり「お得感」を比べて、ツアーを選びましょう!